#0213) BONAFIDE / Maxi Priest 【1990年リリース】

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筆者は無節操に恥ずかしげもなく色々なジャンルの音楽を聴きまくる。


最もよく聴くジャンルはロックであり、中でもロックン・ロールが最も好きな音楽である。


その次によく聴くジャンルはブルースだ。


更にその次によく聴くジャンルとなると、クラシック、ジャズ、R&B、ソウル、ファンク、エレクトロニカあたりだろう。


逆に殆ど聴かないジャンルはレゲエだ。


上に挙げたよく聴くジャンルの場合、そのジャンルで大物と呼ばれるアーティストのアルバムは大抵持っているのだが、レゲエとなるとBob Marleyボブ・マーリー〕やPeter Tosh〔ピーター・トッシュ〕といった大物のアルバムですら持っていない。


けして、レゲエが嫌いなわけではない。


ロンドン・パンクやポスト・パンクのアーティストがレゲエやそのルーツのスカを取り入れて制作したアルバムは大好きだ。


ただし、レゲエそのものを積極的に聴くことはなかったし、これからも積極的に聴くことはないような気がする。


筆者がレゲエを積極的に聴いてこなかった理由は、たぶんレゲエ界から分かり易いギター・ヒーローを見つけられなかったからだ。


ブルース界の3大キング(B.B. KingB.B.キング〕、Albert Kingアルバート・キング〕、Freddie King〔フレディ・キング〕)や、ロック界の3大ギタリスト(Jeff Beckジェフ・ベック〕、Jimmy Pageジミー・ペイジ〕、Eric Claptonエリック・クラプトン〕)のような分かり易いギター・ヒーローをレゲエ界からは見つけられなかったのだ。


ブルースやロックのリスナーは、ヴォーカルを聴かず、ついついギターの音ばかりを追いかけてしまう人が多いのではないだろうか?


筆者が買った唯一のレゲエのアルバムは今回取り上げたMaxi Priest〔マキシ・プリースト〕の5thアルバム「BONAFIDE」のみ。


厳密に言うと、このアルバムはレゲエのサブジャンルであるラヴァーズ・ロックの作品だ。


1990年のリリースなのでかなり古いアルバムだが、今でも時々このアルバムを聴きたくなる。


このお洒落なサウンドと軽快なリズムを聴きながら、当時の愛車だった日産180SXでドライヴした頃が懐かしい。

 

#0212) THE ORIGINAL SOUNDTRACK / 10cc 【1975年リリース】

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本格的に洋楽を聴き始める前から何となく知っていて、後になってからその曲がどのアーティストの曲かを知ることはけっこうあるのではないだろうか?


筆者にとっては、今回取り上げた10cc〔テンシーシー〕の3rdアルバム「THE ORIGINAL SOUNDTRACK」に収録されている"I'm Not In Love"が洋楽を本格的に聴き始めるだいぶ前から何となく知っていて、「えぇ曲やなぁ~」っと思っていたものの一つだ。


"I'm Not In Love"が10ccという風変わりな名前を持つバンドの曲であり、彼らの祖国である英国で1位、米国でも2位を記録した大ヒット曲であることは洋楽雑誌のMUSIC LIFEを読むようになってから知ったのだと思う。


"I'm Not In Love"のシングルが欲しくて街のレコード店を何件か回ったのだが、どの店でも見つけることができなかった。


そもそも、この曲がシングルとして日本でリリースされていたのかどうかも知らなかったし、この曲が10ccの本国である英国でリリースされたのが1975、筆者がレコード店を回っていた時期は多分1980年代の半ばなので、仮に日本でリリースされていたとしても在庫切れになっている可能性が高い。


結局、当時、よく行っていた輸入レコード店に出向き、そこの店主に「10ccの"I'm Not In Love"が聴きたいねん」と伝えたところ、「これに入ってんで」と言って店主が教えてくれたのが「THE ORIGINAL SOUNDTRACK」というアルバムだった。


筆者は「映画のサウンドトラックかぁ、10cc以外の曲は欲しないなぁ」と思ったのだが、店主が「これ、10ccのアルバムやで」と教えてくれた。


確かにアルバム・カヴァーには10ccと書いてある。


「なんや、10ccが全部の曲書いてるサウンドトラックやん。ほんなら買うわ」と言って購入に至った。


それが、「架空の映画のサウンドトラック」という体で作られたアルバムであることを知ったのは数年経ってからのことだ(気軽にインターネットを使えない時代にはこんなことがザラにあった)。


はっきり言って"I'm Not In Love"以外の曲は全く期待していなかったのだが、"I'm Not In Love"が霞むくらい名曲が詰まっているのに驚かされた。


今では一番好きな10ccの曲が"I'm Not In Love"から"The Film Of My Love"に変わってしまった。

 

#0211) ぶっちぎり35~オールタイム・ベスト / THE CRAZY RIDER 横浜銀蝿 ROLLING SPECIAL 【2015年リリース】

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THE CRAZY RIDER 横浜銀蝿 ROLLING SPECIAL〔ザ・クレイジー・ライダー・よこはまぎんばえ・ローリング・スペシャル〕。


長いバンド名だが、横浜銀蝿の略称で知られる日本のロックン・ロール・バンドの正式名である。


自分の人生の中で初めてロックというものを意識した時はいつだったかを考えた場合、思いつくのはこのバンド横浜銀蝿なのである。


横浜銀蝿を初めて見た時の筆者は小学生だったので、ロックというものに対して何となく漠然と「不良の音楽」くらいのイメージしか持っていなかった。


そして、筆者の世代(2019年現在でアラフィフ)にとって不良と言えば、これはもう問答無用で「ツッパリ」のことなのである。


リーゼント、キャッツアイのサングラス、ライダースジャケット、ドカンという、1980年代におけるステレオタイプの不良(ツッパリ)のスタイルそのもので登場した横浜銀蝿を、当時の音楽番組ザ・ベストテンで見た小学生の筆者は、「もしかすると、これがロックなんちゃうん?」と思ったのである。


そして、ヒット曲"ツッパリHigh School Rock'n Roll (登校編)"を聴いて興奮し、小学校の掃除の時間に箒(ほうき)をギターに見立てて友達数人と「ツッパリハイスクールロクンロー♪」とやり始めたわけである。


理屈なんてどうでもよくて、とにかく、小学生だった筆者は横浜銀蝿にロックを感じたのである。


筆者より少し上の世代だと、これがCAROL〔キャロル〕になるのではないだろうか?


時々、懐かしくなって無性に横浜銀蝿を聴きたくなる時がある。


そんな時に聴くのが今回取り上げた「ぶっちぎり35~オールタイム・ベスト」という、横浜銀蝿のコンピレーション・アルバムだ。


横浜銀蝿が活躍した1980年代初期の日本にはロックというジャンルがまだ確立しておらず、歌謡曲のフィールドでロック・バンドも活動していた。


横浜銀蝿のメンバーは絵にかいたようなツッパリだが、実はメンバー全員が大学に進学している高学歴者であり、元々の地頭が良いと思うのだが、歌謡曲のフィールドに食い込んで勝負できるだけのキャッチーな曲を書いていることに今更ながら驚かされる。

 

#0210.5) 自分の生まれ年にリリースされたロック・アルバム

自分の生まれ年にリリースされたロック・アルバムについて調べてみた(漏れもある)。


他の音楽ジャンルにまで手を広げると多すぎて収集がつかなくなるのでロックに限定した。

 

年月日 アルバムタイトル アーティスト名
1969/01/05 BAYOU COUNTRY CREEDENCE CLEARWATER REVIVAL
1969/01/12 BALL IRON BUTTERFLY
1969/01/12 LED ZEPPELIN LED ZEPPELIN
1969/01/13 YELLOW SUBMARINE THE BEATLES
1969/01/17 BABYLON Dr. John
1969/01/18 UNDERGROUND FIRE THE VENTURES
1969/01/22 NEIL YOUNG Neil Young
1969/01/xx RAMBLIN' GAMBLIN' MAN THE BOB SEGER SYSTEM
1969/01/xx WHAT WE DID ON OUR HOLIDAYS FAIRPORT CONVENTION
1969/02/05 GOODBYE CREAM
1969/02/10 20/20 THE BEACH BOYS
1969/02/15 INSTANT REPLAY THE MONKEES
1969/02/xx KICK OUT THE JAMS MC5
1969/02/xx NEAR THE BEGINNING VANILLA FUDGE
1969/02/xx O.K. KEN? CHICKEN SHACK
1969/03/05 DR. BYRDS & MR. HYDE THE BYRDS
1969/03/07 FROM GENESIS TO REVELATION GENESIS
1969/03/09 BEGINNINGS AMBROSE SLADE
1969/03/17 FREEDOM SUITE THE RASCALS
1969/03/29 YER' ALBUM JAMES GANG
1969/03/30 ODESSA BEE GEES
1969/03/xx HAPPY TRAILS QUICKSILVER MESSENGER SERVICE
1969/03/xx SCOTT 3 Scott Walker
1969/03/xx SPOOKY TWO SPOOKY TOOTH
1969/03/xx THE VELVET UNDERGROUND THE VELVET UNDERGROUND
1969/03/xx TONS OF SOBS FREE
1969/04/07 SONGS FROM A ROOM Leonard Cohen
1969/04/07 NAZZ NAZZ NAZZ
1969/04/09 NASHVILLE SKYLINE Bob Dylan
1969/04/25 ON THE THRESHOLD OF A DREAM THE MOODY BLUES
1969/04/xx JOHNNY WINTER Johnny Winter
1969/04/xx NEW! IMPROVED! BLUE CHEER
1969/05/01 CLOUDS Joni Mitchell
1969/05/10 HAWAII FIVE-O THE VENTURES
1969/05/14 EVERYBODY KNOWS THIS IS NOWHERE Neil Young with CRAZY HORSE
1969/05/16 UNICORN TYRANNOSAURUS REX
1969/05/23 TOMMY THE WHO
1969/05/29 CROSBY, STILLS & NASH Crosby, Stills & Nash
1969/05/xx BLUE MATTER SAVOY BROWN
1969/05/xx HOLLIES SING DYLAN THE HOLLIES
1969/06/06 EMPTY SKY Elton John
1969/06/13 MORE PINK FLOYD
1969/06/17 TROUT MASK REPLICA CAPTAIN BEEFHEART AND HIS MAGIC BAND
1969/06/17 FROM ELVIS IN MEMPHIS Elvis Presley
1969/06/20 AOXOMOXOA GRATEFUL DEAD
1969/06/21 DEEP PURPLE DEEP PURPLE
1969/06/25 PRETTIES FOR YOU ALICE COOPER
1969/06/xx A SALTY DOG PROCOL HARUM
1969/06/xx BECK-OLA THE JEFF BECK GROUP
1969/06/xx CONCERTO IN "B GOODE" Chuck Berry
1969/06/xx JUST GOOD OLD ROCK AND ROLL THE ELECTRIC PRUNES
1969/07/03 FIVE LEAVES LEFT Nick Drake
1969/07/18 THE SOFT PARADE THE DOORS
1969/07/25 YES YES
1969/07/29 PREFLYTE THE BYRDS
1969/07/xx AT YOUR BIRTHDAY PARTY STEPPENWOLF
1969/07/xx SCOTT: SCOTT WALKER SINGS SONGS FROM HIS T.V. SERIES Scott Walker
1969/07/xx UNHALFBRICKING FAIRPORT CONVENTION
1969/08/03 GREEN RIVER CREEDENCE CLEARWATER REVIVAL
1969/08/05 THE STOOGES THE STOOGES
1969/08/11 BARABAJAGAL DONOVAN
1969/08/30 SANTANA SANTANA
1969/08/xx AS SAFE AS YESTERDAY IS HUMBLE PIE
1969/08/xx BLIND FAITH BLIND FAITH
1969/08/xx FOUR SAIL LOVE
1969/08/xx MONSTER MOVIE CAN
1969/08/xx ON TIME GRAND FUNK RAILROAD
1969/09/11 I GOT DEM OL' KOZMIC BLUES AGAIN MAMA! Janis Joplin
1969/09/19 THEN PLAY ON FLEETWOOD MAC
1969/09/xx NOAH THE BOB SEGER SYSTEM
1969/10/01 THE MONKEES PRESENT THE MONKEES
1969/10/10 ARTHUR (OR THE DECLINE AND FALL OF THE BRITISH EMPIRE) THE KINKS
1969/10/10 IN THE COURT OF THE CRIMSON KING KING CRIMSON
1969/10/14 FROM MEMPHIS TO VEGAS / FROM VEGAS TO MEMPHIS Elvis Presley
1969/10/27 SECOND WINTER Johnny Winter
1969/10/xx FREE FREE
1969/11/02 WILLY AND THE POOR BOYS CREEDENCE CLEARWATER REVIVAL
1969/11/04 THE ALLMAN BROTHERS BAND THE ALLMAN BROTHERS BAND
1969/11/07 UMMAGUMMA PINK FLOYD
1969/11/10 LIVE/DEAD GRATEFUL DEAD
1969/11/14 SPACE ODDITY David Bowie
1969/11/21 TO OUR CHILDREN'S CHILDREN'S CHILDREN THE MOODY BLUES
1969/11/24 BLUE AFTERNOON Tim Buckley
1969/11/26 ABBEY ROAD THE BEATLES
1969/11/xx A STEP FURTHER SAVOY BROWN
1969/11/xx MONSTER STEPPENWOLF
1969/11/xx ROCK & ROLL VANILLA FUDGE
1969/11/xx SCOTT 4 Scott Walker
1969/11/xx THE AUTUMN STONE SMALL FACES
1969/11/xx TOWN AND COUNTRY HUMBLE PIE
1969/11/xx VOLUNTEERS JEFFERSON AIRPLANE
1969/12/05 LET IT BLEED THE ROLLING STONES
1969/12/13 SWAMP ROCK THE VENTURES
1969/12/15 SEE THE RASCALS
1969/12/22 MOTT THE HOOPLE MOTT THE HOOPLE
1969/12/29 GRAND FUNK GRAND FUNK RAILROAD
1969/12/xx 100 TON CHICKEN CHICKEN SHACK
1969/12/xx BLUE CHEER BLUE CHEER
1969/12/xx CEREMONY SPOOKY TOOTH with Pierre Henry
1969/12/xx HOLLIES SING HOLLIES THE HOLLIES
1969/12/xx LIEGE & LIEF FAIRPORT CONVENTION
1969/12/xx OUT HERE LOVE
1969/12/xx SHADY GROVE QUICKSILVER MESSENGER SERVICE
1969/xx/xx 5 BY 5 = GO! THE DAVE CLARK FIVE
1969/xx/xx FUNKY THE SPENCER DAVIS GROUP
1969/xx/xx KEEP ON MOVING THE BUTTERFIELD BLUES BAND
1969/xx/xx MIGRATION THE AMBOY DUKES
1969/xx/xx PHALLUS DEI AMON DÜÜL II
1969/xx/xx PSYCHEDELIC UNDERGROUND AMON DÜÜL
1969/xx/xx WANTED DEAD OR ALIVE Warren Zevon
1969/xx/xx WHEN I'M WALKING Fats Domino


筆者の生まれ年に起こった最も大きな出来事は、アポロ11号の月面着陸だろう。


これにより、人類は史上初めて月に降り立つことになった。


この年にリリースされたロック・アルバムは、ロックの黄金時代だけに驚くほど名盤が多い。


年に数枚のアルバムをリリースしているアーティストがいることに驚かされる。


まだ聴いていないアルバムも多いので、これから徐々に聴いていきたいと思う。

 

#0210) RELISH / Joan Osborne 【1995年リリース】

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ロック界でオズボーン姓といえば、大方の人が先ずは思いつくのはBLACK SABBATHブラック・サバス〕のOzzy Osbourneオジー・オズボーン〕だろう。


オズボーンという姓は、筆者の耳には一風変わって聴こえたので、これは芸名なのだろうと勝手に思い込んでいた。


その後、MELVINS〔メルヴィンズ〕のBuzz Osborne〔バズ・オズボーン〕を知り、MELVINSの音楽性が語られる時にBLACK SABBATHがよく引き合いに出されていたので、こちらも「これはOzzyから拝借した芸名なのだろう」と勝手に思い込んでいた。


筆者にとってのOzzyとは、将にロック界のカリスマ中のカリスマであり、筆者がロックを聴き始めた頃(1980年代初期)には既にレジェンドとなっていたアーティストだ。


筆者もOzzyの初期のソロ・アルバムには深く傾倒していたので、MELVINS のBuzzのことを「カリスマと同じ芸名を名乗るなんて大胆な奴だな」と思っていた。


そして、その後、Joan Osborne〔ジョーン・オズボーン〕が出てきた時に「あれっ?」となった。


Joanの音楽性からすると、Ozzyから芸名を拝借する必要など全く無いわけであり、Wikipediaで調べてみたところ、OzzyもBuzzもJoanもオズボーンという姓が本名であることが分かった。


綴りについては、Ozzyの性はOsbourneで、BuzzとJoanの性がOsborneなので全く同じではないが、筆者にとってはちょっと驚きの出来事だった。


さて、今回取り上げたのはロック界のオズボーン姓の一人である(我ながら無理やりな括りだと思う)Joan Osborneの1stアルバム「RELISH」だ。


このアルバムは、フォーク、カントリー、ブルース等、米国のルーツ・ミュージックに根差した何の変哲もないロックだ。


しかし、そんな何の変哲もないロックがこの歳になると(2019年6月現在でアラフィフ)、最も心地よく聴ける音楽なのである。


若い頃に好んで聴いていたハード・ロックヘヴィ・メタルパンク・ロック、ニュー・ウェイヴ等、攻撃性の高い音楽は、この歳になると聴くのが少々しんどくなってくる。


特に日曜の朝という穏やかな時間には、Joan Osborneのような大地に包み込まれる感じの温かいルーツ・ミュージックがいい。


日曜の朝は散歩に出るのが習慣だが、今日は散歩に出るのは止めにしようと思う。