#0062) SELLING ENGLAND BY THE POUND / GENESIS 【1973年リリース】

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2018年現在、あと数年で50歳になろうとしている筆者の世代はGENESISジェネシス〕というバンドよりも先に、同バンドのドラマーであり、1980年代にソロ・アーティストとして数々のヒットを連発したPhil Collinsフィル・コリンズ〕の方を先に知った人が多いのではないだろうか。


筆者が洋楽を聴き始めて数年が経過した頃、映画『カリブの熱い夜』のサントラであり、Phil Collinsの大ヒット曲でもある"Against All Odds (Take A Look At Me Now)"が洋楽番組のベストヒットUSAでチャート1位を記録していたことを鮮明に記憶している。


ちなみにこの曲には"見つめて欲しい"という邦題が付けられており、少し前にヒットしていたTHE POLICEの"見つめていたい"(原題は"Every Breath You Take")と似ていて、なんだかとても紛らわしかった。


当時の筆者は10代で尖がっていたので前述の"Against All Odds (Take A Look At Me Now)"を「オッサンが歌っている緩くて退屈なラヴ・バラード」くらいにしか思っておらず、Phil CollinsGENESISのドラマーだという情報も知ってはいたが、GENESISというバンドに興味を持つことはなかった。


それが俄然GENESISに興味を持ち始めたのはGENESISの元シンガーであり、当時既にGENESISを脱退してソロ・アーティストとして活躍していたPeter Gabrielピーター・ガブリエル〕の5thアルバム「SO」を聴いてからだ。


「SO」を聴いて、「こんな先鋭的で緊張感のある音楽を創り出す人なら、きっとバンド時代にも凄い曲を書いているはずだ」という思い込みの下、GENESISのバック・カタログを調べてみたところ、どうやら今回取り上げた5thアルバム「SELLING ENGLAND BY THE POUND」の評価が高いことを知った。


バック・カタログを調べる過程でPeter Gabriel 在籍時のGENESISの音楽性が筆者の好きなプログレッシヴ・ロックであることも判り、最高潮に期待が高まったところで「SELLING ENGLAND BY THE POUND」を購入。


冒頭の"Dancing With The Moonlit Knight"が鳴った瞬間、中世ヨーロッパの童話世界を連想させるそのドリーミーな音に一発で魅了されていた。


このアルバムの凄いところは、一歩間違うと独りよがりで難解な音楽になりそうでありながら、ポップであることをけして捨てていないところだ。


このアルバム以降、Peter Gabriel 在籍時のGENESISの他のアルバムも一通り聴いたが、この「SELLING ENGLAND BY THE POUND」が最もポップで聴き易い。


実のところ、筆者はポップな音楽が好きなのである。


10代の頃、退屈だと思っていたPhil Collinsの"Against All Odds (Take A Look At Me Now)"も、今では「なんてアダルトで素敵なラヴ・バラードなんだろう」と思うようになった。

 

#0061) NEW BOOTS AND PANTIES!! / Ian Dury 【1977年リリース】

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英国のパブでビールを飲みながらパブ・ロックを聴ければ最高だろうなと思うことがある。


実際には筆者はアルコールが達者な方ではないので、少し飲んだだけでギブアップになるとは思うのだが...


「パブ・ロック」というのは、「パブのような小さな会場で演奏しているロック」の総称なので明確な音楽性の共通点は無い。


DR. FEELGOOD〔ドクター・フィールグッド〕ならR&B、BRINSLEY SCHWARZ〔ブリンズレー・シュウォーツ〕はカントリーの影響が強く、IAN DURY & THE BLOCKHEADS〔イアン・デューリー&ザ・ブロックヘッズ〕になるとファンク、という具合にアーティストによってその音楽性はばらばらだ。


その中から、今日はIan Duryの1stアルバム「NEW BOOTS AND PANTIES!!」を取り上げたい。


Ian Duryのソロ名義ではあるが、Chaz Jankel〔チャズ・ジャンケル〕(guitars)、Norman Watt-Roy〔ノーマン・ワット=ロイ〕(bass)、Charley Charles〔チャーリー・チャールズ〕(drums)、Davey Payne〔デイヴィー・ペイン〕(saxophones)等、THE BLOCKHEADSのメンバーも全面的に参加しているので、実質的にはIAN DURY & THE BLOCKHEADSのアルバムと言っても差し支えないだろう。


このバンドはとにかく演奏が巧い。


そもそも、パブ・ロック・シーンには演奏の巧いバンドが多いのだが、その中でもこのIAN DURY & THE BLOCKHEADSはトップクラスなのではないだろうか?


アルバムの最初から最後までホワイト・ファンクの最高峰と言えるレベルの演奏を楽しめる。


このアルバムの少し前にリリースされたヒット・シングルの"Sex & Drugs & Rock & Roll"は収録されていないのだが、もしそれが収録されていたとしてもそんなことは大したアドバンテージにならないと思えるほど完成度の高いデビュー・アルバムだ(リイシュー盤には"Sex & Drugs & Rock & Roll"がボーナス・トラックとして収録されている場合が多い)。


そう言えば、Ian Duryは左半身に麻痺を持つ障害者である。


故にライヴ・パフォーマンスでは、一般的なロック・バンドのシンガーがやるようなカッコ良いキメのポーズはとれない(というか、この人の場合、麻痺が無かったとしても、そういうポーズはとらなさそうだ)。


しかし、彼のライヴ・パフォーマンスを動画サイト等で見てほしい。


超絶のカッコ良さなのである。


ロックとは、障害者も健常者も楽しめる表現手段なのだと思う。


もちろん、障害者の方が抱えるハンディキャップは我々が思う以上に大変である。


例えば、聴覚に障害を持つ方は音楽を聴くことが出来ない。


しかし、ロックには素晴らしい歌詞やユニークな歌詞を持つ曲も多い。


それらの素晴らしい歌詞をもっともっと知ってもらえる方法は無いのかなと思うことがある。


もちろん、趣味の押し付けは出来ないので、「それを望むなら」という前提ではあるのだが。

 

#0060) PURE / THE PRIMITIVES 【1989年リリース】

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今回取り上げるTHE PRIMITIVES〔ザ・プリミティヴズ〕は1980年代の後半にちょっとだけ盛り上がったブロンド・ムーヴメントを代表するバンドだ。


ブロンド・ムーヴメントとは、当時、金髪でルックスの良い女子をフロントに立てたBLONDIE〔ブロンディ〕っぽいバンドがいくつか出てきたのでそれらを一纏めにしてそう呼んでいたのだが、それほど盛り上がってはいなかったように記憶している。


ちなみに、少し前に取り上げたTRANSVISION VAMP〔トランスヴィジョン・ヴァンプ〕とはライバル関係にあった。


ただし、今思うとバンドどうしのライバル関係というよりも、THE PRIMITIVES のTracy Tracy〔トレイシー・トレイシー〕とTRANSVISION VAMPのWendy James〔ウェンディー・ジェームス〕の女子二人だけがメディアに煽られ、ファン・サービスの一つとして予定調和的にやりあっていただけのような気がする。


当時の筆者はTRANSVISION VAMPの方を好んで聴いており、THE PRIMITIVESをまともに聴いたのは彼女ら(彼ら)が解散してからである。


THE PRIMITIVESを代表するアルバムとなると、ヒット・シングルの"Crash"が収録されている 1stアルバムの「LOVELY」になるのだろうが、筆者はあえて1stほど売れなかった2ndアルバムの「PURE」を取り上げたい。


「LOVELY」よりも「PURE」の方が圧倒的に良いというわけではない。


むしろ、「LOVELY」の方が解り易いポップ・ソングが多く入っていると思う。


正直なところ、「LOVELY」も「PURE」もそれほど変わらない。


ただし、少しだけ「PURE」の方が翳りを感じさせてくれる曲が多い。


初めて聴いた時は、「THE VELVET UNDERGROUND〔ザ・ヴェルヴェット・アンダーグラウンド〕のカヴァーをやりそうなバンドだな」と思っていたところ、アルバムの後半でTHE VELVET UNDERGROUND の"I'll Be Your Mirror"のカヴァーが鳴りだしたので面食らった記憶がある。


そう、この「PURE」というアルバム、「可愛らしいTHE VELVET UNDERGROUND」という感じなのである。


少し気になるのは、ギターのPaul Court〔ポール・コート〕がちょいちょい歌っていることだ。


需要があるのだろうか?


それとも、THE VELVET UNDERGROUNDの1stアルバム「THE VELVET UNDERGROUND & NICO」のような男女のヴォーカルが入っている路線を狙ったのだろうか?


願わくは、全ての曲をTracy Tracyの声で聴きたい。

 

#0059) THE SILVER LINING / SOUL ASYLUM 【2006年リリース】

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ピークを過ぎたと思われていたアーティストが素晴らしい作品を届けてくれた時の嬉しさは筆舌に尽くしがたい。


SOUL ASYLUM〔ソウル・アサイラム〕が2006年に届けてくれた9thアルバム「THE SILVER LINING」を聴いた時は涙が出そうになった。


前作の「CANDY FROM A STRANGER」から8年ぶりのリリースである。


SOUL ASYLUMにとって、この8年の間には多くの良くないことが起きている。


メジャー・レーベルのコロンビアから契約を切られたり、ミネアポリスからニューオーリンズに移住していたDave Pirner〔デイヴ・パーナー〕(vocals & guitars)がハリケーンカトリーナに被災したり、そして、今回取り上げた「THE SILVER LINING」のレコーディング中にKarl Mueller〔カール・ミュラー〕(bass)が喉頭癌で亡くなったりと...


このアルバムの1曲目"Stand Up And Be Strong"はハリケーンカトリーナの被災者に向けてのメッセージだと言う。


"Stand Up And Be Strong (立ち上がれ、そして、強くなれ)"というタイトルは、Karl Muellerを失った自分たちへのメッセージのようにも聞こえる。


"Success Is Not So Sweet (成功は甘美ではない)"という曲は、かつて、"Runaway Train"や"Misery"のヒットで味わった栄光から転落していった彼らだからこそ歌える曲なのだろう。


このアルバムの収録曲はどれもメロディが感動的で、聴いていると彼らのここ数年の不運が続いた背景と重なり、感傷的な気分にさせられる。


レコーディング中に亡くなったKarl Muellerの後を受け、彼らの朋友とも言える元THE REPLACEMENTS〔ザ・リプレイスメンツ〕のTommy Stinson〔トミー・スティンソン〕がベースを弾いているということも、このアルバムを感動的なものにしている要因の一つだ。


こういう感動的なメロディを書くと、コンサバ(保守的)とかセルアウト(売れ線)という言葉で批判されることもある。


しかし、このアルバムにはそんな言葉を寄せ付けない説得力がある。


SOUL ASYLUMのファン、もっと言うなら全てのロックファンへの優しさが感じられるのである。


こんなに素晴らしいアルバムを届けてくれたにも関わらず、このアルバムは彼らの全盛期のアルバムのように売れることは無かった。


そもそも、2000年代以降というのは世界がロックを求めていないのだろう。


ロックを求め、ロックに救われた筆者には、それが少し寂しく感じられる。


偶然ではあるが、SOUL ASYLUMがこの「THE SILVER LINING」をリリースした2006年には、彼らと同様に劇的な復活作を届けてくれたアーティストが他にもいる。


いずれ、そのアーティストのアルバムも取り上げたい。

 

#0058) FAKE / ADORABLE 【1994年リリース】

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長いことロックを聴いていると英国のロック・ファンや音楽メディアの冷たさに驚くことがある。


1990年代に登場したADORABLE〔アドラブル〕はそんな英国のロック・ファンや音楽メディアに翻弄されたバンドだった。


1992年に1stシングルの"Sunshine Smile"をリリースするとインディー・チャートの1位となり、英国のロック・ファンや音楽メディアから好意的に受け入れられたものの、翌年の1993年に1stアルバムの「AGAINST PERFECTION」をリリースする頃には見向きもされない状態になっていた。


「AGAINST PERFECTION」を発売日に購入し、「このアルバムは傑作だ」と思っていた筆者にとって、これはかなりショッキングな出来事だった。


否、別に「AGAINST PERFECTION」が売れようが売れまいがそこはどうでも良かったのだが(もちろんバンドにとっては売れた方が良いのだが)、本当に良いと思えたアルバムだったので、それを全く評価されなかったのが悔しかったのである。


「ECHO & THE BUNNYMEN〔エコー&ザ・バニーメン〕のシンガーIan McCulloch〔イアン・マッカロク〕が歌うTHE HOUSE OF LOVE〔ザ・ハウス・オブ・ラヴ〕」という評価のされ方をしていたが、筆者ならその二つのバンドの名前を引き合いに出すのであれば違う表現をしたい。


「美しい歌メロを持つECHO & THE BUNNYMEN」、或いは、「ナルシスティックに歌い上げるTHE HOUSE OF LOVE」という言い方の方が相応しい。


ロック・ファンや音楽メディアから手のひらを返され徐々に評価を下げていったバンドなので、今回取り上げる2ndアルバムの「FAKE」をリリースする頃には話題にすらならず、その後は予想どおりの解散だった。


しかし、ここではっきりと言いたい。


英国のロック・ファンや音楽メディアがどう評価しようが、ADORABLEはバンドの後期にいくほど楽曲のクオリティが高い。


そもそも初期の頃から楽曲のクオリティが高いバンドなのだが、2ndアルバムでありラスト・アルバムでもある「FAKE」の楽曲は凄いことになっている。


特に2曲目に収録されている"Vendetta"が素晴らしい。


シンガーのPiotr Fijalkowski〔ピョートル・フィヤルコフスキー〕が狂おしく歌い上げるこの屈折したラヴ・ソングは聴く者を昇天させる神曲であり、「FAKE」というアルバム象徴する一曲だ。


シューゲイザーとネオ・グラムの狭間(はざま)に咲いた徒花(あだばな)とも言えるバンドだが、RIDE(シューゲイザーを代表するバンド)にもSUEDEスウェード〕(ネオ・グラムを代表するバンド)にも描けない世界をADORABLEは描いて見せてくれた。


そう言えばこのアルバムが発売された当時、同じアルバイト先のT君に聴かせたところ、彼もこのアルバムを大変気に入ってくれた。


T君は今でもADORABLEのことを憶えてくれているだろうか?

 

#0057) IMAGES AND WORDS / DREAM THEATER 【1992年リリース】

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このブログでは何度かプログレッシヴ・メタルにカテゴライズされるアーテイストのアルバムを取り上げてきた。


当然ながら取り上げたアルバムは全て好きなのだが、通常このジャンルで最も人気と評価が高いのはQUEENSRYCHE(正式なバンド名表記はYの上にウムラウトという横並びの・が二つ付く)とDREAM THEATERだろう。


この二つのバンドは一応プログレッシヴ・メタルという同じジャンルにカテゴライズされながらも、その音楽性はかなり異なる。


QUEENSRYCHEJUDAS PRIESTやIRON MAIDEN等のヘヴィ・メタルをルーツに持つバンドからのプログレッシヴ・ロックに対するアプローチだが、DREAM THEATERはYESやRUSH等のプログレッシヴ・ロックをルーツに持つバンドからのヘヴィ・メタルに対するアプローチであると筆者は感じている。


そしてこれも二つのバンドの異なる点だと思うのだが、QUEENSRYCHEの人気と評価は3rdアルバム「OPERATION: MINDCRIME」と4thアルバム「EMPIRE」に偏っているように思えるのだが、DREAM THEATERは今回取り上げた2ndアルバム「IMAGES AND WORDS」以降、一時的に評価を下げたアルバムもあるが、比較的安定した人気と評価を維持しているように思える。


DREAM THEATERというバンドの凄さはこの安定した人気と評価を1990年代に維持し続けた点だろう。


「IMAGES AND WORDS」のリリースは1992年。


といことは、その前年の1991年はNIRVANAの「NEVERMIND」がリリースされており、米国におけるロックのトレンドはグランジオルタナティヴ・ロックに傾倒し始める時期である。


つまり、少しでもメタルの要素を持っているバンドには分が悪い時期だ。


筆者はグランジオルタナティヴ・ロックの勃興以前からロックを聴いており、グランジオルタナティヴ・ロックの隆盛、ハード・ロックヘヴィ・メタルの衰退を目の当たりにした世代だが、グランジオルタナティヴ・ロックに敵対心を持ってはいなかった。


むしろ、新しく登場してくるグランジオルタナティヴ・ロックのアーティスト達を喜んで聴いていた。


しかし、そんな筆者でもDREAM THEATERが「IMAGES AND WORDS」をリリースし、高い人気と評価を得た時は、何かこう胸のすく思いがしたことを記憶している。


その圧倒的なプレイヤビリティ、緻密に構築されたアレンジ、壮大な世界観を持つ歌詞、これらの要素は当時新しく出てきたグランジオルタナティヴ・ロックからは得られにくいものであり、プログレッシヴ・メタルの醍醐味だと言える。


メタルにカテゴライズされるバンドが次々と討ち死にしていく中、DREAM THEATERが放った会心の一撃とも言える「IMAGES AND WORDS」はメタルを救った一枚なのである。

 

#0056) SAIL AWAY / Randy Newman 【1972年リリース】

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筆者にとって、「ニューヨークを代表するシンガー・ソングライターは?」と問われた場合、迷うことなく真っ先に連想するのはLou Reedルー・リード〕である。


では、ニューヨークに匹敵する米国のもう一つの大都市である「ロサンゼルスを代表するシンガー・ソングライターは?」と問われた場合、こちらも迷うことなく真っ先に連想するのがRandy Newman〔ランディ・ニューマン〕である。


あまりにも違う個性を持つ二つの大都市、ニューヨークとロサンゼルス。


国が違うので単純な比較は意味がないのかもしれないが、この二つの都市は日本で言えば、東京と大阪のような関係なのだろうか?


最近では日本もそれほど安全な国ではなくなってきているが、それでも海外出張や海外旅行から帰国した時は、日本が如何に安全な国であるかを実感できる。


社会のグローバル化が進んだ現在では海外で暮らすことに憧れを抱く日本人も多いようだが、正直なところ筆者は海外で暮らしたいと思ったことがない。


それは海外出張や海外旅行から帰国する度に感じてきた。


それでも、どうしても海外で暮らさなければならない事態に陥って、暮らす場所を自分で選ぶことが出来るなら、ロサンゼルスが良い。


理由は単純で、筆者は冬の寒さが苦手だからである。


今回取り上げたRandy Newmanの3rdアルバム「SAIL AWAY」は、これぞまさに「ロサンゼルス」を感じさせてくれるアルバムである。


一聴すると穏やかで美しい曲調が続くアルバムだが、歌詞を読むとちょっと皮肉っぽくて、大都市ロサンゼルスという街の光と影を感じさせてくれる。


このアルバムには、どこか屈折したところがある。


例えば表題曲でもある"Sail Away"の歌詞にそれが顕著だ。


ちょっとセンシティヴな歌詞なのでここではあえて書かないが、興味のある人は是非この曲の歌詞を探して読んでみてほしい。


筆者は歌詞を見ながらこの曲を聴くと、ちょっとやりきれない気持ちになる。