#0164) HAPPINESS / THE BELOVED 【1990年リリース】

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アーティスト自体には全然思い入れが無いのに、何故かそのアーティストのアルバムが好きで一時的に聴きまくることが時々ある。


例えば、今回取り上げたTHE BELOVED〔ザ・ビラヴィッド〕の2ndアルバム「HAPPINESS」が、それに該当する一枚だ。


このアルバムはハウスからの影響が強いシンセポップということになるのだろうか?


1990年にリリースされたアルバムなので、彼らの本国である英国ではロックとダンスを融合させて一大ムーヴメントとなったマッドチェスターが盛り上がっていた時期であり、THE STONE ROSESザ・ストーン・ローゼズ〕、HAPPY MONDAYSハッピー・マンデーズ〕、INSPIRAL CARPETS〔インスパイラル・カーペッツ〕、THE CHARLATANS〔ザ・シャーラタンズ〕等の人気が沸騰していた時期だ。


そして、この時期はマッドチェスター勢以外でも、JESUS JONES〔ジーザス・ジョーンズ〕、EMF〔イーエムエフ〕、POP WILL EAT ITSELF〔ポップ・ウィル・イート・イットセルフ〕等のデジタル・ロック勢も盛り上がっており、こちらもまたロックとダンスの融合を盛んに試みていた。


THE BELOVEDも、そんな「ロックとダンスの融合」というムーヴメントから浮上してきたアーティストだと思うのだが、上記したマッドチェスター勢やデジタル・ロック勢に比べるとロックの要素は薄いような気がする。


THE BELOVEDの音楽性を簡単に且つ乱暴に言い切ってしまうと「非常に優秀なNEW ORDERニュー・オーダー〕のフォロワー」だ。


THE BELOVEDもNEW ORDERと同様に打ち込みを使ったダンス・ミュージックなのだが、NEW ORDERが打ち込みを使いながらもロックのダイナミズムを感じさせてくれるアーティストであるのに対し、何故かTHE BELOVEDからはあまりロック的な要素が感じられない。


むしろ、NEW ORDERよりも更に洗練されたセンスが感じられ、NEW ORDERよりも更に聴き易いダンス・ミュージックを構築している。


今回取り上げた「HAPPINESS」にはヒット曲の"Hello"も収録されており、このアルバムが彼らの代表作だと思うのだが、とにかく聴き易い。


アーティスト自体に思い入れが無く、歌詞を見たことがないのでどんなことを歌っているのかは全く判らないのだが、聴いていると実に気持ち良くなれるアルバムだ。


そして、それほどメジャーではないこんなアルバムまでもがAmazon Music Unlimitedで聴けてしまうことに驚きを禁じ得ない。

 

#0163) ROCK AND ROLL IS BLACK AND BLUE / DANKO JONES 【2012年リリース】

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1stアルバムを購入して愛聴盤になっていたのに、どう言う訳か2ndアルバム以降は購入しなくなったアーティストがいたりする。


考えられる原因としては、2ndアルバムがリリースされていたことに気付かずに何時の間にか買い逃してしまったとか、或いは、2ndアルバムがリリースされた頃に自分の懐具合が芳しくなかったとか、まぁ、その辺りだろう。


昔みたいに洋楽雑誌を毎月欠かさずに読んでいれば気付いて購入していたのかもしれないし、病気で仕事を休職したり退職したりすることなく毎月一定の収入を得られていたなら躊躇なく購入していたのかもしれない。


そんな2ndアルバム以降を聴き逃したアーティストの作品群をAmazon Music Unlimitedで聴くことを最近の楽しみにしている。


特定の有料サービスをプッシュするようなことは書きたくないのだが、Amazon Music Unlimitedは筆者にとって欠かせない存在になってしまった。


さて、今回取り上げるDANKO JONES〔ダンコ・ジョーンズ〕も、そんな「何らかの理由でその後のアルバムを聴き逃してしまったアーティスト」だ。


DANKO JONESは、カナダ・オンタリオ州トロント出身で、ヴォーカルとギターを担当するDanko Jones〔ダンコ・ジョーンズ〕を中心に据えたトリオ編成のロック・バンドである。


2003年に彼らのアルバム「WE SWEAT BLOOD」が日本でリリースされた時は、荒々しいながらも、どこか洗練された独特のロックン・ロールに魅了され、一時期は毎日のように愛聴していた。


実は筆者は「WE SWEAT BLOOD」のことを永年の間1stアルバムだと思い込んでいたのだが、Wikipediaで調べたところ2ndアルバムだったことが最近になって分かった。


筆者が何らかの理由で聴き逃した彼らの「その後のアルバム」をAmazon Music Unlimitedで聴き漁っているのだが、その中でも今回取り上げた6thアルバム「ROCK AND ROLL IS BLACK AND BLUE」が特に気に入り聴きまくっている。


DANKO JONESが鳴らすロックン・ロールはガレージ・ロックがベースになりつつも、ハード・ロック的なカッチリとした整合感があり、既に書いたとおり、かなり洗練されたサウンドを聴かせてくれる。


DANKO JONESを初めて聴かれる方には「WE SWEAT BLOOD」をお薦めしたいのだが、これはAmazon Music Unlimitedでは現在配信されていないようなので、この「ROCK AND ROLL IS BLACK AND BLUE」をお勧めしたい。

 

#0162) VEMOD / ANEKDOTEN 【1993年リリース】

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#0152)でPORCUPINE TREE〔ポーキュパイン・トゥリー〕を取り上げた時に「現代のPINK FLOYDピンク・フロイド〕」と書いたが、差し詰め、今回取り上げるANEKDOTEN〔アネクドテン〕は「現代のKING CRIMSONキング・クリムゾン〕」と言えるのではないだろうか。


PINK FLOYDの後継者であるPORCUPINE TREEは彼らと同じ英国から登場したが、KING CRIMSONの後継者であるANEKDOTENは英国ではなくスウェーデンから登場した。


それにしても、スウェーデンという国はロック大国になったものだと、つくづく思ってしまう。


筆者がロックを聴き始めた1980年代の初頭では、「スウェーデンのロック・バンドは?」と訊かれて直ぐに答えられるバンドはEUROPE〔ヨーロッパ〕くらいだったような気がするが、2010年代も最後となる今日では答えられるバンドの数が10や20では足りないだろう。


今やスウェーデンは英語を母国語としない国では最大のロック大国なのではないだろうか?


スウェーデンという国は、英語を母国語としない国の中では、英語力が世界第1位らしいのだが、これもスウェーデンがロック大国となった理由の一つなのだろう。


さて、ANEKDOTENだが、今回は1stアルバムの「VEMOD」を取り上げてみる。


筆者は音楽理論については全くの無知なので正確なことは解らないのだが、このアルバムの随所で聴ける偶数で割り切れ無さそうなリズムがいかにもプログレッシヴ・ロック的であり、KING CRIMSON的である。


更に、これもこのアルバムの随所で聴けるのがメロトロンの音色であり、これがまた1970年代のプログレッシヴ・ロックの空気を感じさせてくれる。


加えて、複雑且つ高度な演奏技術で怒涛のように押しまくっていたかと思うと、急に奏でられるメランコリックな美旋律で沈静化していく展開が初期のKING CRIMSONに似ている。


収録されている全7曲中、4曲が7分超えの大作であり、この辺りも1970年代に隆盛を極めたプログレッシヴ・ロックの伝統が感じられ、「そうそう、プログレってこんなんだったよね」と言いたくなるのである。


このアルバムを聴いた後に感じられる適度な疲労感、この疲労感を味わえることもプログレを聴く時の醍醐味の一つなのだ。

 

#0161) TED NUGENT / Ted Nugent 【1975年リリース】

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世代を通して共通するか否かは不明だが、筆者の世代(1960年代後半生まれ)は中学時代の同級生のお兄ちゃんやお姉ちゃんから洋楽ロックを教えてもらった人が多いのではないだろうか?


筆者もまた然りで、ハード・ロック系の洋楽は同級生のお兄ちゃんから沢山教えてもらったし、アイドル性の高い洋楽は同級生のお姉ちゃんから沢山教えてもらった。


今回取り上げるTed Nugent〔テッド・ニュージェント〕の1stアルバム「TED NUGENT」は、中学校の同級生だったO君のお兄ちゃん(彼はバンドマンだった)から教えてもらった1枚である。


ちなみに同級生のEちゃんのお姉ちゃんからはHAIRCUT ONE HUNDRED〔ヘアカット100〕やKAJAGOOGOO〔カジャグーグー〕等を教えてもらい、この辺りから筆者は洋楽に傾倒し始めたのである。


さて、Ted Nugentだが、この人はアメリカン・ハード・ロックン・ロールをこれ以上無い形で解り易く提供してくれる米国を代表する稀代のミュージシャン/ギタリストだ。


1stアルバム「TED NUGENT」は、彼が所属していたTHE AMBOY DUKES〔ジ・アンボイ・デュークス〕解散後に即座に放ったアルバムであり、痛快なアメリカン・ハード・ロックン・ロールが楽しめる最高の一枚となっている。


アルバムのオープニングを飾る"Stranglehold"は、いきなり8分を超える大作なのだが、気負った感じは一切無く、ブルースを根っこに持つTed Nugentのリード・ギターを心行くまで堪能できる圧巻の名演を聴くことができる。


そして、全9曲中8歌曲でリード・ヴォーカルを取るDerek St. Holmes〔デレク・セント・ホルムズ〕の歌いっぷりも良い。


この人は後にAEROSMITHエアロスミス〕のBrad Whitford〔ブラッド・ウィットフォード〕と共にアルバム「WHITFORD/ST. HOLMES」をリリースするのだが、この手のアメリカン・ハード・ロックン・ロールにはドン嵌りする声の持ち主である(ちなみに筆者Joe Perryジョー・ペリー〕よりもBrad Whitfordの方が好きだったりする)。


Ted Nugentという人は、「Japのメーカーのギターでブルースが弾けるか!」と言ってのけるような問題発言の多い人なのだが、その程度ことくらいで、いちいち目くじらを立てていてはロックなんて聴いていられない。


そもそもロックン・ローラーなんてものは、多かれ少なかれ壊れているものであり、それを楽しめる余裕がなければロックの面白さなんて解る訳がないのである。

 

#160.5) 1,200文字=原稿用紙×3枚

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このブログを書き始めて1年半くらいになる。


書き始めた頃は、特に制約を設けることなく、ただ、だらだらと文章を書いていた。


そして、時々、自分の書いた文章を読み直し、色々と気付くことがあった。


最も気になったのは、「長すぎる文章は読むのがしんどいな」ということである。


筆者は文章を書くことを職業にしている者ではない。


否、就職して社会に出てからは仕事で毎日のように文を書いてはいた。


それは、設計書であり、仕様書であり、取り扱い説明書などである。


しかし、これは文章ではないような気がする。


設計書や仕様書や取り扱い説明書は、必要事項を不足なく且つ重複の無いように書く。


そこに主観を書き込んではならない。


筆者の中で、文章とは主観を書き込む物のような気がしている。


故に、これまで仕事で書いてきた物は文章ではないと思っている。


従って、筆者は文章を書くプロではないし、今後、なるつもりもないし、そもそもプロになれるような才能が無い。


最近は、ブログを書く時に制約を設けている。


原稿用紙3枚分、つまりは、1,200字以下で書くことにしており、書く時間は1時間以内としている。


実際には段落ごとに1行空けているので1,000字くらいで書いている。


マチュアの文章書きである筆者の駄文を他の人がなるべく少ないストレスで読めるのは1,000字くらいが限界のような気がする。


文書作成アプリを原稿用紙の設定にし、段落ごとに1行空けて、最後の行で最後の段落がピタリと終わるように書くことしている。


少々潔癖なところがあるのかもしれない。


#0148以降は上記の制約で文章を書くことに成功している。


いつまで続けられるか楽しみである。