#0000) 音楽と人生

これから好きな音楽について文章を書いてみようと思う。


四十代も後半になり、人生も終盤に差し掛かってきたので、順風満帆とはとても言えない筆者の人生を支えてくれた音楽を改めて振り返ってみたくなったからだ。


中学に入った頃からロックを聴くようになり、その後はブルースやジャズにも傾倒した。


そもそも節操のない人間なのでジャンルを問わず、好きになった音楽を貪るように聴いてきた。


好きになる音楽は、上記のロックやブルース、ジャズに始まり、200年以上愛され続けるクラシックから、時代と共に消費されるアイドル・ソングまで、自分でも呆れるほど節操がない。


「人生がどん底の時に音楽に救われた」という話をしばしば耳にするが、筆者の場合、本当にどん底の時は音楽を聴く気力さえない状態だった。


筆者の人生の中で最もどん底だった時期はうつ病を患った時だ。


IT系の専門学校を卒業し、コンピュータ・プログラマとして、そこそこの会社に就職し、そこそこの給料を貰い、そこそこの生活をしてきた。


このまま不自由のない毎日が続いていくと思っていた。


ところが四十代の半ばを過ぎた頃、突然うつ病を発症した。


プログラムが書けなくなり、プログラマとしては使い物にならなくなった。


当然、会社には居られなくなったので退職することになった。


生活は激変し、傷病手当や雇用保険の受給でなんとか食いつなぎ、今では四十代後半にしてアルバイトで得られる僅かな収入で食うや食わずの毎日を送っている。


うつ病心療内科で適切な治療を続ければ数か月から一年くらいで治る病気らしい。


筆者も発症から一年くらいである程度回復し、今では、ほぼ普通の生活をおくれるようになった。


病状が重篤な時には聴く気になれなかった音楽を積極的に聴くようになった。


そして、自分の好きな音楽について、文章を書いてみたくなった。


繰り返しになるが、四十代も後半になり、人生も終盤に差し掛かってきた。


若い頃には、豊かだった髪も薄くなり、スリムだった体も腹が出て、無様な中年の姿になった。


この無様な自分を支えてくれた音楽について、無様な文章を書いてみようと思う。


筆者は、「可愛いあの娘」について書かれたラブ・ソングにも、「この国の政権への不満」について書かれたメッセージ・ソングにも、等しく価値があると思っている。


結局のところ、音楽とは、自分の好みに合うかどうかだけだ。


これも繰り返しになるが、筆者は音楽に対して、呆れるほど節操のない人間だ。


そんな筆者の醜い駄文を、これから垂れ流していこうと思う。


資産の無駄遣いかもしれないが、それもまた一興ではないかと思う。