#0003) KING OF THE DELTA BLUES SINGERS, VOL. II / Robert Johnson 【1970年リリース】

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第一回と第二回に英国のミュージシャンを取り上げたので、第三回(今回)は米国のミュージシャンを取り上げようと思う。


Robert Johnson〔ロバート・ジョンソン〕の「KING OF THE DELTA BLUES SINGERS, VOL. II」。


1911年に誕生し、1938年に享年27歳で死没したブルース・マンのコンピレーション・アルバムだ。


日本の元号で言うと、明治44年誕生、昭和13年死没ということになる。


もう歴史的過去の人物だ。


初めて聴いたのは、たぶん18歳頃。


行きつけの輸入レコード店のオーナーから薦められて購入したレコードだ。


オーナーから、「ロックが好きならブルースも聴きなさい」と言われ、ブルースが何かもよく解らず、うやむやの内に買わされた感じだった。


家に帰って、レコードに針を落とし、聴こえてきた情念の塊のような歌とギターに、しばし戦慄した。


聴いていて、「怖いな」と感じながらも、泥沼にはまるように繰り返し聴いてしまい、その後、40代後半の現在に至るまで、聴き続けるレコードになった。


このレコードを買って、だいぶ経ってからRobert Johnsonがデルタ・ブルースの伝説のシンガー/ギタリストだということを知った。


十字路で悪魔と出会ったRobert Johnsonが、自分の魂と引き換えに、歌とギターのテクニックを悪魔から貰い受けたという伝説(作り話)も後になって知り、彼のレコードを聴いた時に感じる「怖い」という感覚はここから来るのかなと思ったりもした。


デルタ・ブルースは、アコースティック・ギターによる弾き語りだ。


はっきり言って、普段、ロックを聴いている耳には取っ付きにくい。


ロック・リスナーがブルースに入門するなら、エレキ・ギターを取り入れたバンド・サウンドのシカゴ・ブルースの方がはるかに取っ付きやすいはずだ。


あの輸入レコード店のオーナーは、当時、幼気(いたいけ)な少年だった筆者に、よくもこんな劇薬なレコード勧めてくれたものだ。


お陰様で、毒にも薬にもならない音楽は聴けない体になってしまった。