Rock'n'Roll Prisoner's Melancholy

好きな音楽についての四方山話

#0005) SEE THE LIGHT / THE JEFF HEALEY BAND 【1988年リリース】

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Jeff Healey〔ジェフ・ヒーリー〕の訃報を聞いた時はやりきれない気持ちになった。


この世には様々な人がいる。


地獄に叩き落しても足りないくらいの外道が健康でのうのうと生きている場合もあれば、まだやらなければならない事が沢山ある人が病で死んでいく場合もある。


今回取り上げるアルバムは、カナダ出身の盲目のブルース・ギタリスト/シンガー、Jeff HealeがひきいるTHE JEFF HEALEY BAND〔ザ・ジェフ・ヒーリー・バンド〕の1stアルバム「SEE THE LIGHT」だ。


Jeff Healeyは1歳の時にガンで失明した。


そして、ガンにより41歳で他界した。


こんな不公平って、あるかっ!て思う。


病は不公平だ。


筆者は、Jeff Healeyを語るとき、あまり多くを語ろうとは思わない。


とにかく、アルバム「SEE THE LIGHT」を聴いてほしい(他のJeff Healeyのアルバムでもいい)。


魂を揺さぶるJeff Healeyの歌とギターを聴いてほしい。


Jeff Healeyを支えるベースのJoe Rockman〔ジョーロックマン〕とドラムのTom Stephen〔トム・スティーヴン〕の演奏も素晴らしい。


ヒットしたJohn Hiatt〔ジョン・ハイアット〕のカヴァー"Angel Eyes"も良いが、やはり聴きどころはアルバム表題曲の” See The Light”だろう。


少々ヒステリックなギターと、ちょっとラフで青臭いヴォーカルに心が揺さぶらされる。


目の見えないJeff Healeyが” See The Light (光を見ろ)”と歌う。


目が見えているのに大事なことが全く見えてない奴もいる。


Jeff Healeyは、目は見えなかったが大事なことが見えていた人だと思う。


それは、彼の音楽を聴けば伝わってくる。


もっとJeff Healeyの音楽を聴きたかった。


Jeff, I miss you.