#0015) GIRLS GO WILD / THE FABULOUS THUNDERBIRDS 【1979年リリース】

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筆者が持っているブルースのCDは圧倒的に黒人ミュージシャンのものが多い。


そもそもブルースという音楽が黒人発のものなので、黒人ミュージシャンの絶対数が多いのかもしれない(数えたことがないので事実は不明だが)。


ブルースを覚えたての頃は、ホワイト・ブルース(白人のブルース)に対して、何となく偽物っぽいという偏見を持っていた。


そんなくだらない偏見も、年齢が30歳に近づく頃にはいつの間にか無くなっていて、気が付けば某大手ECサイトでホワイト・ブルースのCDを頻繁に購入するようになっていた。


今回取り上げた「GIRLS GO WILD」は、米国テキサス州出身のホワイト・ブルース・バンドTHE FABULOUS THUNDERBIRDS〔ザ・ファビュラス・サンダーバーズ〕の1stアルバムであり、某大手ECサイトで購入した一枚だ。


THE FABULOUS THUNDERBIRDSについては、1986年リリースの5thアルバム「TUFF ENUFF」をリアルタイムで買って聴いていたのだが、殆ど記憶に無い。


そのまま忘れてしまっても不思議ではないバンドだったのだが、某ECサイトを閲覧した時に「おすすめ」として「GIRLS GO WILD」が表示されていたので、何となく気になって購入したところ、その燻銀(いぶしぎん)のブルースに魅入られてしまった。


THE FABULOUS THUNDERBIRDSの音楽性は、ブルース・ロックと言えなくもないが、どちらかと言えばブルースそのものである。


先ほど、燻銀と書いたが、バンドの中心メンバーであるヴォーカルのKim Wilson〔キム・ウィルソン〕とギターのJimmie Vaughan〔ジミー・ヴォーン〕は共に1951年生まれなので、「GIRLS GO WILD」がリリースされた1979年当時は28歳である。


意外なほど若い。


このむせ返るような毒気のあるブルースを20代の若造が演奏しているという事実に驚かされる


これほど若いバンドが、1stアルバムの時点で、こんなにも本格的なブルースを演奏できるのは、やはりテキサスというブルースの本場で生まれ育った血がそうさせるのだろうか?


元々、テキサスという地には、THE 13TH FLOOR ELEVATORS〔ザ・サーティーンス・フロア・エレベーターズ〕、ZZ TOP〔ズィーズィー・トップ〕、BUTTHOLE SURFERS〔バットホール・サーファーズ〕、PANTERA〔パンテラ〕等、ジャンルを問わず、一筋縄ではいかないバンドが多い。


THE FABULOUS THUNDERBIRDSが奏でる燻銀のブルースにもテキサスのバンド特有のクレイジネスが感じられる。


このアルバムを切っ掛けに、2nd、3rd、4thと聴き進めていったのだが、5thアルバムの「TUFF ENUFF」は音がモダンすぎて、初めて聴いた10代の頃と同様、あまり好きになれなかった。