#0068) ATTACK OF THE GREY LANTERN / MANSUN 【1997年リリース】

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ブリットポップは筆者が追いかけた最後のロック・ムーヴメントのような気がする。


どうも、このムーヴメント辺りから筆者は新しく出てくるロックと疎遠になった。


某有名インターネット百科事典サイトによると、ブリットポップの起源は、SUEDEスウェード〕が1stシングル"The Drowners"をリリースした1992年だという説と、BLUR〔ブラー〕が3rdアルバム「PARKLIFE」をリリースした1994年だという説があるらしい。


当時を原体験した筆者の感覚ではBLURの「PARKLIFE」がブリットポップの起源だと感じている。


SUEDEについては、「活動期間の一部がブリットポップと被ったが、ブリットポップとは遠い位置にいる実力派バンド」というのが筆者の認識だ。


当時、「PARKLIFE」を聴いた時は「BLURが本気を出してきたな」と感じた。


そして、それに呼応するかの如くOASIS〔オアシス〕の1stアルバム「DEFINITELY MAYBE」がリリースされたので音楽メディアがこぞってOASISBLURの対抗馬に仕立て上げた。


ブリットポップを代表するこの二つのバンド、一時期はよく聴いたのだが、どういう訳か飽きるのが早かった。


両バンドとも、しっかりと聴いていたのはBLURの方は4thアルバム「THE GREAT ESCAPE」、OASISの方は2ndアルバム「(WHAT'S THE STORY) MORNING GLORY?」までだ。


たまにラジオで彼らの曲が流れると、今聴いても「良い曲だな」と思うのだが、どうゆう訳か手元に当時買ったCDが一枚も残っていない。


逆に今も手元にCDが残っていて、時々聴くことがあるブリットポップ・バンドは、GENE〔ジーン〕、MARION〔マリオン〕、MANSUN〔マンサン〕くらいだ。


その中で、今回取り上げたのはMANSUNの1stアルバム「ATTACK OF THE GREY LANTERN」だ。


このバンド、上記の1stアルバムをリリースする前に日本の音楽雑誌ミュージック・ライフにプロフィールが掲載されていたのだが、プログラミングを担当するメンバーが紹介されていたので、てっきりデジタル・ロック系の音を聴かせてくれるバンドだと思っていた。


ところが、1stアルバムのリリース時にはプログラミング担当のメンバーは脱退しており、ヴォーカル、ギター、ベース、ドラムスという一般的なロック・バンドの構成になっていた。


まぁ、バンドのメンバー構成なんて紆余曲折するものだと思うのだが、意表を突かれたのはその音楽性だった。


筆者が「ATTACK OF THE GREY LANTERN」を最初に聴いた時の感想は「ニュー・ロマンティックス」であり、「DURAN DURANデュラン・デュラン〕」だった。


同時代のブリットポップのシンプルなバンド・サウンドとはあまり似たところがなく、1980年代風のゴージャスなそのサウンドはセンスの悪いバンドがやったら時代遅れになるのだが、彼らの場合はセンスの良さで何だかとてつもなく新しいことをやっているように聴こえてしまうという、不思議な現象を起こしていた。


MANSUNのソングライティングを手掛けるフロントマンのPaul Draper〔ポール・ドレイパー〕が1970年生まれだということを何かの音楽雑誌で知り、「なるほどな」と思った。


Paul Draperは筆者とは、ほぼ同世代であり、10代前半の多感な時期にニュー・ロマンティックスの洗礼を受けた世代だ。


その後のMANSUNは、とても評価の高い2ndアルバム「SIX」と、とても評価の低い3rdアルバム「LITTLE KIX」を発表し、ブリットポップが既に終焉していた2003年に解散した。


一般的な評価を書いた方が解り易いと思い、あえて「とても評価の低い3rdアルバム」と書いたが、3rdアルバムの「LITTLE KIX」も名盤であることをここに書きておきたい。