#0079) COME ON FEEL THE LEMONHEADS / THE LEMONHEADS 【1993年リリース】

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THE LEMONHEADS〔ザ・レモンヘッズ〕は3rdアルバム「LICK」の頃まではバンドとしての体裁を成していたが、今回取り上げる6thアルバム「COME ON FEEL THE LEMONHEADS」の頃にはEvan Dando〔イヴァン・ダンド〕のソロ・プロジェクトに限りなく近い状態になっている。


本音を言うと筆者は「バンド名を名乗っているのに実質はソロ・プロジェクト」のようなアーティストが好きではない。


それならもうソロ名義で作品をリリースした方が潔いのではないかと思う。


つまり、THE LEMONHEADSもその一つなのである。


ある特定のメンバーが曲作りでイニシアチブを取るのはありだと思うし、バンドとは大抵そうなるものであるが、やはり他のメンバーも個性的で魅力溢れる人達の方がバンドは面白くなる。


THE BEATLESザ・ビートルズ〕なんて、その最も顕著な例だ。


と、長々と書いてしまったが、THE LEMONHEADSの場合、Evan Dandoの書く曲がたまらなく好きで、どうしても聴いてしまうのである。


Evan Dandoはオルタナティヴ・ロックの世界ではダントツにルックスが良く、アイドル性の高い人物なのだが、彼の人間としてのヘタレっぷりが凄い。


そのヘタレっぷりはLast.fmなど様々なWebページで確認できるのでここでは掘り下げないが、とにかく、やることなすことの全てがダメダメなのである。


そして、この「COME ON FEEL THE LEMONHEADS」とは、そんなEvan Dandoのヘタレっぷりが良い感じで全開になったアルバムなのである。


先ずとろけるようなメロディの甘さが良い。


リズムだって、けしてタイトではないのだが、そこがまた良い。


何よりもアルバム全体に漂う生ぬるい感じが良い。


この時代(1990年代前半)のオルタナティヴ・ロックは殺伐とした空気感を漂わせるバンドが多かったが、THE LEMONHEADS、と言うより、Evan Dandoの書く曲にはそういった空気感はまるで無い。


オルタナの申し子のようなバンドとして捉えられることも多い存在だが、この時代にあってこの緩さは逆に異色でもある。