#0106) PICTURES FOR PLEASURE / Charlie Sexton 【1985年リリース】

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最近、ロックを聴き始めた頃(1980年代前半)に愛聴していたアルバムを聴く機会が増えた。


その中には、当時、既にレジェンドになっていたアーティストの旧譜もあれば、新人としてデビューしたアーティストの新譜もある。


今回は当時の期待の新人、Charlie Sexton〔チャーリー・セクストン〕の1stアルバム「PICTURES FOR PLEASURE」を取り上げてみる。


当時、若干17歳でデビューしたCharlie Sexton は洋楽雑誌のMUSIC LIFEでアイドルとして毎月大々的に取り上げられており、当然のことながらこのアルバムも同雑誌で協力にプッシュされていた。


そのアイドル的な扱われ方を見た筆者はCharlie Sexton に対し距離を置いていたいたわけだが、テレビの洋楽番組(たぶんベストヒットUSA)で"Beat's So Lonely"のミュージック・ヴィデオを見て考えが変わることになる。


若干17歳とは思えない、そのセクシーで表現力豊かな歌声に魅了されてしまったのだ。


実は筆者はCharlie Sextonとは殆ど歳が変わらないのだが、彼の歌声を聴いた時、自分と殆ど歳の変わらないティーンエージャーだということがちょっと信じられなかった。


上手いと言っても、ベテランの大御所シンガーと比べるとまだまだ線も細いし青臭いところもある。


しかし、その当時の彼の全てを出し尽くしたかのような歌声が、線の細さや青臭さも含めた上で素晴らしかったのである。


女子からの人気が高かった彼のアルバムをレコード店に買いに行くときは多少の気恥ずかしさがあったのだが、既に"Beat's So Lonely"で彼の歌声に魅了されてしまっていたので恥ずかしがっている場合ではなかった。


そしてこのアルバムを聴くことで出会った名曲が"Hold Me"だ。


筆者は暫くの間、この曲をCharlie Sextonのオリジナルだと思っていたのだが、実は1933年に発表されている米国のポピュラー・ソングのカバーである。


原曲とは全くかけ離れたロッカ・バラード調にアレンジされたこの曲をCharlie Sextonは切なく、そして、狂おしく歌い上げる。


1980年代風のゴージャスなアレンジが古臭さを感じさせるアルバムだが、未聴の方には是非"Hold Me"一曲だけでも聴いて頂きたい。