Rock'n'Roll Prisoner's Melancholy

好きな音楽についての四方山話

#0220) BACK TO BLACK / Amy Winehouse 【2006年リリース】

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Amy Winehouseという才能豊かなミュージシャンも残念ながら2011年に27クラブに入ってしまった。


今日は朝から彼女の2ndアルバム「BACK TO BLACK」を聴いている。


27クラブとは、27歳でこの世を去ったアーティストたちを指す言葉であり、メンバーにはミュージシャンが多い。


古くはブルース・ギタリスト/シンガーのRobert Johnson〔ロバート・ジョンソン〕(1938年8月16日没)の不可解な死亡がある。


1969年から1971年にかけては、Brian Jones〔ブライアン・ジョーンズ〕(1969年7月3日没)、Jimi Hendrixジミ・ヘンドリックス〕(1970年9月18日没)、Janis Joplin〔ジャニス・リン・ジョプリン〕(1970年10月4日没)、Jim Morrison〔ジム・モリソン〕(1971年7月3日没)という、4人もの人気ミュージシャンが立て続けにこの世を去っている。


筆者の世代(2019年現在でアラフィフ)で衝撃を受けたのはKurt Cobainカート・コバーン〕(1994年4月5日没)の自殺や、Richey Edwards〔リッチー・エドワーズ〕(1995年2月1日失踪、2008年11月23日公式死亡宣言)の失踪だろう。


27歳という若さでこの世を去った彼ら彼女らのことをやたらと神聖視する傾向があったりするのだが、馬鹿馬鹿しい話だ。


27クラブに入ったアーティストの多くは、ドラッグやアルコールの過剰摂取、或いは、自殺(これもドラッグやアルコールに起因するものが多い)で、しょーもない死に方をしている。


それは、彼ら彼女らの成し遂げた芸術的偉業とは別物であり、崇拝なんてしてはダメだ。


Amy Winehouseの死因も急性アルコール中毒という、非常に残念なものである。


彼女の歌を初めて聴いた時、「2000年代になって、まだ、こんなにもソウルフルに歌えるシンガーがいるのか」と、震えるほど驚いた記憶がある。


1960~1970年代にかけての黄金時代に活躍したソウル・ミュージックやR&Bのシンガーたちと比べて何の遜色も感じなかった。


残念ながら彼女のステージを生で観る機会は無かったが、動画サイトなどで観れるステージでの姿や歌いっぷりは堂々たるものだ。


この素晴らしい才能を、たった2枚のアルバムで終わらせるなんて勿体なさすぎる。