2017-01-01から1年間の記事一覧
このブログで取り上げるアルバムは、基本的にオリジナル・アルバム(スタジオ・アルバム)にしているのだが、Muddy Waters〔マディ・ウォーターズ〕については「THE BEST OF MUDDY WATERS」が相応しいと思う。 「THE BEST OF ~」はグレイテスト・ヒッツ・ア…
今回はT. REX〔T・レックス〕の「ELECTRIC WARRIOR」を取り上げてみようと思う。 T. REXとしては2ndアルバム、前身となるTYRANNOSAURUS REX〔ティラノザウルス・レックス〕時代からカウントすると6thアルバムとなる。 T. REXはバンドなので、一応、 ・Marc B…
初めて「ロック」だと意識して聴いたレコードは、同級生のH君がカセットテープに録音くれたSEX PISTOLS〔セックス・ピストルズ〕のベスト・アルバム「FLOGGING A DEAD HORSE」だった。 初めて「ロック」だと意識して自分で買ったレコードはJAPAN〔ジャパン〕…
SADE〔シャーデー〕のことは最初に聴いた時からしばらくの間、女性ソロ・アーティストだと思っていたのだが、実は、 ・Sade Adu〔シャーデー・アデュ〕(vocals)・Stuart Matthewman〔スチュアート・マシューマン〕(guitars, saxophone)・Paul Denman〔ポ…
英国で1970年代後半に興ったパンク・ロック・ムーヴメントと、米国で1990年代前半に興ったグランジ・ロック・ムーヴメントが似ていると言われているのは、ロック・ファンの共通の認識だ。 パンク・バンドがパンク以前に人気のあったハード・ロックやプログレ…
1970年代後半から1980年代前半にかけて英国で勃興したポストパンク~ニュー・ウェーヴのムーヴメントからは多くのバンドが登場したが、その中でもU2〔ユートゥー〕、THE CURE〔ザ・キュアー〕、NEW ORDER〔ニュー・オーダー〕、DEPECHE MODE〔デペッシュ・モ…
SAVATAGE〔サヴァタージ〕と言えば、一般的には6thアルバム「STREETS: A ROCK OPERA」の評価が高い。 プログレッシヴ・メタル愛好家の間では、「STREETS: A ROCK OPERA」と言えば、QUEENSRYCHE〔クイーンズライク〕の「OPERATION: MINDCRIME」と双璧をなすコ…
富と名声を求めてロック・ミュージシャンを志すというのは、よくある話だ。 それが悪いことだとは全く思わない。 「Sex, Drugs & Rock 'n' Roll」という言葉があるように、そもそもロックとは享楽的なものであり、普通ではない「狂気」が横行する世界なのだ…
筆者が持っているブルースのCDは圧倒的に黒人ミュージシャンのものが多い。 そもそもブルースという音楽が黒人発のものなので、黒人ミュージシャンの絶対数が多いのかもしれない(数えたことがないので事実は不明だが)。 ブルースを覚えたての頃は、ホワイ…
APHEX TWIN〔エイフェックス・ツイン〕ことRichard D. James〔リチャード・D・ジェームス〕を知ったのは、JESUS JONES〔ジーザス・ジョーンズ〕のMike Edwards〔マイク・エドワーズ〕が自身のフェイバリットとして、その名を上げていたからだ。 その後、JESU…
行きつけの輸入レコード店のオーナーから薦められたRobert Johnson〔ロバート・ジョンソン〕でブルースに目覚めた筆者がRobert Johnsonの次に聴いたブルースのレコードが、今回取り上げたSonny Boy Williamson II〔サニー・ボーイ・ウィリアムソンII〕の1st…
David Bowie〔デヴィッド・ボウイ〕のアルバムを1枚選ぶとなると、架空のロック・スターであるZiggy Stardust〔ジギー・スターダスト〕を演じた1970年代前半のグラム・ロック期や、Brian Eno〔ブライアン・イーノ〕とコラボレートした1970年代後半のベルリン…
このブログも投稿が10回を超えたので、そろそろ自分の人生を変えられたバンドのアルバムについて書いてみようと思う。 NEW YORK DOLLS〔ニューヨーク・ドールズ〕の1stアルバム「NEW YORK DOLLS」だ。 筆者は、このバンド、そして、このアルバムに出会わなけ…
1990年代の後半以降にデビューしたアーティストやリリースされたアルバムに関しては、何がきっかけでそのアーティストやアルバムを知ったのか、殆ど記憶にない。 これが1990年代の前半以前なら、はっきりと記憶しており、90%以上が音楽雑誌だったと言い切れ…
筆者にとって、ゆっくりとくつろぎたい時に聴きたくなるミュージシャンと言えばJimmy Reed〔ジミー・リード〕だ。 その中でも1stアルバムの「I'M JIMMY REED」が良い。 よく晴れた休日の午後に聴くには最高の1枚だ。 そもそもJimmy Reedを知ったきっかけは、…
最も聴いたアルバムは何かと考えてみた。 いくつか候補はあるが、今回取り上げたTHE PSYCHEDELIC FURS〔ザ・サイケデリック・ファーズ〕の4thアルバム「MIRROR MOVES」は確実にその候補に上がる作品だ。 やりたくない受験勉強をしている頃、その合間に「MIRR…
普段、自分が聴いている音楽は、基本的に自分の音楽の好みの範囲内であり、なかなかその範囲を越えて音楽を聴く機会は少ない。 他人から教えてもらうことにより幸運にもめぐり逢えた音楽がある。 筆者が学生時代にバイトしていた店に、筆者より二つ年上のU君…
Scott Walker〔スコット・ウォーカー〕のことはロックを聴き始めた頃(1980年代前半)から気になっていた。 当時、よく聴いていた英国のニュー・ウェーヴ系アーティストが雑誌のインタビューでScott Walkerへのリスペクトを語っていたからだ。 しかし、当時…
Jeff Healey〔ジェフ・ヒーリー〕の訃報を聞いた時はやりきれない気持ちになった。 この世には様々な人がいる。 地獄に叩き落しても足りないくらいの外道が健康でのうのうと生きている場合もあれば、まだやらなければならない事が沢山ある人が病で死んでいく…
1990年代の後半、ドラムン・ベースに嵌まっていた時期があった。 その頃を思い出してPLUG〔プラグ〕の「DRUM 'N' BASS FOR PAPA」を久しぶりに聴いてみた。 不穏な空気を撒き散らし、聴くものを不安な気持ちにさせるオープニング曲の” Me & Mr Jones”に先ず…
第一回と第二回に英国のミュージシャンを取り上げたので、第三回(今回)は米国のミュージシャンを取り上げようと思う。 Robert Johnson〔ロバート・ジョンソン〕の「KING OF THE DELTA BLUES SINGERS, VOL. II」。 1911年に誕生し、1938年に享年27歳で死没…
筆者がロックを聴き始めたのは1980年代前半からなのだが、この時期は米国よりも英国のバンドの方が積極的に日本に紹介されていた。 1980年代前半の英国は、1970年代後半から始まったパンク・ムーヴメントが既に終息し、パンクの影響を受けてバンド活動を始め…
これから好きな音楽についての文章を書いてみるにあたり、最初にどのアーティストのどの作品を取り上げるべきか非常に迷ったのだが、結局これになった。 「IN THE DYNAMITE JET SALOON」。 これは、筆者が生涯で最も愛した英国のロックン・ロール・バンド、T…
これから好きな音楽について文章を書いてみようと思う。 四十代も後半になり、人生も終盤に差し掛かってきたので、順風満帆とはとても言えない筆者の人生を支えてくれた音楽を改めて振り返ってみたくなったからだ。 中学に入った頃からロックを聴くようにな…