Rock'n'Roll Prisoner's Melancholy

好きな音楽についての四方山話

2019-01-01から1年間の記事一覧

#0261) JERUSALEM SLIM / JERUSALEM SLIM 【1992年リリース】

Steve Stevens〔スティーヴ・スティーヴンス〕は金のためにMichael Monroe〔マイケル・モンロー〕とのバンドJERUSALEM SLIMを脱退し、Vince Neil〔ヴィンス・ニール〕のソロ・アルバムに参加した、故に、JERUSALEM SLIMのアルバムは出来損ないの駄作である…

#0260) THE ULTIMATE COLLECTION / THE MARVELETTES 【1998年リリース】

THE MARVELETTES〔ザ・マーヴェレッツ〕と言えば直ぐに思い浮かべるのは1961年に放ったデビュー・シングルにして全米No.1シングルの"Please Mr. Postman"だろう。 この曲はTHE BEATLES〔ザ・ビートルズ〕やCARPENTERS〔カーペンターズ〕のカヴァーでも有名な…

#0259) HEAVEN IS WAITING / THE DANSE SOCIETY 【1983年リリース】

ポジティヴ・パンクというジャンルのアーティストを取り上げる時は、必ずポジティヴ・パンクについての説明を書くことにしている。 その理由は二つあり、一つはポジティヴ・パンクというジャンル名が現在(2019年)では使われなくなっているということ、もう…

#0258) PUNKS NOT DEAD / THE EXPLOITED 【1981年リリース】

筆者がロックを本格的に聴き始めたのは中学生だった1982年頃である。 英国でパンク・ムーヴメントが勃発したのは1977年なので、それから僅か5年後くらいに筆者はロックを本格的に聴き始めたことになるのだが、当時を思いだしてみると、1982年頃にはパンク・…

#0257) RELEASE FROM AGONY / DESTRUCTION 【1988年リリース】

中学生の頃(1980年代初頭)からロックを聴き始めた筆者は、ロックン・ロールもハード・ロックもプログレッシヴ・ロックも産業ロックもヘヴィ・メタルもパンクもインディー・ロックもグラム・メタルもその他諸々のロックも無節操に聴きまくり、ジャンルとう…

#0256) DANCING IN THE RAIN / Frankie Miller 【1985年リリース】

若い頃から無節操に音楽を聴きまくってきた。 アラフィフとなった2019年12月現在でも、その無節操な音楽の聴き方は変わっていない。 ただ、日常的に聴く音楽の嗜好が微妙に変わっているような気がする。 若い頃はミュージシャンの演奏技術や歌唱力にさほど拘…

#0255) GETTING TO THE POINT / SAVOY BROWN 【1968年リリース】

3大ブリティッシュ・ブルース・ロック・バンドと言えばFLEETWOOD MAC〔フリートウッド・マック〕、CHICKEN SHACK〔チキン・シャック〕、SAVOY BROWN〔サヴォイ・ブラウン〕である。 このブログでは既にFLEETWOOD MACとCHICKEN SHACKを取り上げているので、や…

#0254) PARADISE / INNER CITY 【1989年リリース】

このブログではデトロイト・テクノにおける三巨頭のうち、Derrick May〔デリック・メイ〕とJuan Atkins〔ホアン・アトキンス〕は取り上げた。 残る一人はKevin Saunderson〔ケヴィン・サンダーソン〕である。 今回は、そのKevin Saundersonと、女性シンガー…

#0253) THE CLASSIC RECORDINGS / Blind Willie McTell 【2010年リリース】

至福のひと時というのは人によって様々だと思うのだが、筆者にとっては休日の朝にブルースを聴いている時がそれにあたる。 平日は忙しいので音楽を聴くために確保できる時間は通勤電車の中くらいしかない。 通勤時間はdoor to doorで1時間くらいなのだが、…

#0252) ETERNITY / ANATHEMA 【1996年リリース】

英国にはThe Peaceville Three〔ザ・ピースヴィル・スリー〕と呼ばれるゴシック・メタル・バンドが存在し、その中からPARADISE LOST〔パラダイス・ロスト〕とMY DYING BRIDE〔マイ・ダイイング・ブライド〕は既にこのブログで取り上げている。 こうなるとANA…

#0251 PARANOID / BLACK SABBATH 【1970年リリース】

1970年代における英国の3大ハード・ロック・バンドと言えばLED ZEPPELIN〔レッド・ツェッペリン〕、DEEP PURPLE〔ディープ・パープル〕、BLACK SABBATH〔ブラック・サバス〕である。 筆者にとっては3つとも大好きなバンドであり、当ブログではLED ZEPPELIN…

#0250) THE ULTIMATE COLLECTION / MARTHA & THE VANDELLAS 【1998年リリース】

筆者の世代(2019年現在でアラフィフ)がMARTHA & THE VANDELLAS〔マーサ&ザ・ヴァンデラス〕を知る切っ掛けとなったのは、1985年に行われたチャリティー・コンサートLive Aid〔ライヴ・エイド〕だろう。 当時、日本でもLive Aidは生中継されており、泊りが…

#0249) THE SOUTHERN DEATH CULT / SOUTHERN DEATH CULT 【1983年リリース】

今回はSOUTHERN DEATH CULT〔サザン・デス・カルト〕のコンピレーション・アルバム「THE SOUTHERN DEATH CULT」を取り上げることにした。 SOUTHERN DEATH CULTはバンド名を、DEATH CULT〔デス・カルト〕、THE CULT〔ザ・カルト〕と変えながら、現在も活動を…

#0248) CITY BABY ATTACKED BY RATS / GBH 【1982年リリース】

「パンクとは何ぞや?」 1977年に英国で興ったパンク・ムーヴメントは極めて個性的なバンドを輩出した。 しかし、筆者が洋楽を聴き始めたのは1980年代初期からであり、パンク・ムーヴメントをリアルタイムで体験できた世代ではない。 従って、英国のオリジ…

#0247) TERRIBLE CERTAINTY / KREATOR 【1987年リリース】

今回取り上げているKREATORは日本語表記が〔クリーター〕なのか〔クリエイター〕なのか、はっきり定まっていないバンドだ。 KREATORのアルバムをリリースする日本のレコード会社によって、〔クリーター〕と表記する会社もあれば、〔クリエイター〕と表記する…

#0246) JESS RODEN AND THE HUMANS / JESS RODEN AND THE HUMANS 【1995年リリース】

Jess Roden〔ジェス・ローデン〕のことは、名前こそ知っていたものの、この歳(2019年現在でアラフィフ)になるまで彼の曲を聴いたことがなかった。 Jess Rodenと言えば、日本ではRobert Palmer〔ロバート・パーマー〕、Frankie Miller〔フランキー・ミラー…

#0245) 100 TON CHICKEN / CHICKEN SHACK 【1969年リリース】

1980年代において、筆者がロックを聴く上で最大の情報源としていたのは雑誌であり、当時は『MUSIC LIFE』や『音楽専科』を毎月買っていて、これらの雑誌に載った新譜や旧譜の紹介記事を読んで購入するレコードを決めるのだが、何しろ雑誌というのは当たり前…

#0244) CLASSICS / MODEL 500 【1993年リリース】

「デトロイト・テクノにおける三巨頭」とは、Derrick May〔デリック・メイ〕、Kevin Saunderson〔ケヴィン・サンダーソン〕、そして、今回取り上げているJuan Atkins〔ホアン・アトキンス〕のことである。 この3人は「ビルヴィレ・スリー」とも呼ばれており…

#0243) THE COMPLETE RECORDINGS / Blind Blake 【2008年リリース】

ブルースの世界で「3大」と言えば、B.B. King〔B.B.キング〕、Albert King〔アルバート・キング〕、Freddie King〔フレディ・キング〕から成る「3大キング」が真っ先に思う浮かぶだろう。 しかし、「盲目の3大ブルース・マン」といのものけっこう有名で、こ…

#0242) THE ANGEL AND THE DARK RIVER / MY DYING BRIDE 【1995年リリース】

バンド名が単語三つで構成されているバンドにはゴシック・ロックが多いような気がする。 ALIEN SEX FIEND〔エイリアン・セックス・フィーンド〕、SEX GANG CHILDREN〔セックス・ギャング・チルドレン〕、SOUTHERN DEATH CULT〔サザン・デス・カルト〕、DEAD …

#0241) DEEP PURPLE IN ROCK / DEEP PURPLE 【1970年リリース】

1970年代はロックの黄金時代であり、「3大ハード・ロック・バンド」と言えば、LED ZEPPELIN〔レッド・ツェッペリン〕、DEEP PURPLE〔ディープ・パープル〕、BLACK SABBATH〔ブラック・サバス〕を指す。 いずれもロックの歴史に名を刻んだ凄いバンドだが、世…

#0240) THE ULTIMATE COLLECTION / DIANA ROSS & THE SUPREMES 【1997年リリース】

女性ボーカル・グループに興味を持った切っ掛けは、THE BEATLES〔ザ・ビートルズ〕の1stアルバム「PLEASE PLEASE ME」に収録されていた"Baby It's You"がTHE SHIRELLS〔ザ・シュレルズ〕のカヴァーだということを知った時だった。 当時の筆者は中学2年生くら…

#0239) SONG AND LEGEND / SEX GANG CHILDREN 【1983年リリース】

筆者がロックを聴き始めた時期は1980年代前半であり、英国のアーティストが世界的に人気を博していた第2次ブリティッシュ・インヴェイジョンの頃だ。 そこからニュー・ロマンティックや、更にマニアックなポストパンクやニュー・ウェイヴのアーティストも聴…

#0238) HEAR NOTHING SEE NOTHING SAY NOTHING / DISCHARGE 【1982年リリース】

「Punk is attitude, not style(パンクはスタイルではない、姿勢だ)」・・・これはJoe Strummer〔ジョー・ストラマー〕が言った有名な言葉であり、パンクの本質を見事に言い切った名言である。 1977年に英国で興ったパンク・ムーヴメントは極めて個性的な…

#0237) AGENT ORANGE / SODOM 【1989年リリース】

今回取り上げているSODOM〔ソドム〕は、KREATOR〔クリーター/クリエイター〕、DESTRUCTION〔デストラクション〕と合わせてジャーマン・スラッシュ三羽烏と呼ばれている。 ただし、これは米国のスラッシュ・メタル四天王(The Big 4)のように世界的に知られ…

#0236) RIPTIDE / Robert Palmer 【1985年リリース】

Robert Palmer〔ロバート・パーマー〕は1972年にVINEGAR JOE〔ヴィネガー・ジョー〕のシンガーとしてデビューし、VINEGAR JOE解散後は1974年に1stアルバム「SNEAKIN' SALLY THROUGH THE ALLEY」をリリースしてソロ・シンガーとしてのキャリアを開始した。 母…

#0235) MR. WONDERFUL / FLEETWOOD MAC 【1968年リリース】

かつて毎月購入していた洋楽雑誌の一つであるMUSIC LIFEは筆者にとって貴重な情報源だった。 筆者はこのMUSIC LIFEを1982年頃から毎月購入し始めたのだが、1980年代初期のMUSIC LIFEの巻末特集で、1960年代の英国のアーティストをジャンル別に紹介する記事が…

#0234) INNOVATOR / Derrick May 【1996年リリース】

筆者にとって、テクノ等エレクトロニック・ミュージックの入り口となったのはAPHEX TWIN〔エイフェックス・ツイン〕やGoldie〔ゴールディー〕であり、主に1990年代から活動を始めたアーティストである。 テクノを追いかけ始めると、必ず「デトロイト・テクノ…

#0233) THE COMPLETE RECORDINGS / Blind Lemon Jefferson 【2008年リリース】

これまでにこのブログで取り上げてきたアーティストの中で最も生年月日が古い人はブルース・シンガーのSonny Boy Williamson II〔サニー・ボーイ・ウィリアムソンII〕であり、その生年は諸説あるが1899年生れというのが定説となっている。 Wolfgang Amadeus…

#0232) DRACONIAN TIMES / PARADISE LOST 【1995年リリース】

PARADISE LOST〔パラダイス・ロスト〕は、MY DYING BRIDE〔マイ・ダイイング・ブライド〕、ANATHEMA〔アナセマ〕と共にザ・ピースヴィル・スリーと称される英国のゴシック・メタル・バンドである。 いずれのバンドもピースヴィル・レコードに所属していたこ…