#0090) PROVIDING THE ATMOSPHERE / CLOUDBERRY JAM 【1996年リリース】

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1990年代に日本で人気のあったスウェディッシュ・ポップとは、その名の通りスウェーデン発のポップ・ミュージックなのだが、その代表的なアーティストで且つ最も人気あったのが#0080で取り上げたTHE CARDIGANS〔ザ・カーディガンズ〕である。


しかし、今回取り上げるCLOUDBERRY JAMクラウドベリー・ジャム〕もTHE CARDIGANSに匹敵するくらいの高い人気を得ていたアーティストだ。


THE CARDIGANSCLOUDBERRY JAMも女子をフロントに立てたクインテットなので何かと比較されることも多く、似たようなバンドだと思っている人も多いかもしれないが、この二つのバンドの音楽性がけっこう異なることはあまり知られていないような気がする。


いずれもガール・ポップと言ってしまえばそれまでだが、THE CARDIGANS は「60年代ポップからの影響が強いガール・ポップ」、CLOUDBERRY JAMは「軸足をロックに置きつつもジャズやソウル等ブラック・ミュージックからの影響も感じられるガール・ポップ」だと言える。


そんなCLOUDBERRY JAMの代表作と言えば、やはり2ndアルバムの「PROVIDING THE ATMOSPHERE」だろう。


日本では「雰囲気作り」という邦題でリリースされていたが、これはなかなか上手い邦題の付け方である。


はっきりとした数字は分からないが、日本ではこのアルバムが、かなり高いセールスを記録しているはずだ。


スウェディッシュ・ポップの特徴として、「普段、洋楽(主にロック)を中心にして音楽を聴いていないようなリスナー層からも高い支持を得ていた」ことがあげられる。


通常、そういう種類の音楽は筆者のような頭の固いロック・マニアからは敬遠されがちなのだが、このアルバムが好きだというロック・マニアが筆者の周りにもけっこう居た。


とにかく、ロック、ジャズ、ソウル等、様々な音楽を絶妙にブレンドしたこのアルバムの曲は昨日今日バンドを始めた者ではできないくらい高度で、全ての収録曲のクオリティが高く、一度嵌ると彼ら(彼女ら)の曲を聴かずにはいられなくなるのである。


そして、やはり、シンガーであるJennie Medin〔ジェニー・メディン〕の艶やかで魅惑的なシルクのような声が良い。


筆者も身近にこんな声で歌える女子がいたら、一緒にバンドをやって欲しいとお願いしていたと思う。