#0122) THE BEST LITTLE SECRETS ARE KEPT / LOUIS XIV 【2005年リリース】

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1970年代初頭の英国で興ったグラム・ロック・ムーヴメントが輩出した2大スターと言えば、David Bowieデヴィッド・ボウイ〕とT. REX〔T・レックス〕のMarc Bolanマーク・ボラン〕である。


常々、思っていたのだが、David Bowieの後継者はけっこういるのだが、Marc Bolanの後継者となると殆どいないのではないだろうか?


今、思いついたDavid Bowieの後継者を挙げてみると、


John Foxxジョン・フォックス〕/ULTRAVOX〔ウルトラヴォックス〕
・Gary Numan〔ゲイリー・ニューマン〕/TUBEWAY ARMY〔チューブウェイ・アーミー〕
David Sylvianデヴィッド・シルヴィアン〕/ JAPAN〔ジャパン〕
・Peter Murphy〔ピーター・マーフィー〕/BAUHAUS〔バウハウス
・Ian McCulloch〔イアン・マッカロク〕/ECHO & THE BUNNYMEN〔エコー&ザ・バニーメン〕
Morrisseyモリッシー〕/THE SMITHSザ・スミス
・Jarvis Cocker〔ジャーヴィス・コッカー〕/PULP〔パルプ〕
・Brett Anderson〔ブレット・アンダーソン〕/SUEDEスウェード


等々、きりがないのでこれくらいにしおく。


中には、「Bowieの影響なんか受けていないよ」と言う人もいそうだが、「いやいや、そんなはずないでしょ」と即座に突っ込みを入れられるだろう。


対して、Marc Bolanの後継者を挙げようとすると、「この人だ」と明確に言い切れる人がなかなか挙がらない。


David Bowieの模倣を試みた場合、時代の空気を敏感に読み取り、カメレオンの如く自らの音楽性を器用に変遷させていったBowieの様々なパーツを取り入れることでDavid Bowieそのものになることは避けられ、オリジナリティを出すことも可能である。


これが、Marc Bolanの模倣を試みた場合、キャリア初期はフォークの影響を受けていたり、キャリア後期はブラック・ミュージックの影響を受けていたりするものの、自らのキャリアの大部分を、ほぼボラン・ブギー一本で華麗に駆け抜けたBolanのパーツを取り入れるとMarc Bolanそのものになってしまい、オリジナリティを出し難いからではないだろうか?


T. REXの公式トリビュート・バンドであるT. REXTASY〔T・レクスタシー〕が、その良い例だと言えるだろう。


前置きが長くなったが、ここで漸く登場するのが米国カリフォルニア州サンディエゴ出身のロック・バンドLOUIS XIV〔ルイ・ザ・フォーティーンス〕であり、取り上げるのが彼らの2ndアルバム「THE BEST LITTLE SECRETS ARE KEPT」だ。


これは、かなり優秀なT. REXの後継者である。


T. REXの影響を受けつつも、T. REXそのものにはなっておらず、LOUIS XIVとしてのオリジナリティもしっかりと出せているところが凄い。


繰り返しになるが、T. REX(Marc Bolan)を目指すとオリジナリティを出すのは難しいのである。


2000年代以降に出てきたアーティストについてはプロフィールをあまり調べなくなったのだが、Jason Hill〔ジェイソン・ヒル〕とBrian Karscig〔ブライアン・カシグ〕という二人がこのバンドの中核のようだ。


Jason Hillという人物は再結成したNEW YORK DOLLSニューヨーク・ドールズ〕のアルバム「DANCING BACKWARD IN HIGH HEELS」にベーシストとして参加しているのでDOLLSのファンならもしかするとその名を聞いたことがあるのではないだろうか?


バンドは、2003年に結成され、2009年に一度解散しているのだが、2013年に再結成し、2018年現在でも継続されているようだ。


作品は、2008年に3rdアルバム「SLICK DOGS AND PONIES」をリリースしたのが最後のようだが、是非ともニュー・アルバムをリリースしてもらいたいものである。


この記事を書いていて、今、思い出したのだが、日本のMARCHOSIAS VAMP〔マルコシアス・バンプ〕も優秀なT. REXの後継者なので、いつか取り上げてみたくなった。