2000年を過ぎた頃から洋楽雑誌をあまり買わなくなった。
何故なら多くの情報をインターネットで集められるようになったからだ。
しかし、毎月、洋楽雑誌を数冊買いこんで、隅々まで読み尽くすような情報収集の仕方はインターネットではやらなくなった。
信憑性はともかく、インターネットには公開されている情報の量が多すぎて摘まみ食い的に拾っていくしかない。
そのせいか、好きなアーティストの情報をけっこう見逃すことがある。
1987年にリリースされたJill Jones〔ジル・ジョーンズ〕の1stアルバム「JILL JONES」が大好きだったのだが、
このアルバムは商業的に成功しなかった。
当時の筆者はPrince〔プリンス〕を崇拝するほど彼の音楽にド嵌りしていたので、彼が楽曲提供するアーティストを片っ端から聴いていたのだが、中でも全ての曲をPrinceが提供したアルバム「JILL JONES」は、Princeのとびきりポップな曲だけを集めて可愛い女性シンガーに歌わせたような素晴らしい作品だった。
しかし、このアルバムは商業的に成功しなかったので、Jill Jonesというアーティストも既に消えたと思っていたのだが、最近、Amazon Music Unlimitedで彼女を検索してみたところ、2000年以降に僅かながらアルバムをリリースしていることが分った。
それも、わりと最近の2016年にアルバムをリリースしている(ちなみに現在は2019年)。
昔のように洋楽雑誌を読んでいたら、ひょっとすると、この情報をキャッチできていたのかもしれないが、インターネットの情報を摘み食いでするだけでは見つけられなかった。
今回取り上げたJill Jonesの「I AM」は、ソロ名義としては「JILL JONES」以来になるようだ。
「I AM」にはPrinceは絡んでいないのでPrinceテイストは無いのだが、ちょっと...と言うか、かなりチープな打ち込みのダンス・ポップをバックに歌うJill Jonesの声が良い。
1stアルバム「JILL JONES」以降、あまり表立った活動はしていなかったと思うのだが、彼女の歌声は全く衰えていない。
今後も表立った活動は期待できなさそうだが、10代の頃からPrinceに激推しされた大好きな女性シンガーに再会できた喜びは大きかった。