晴れた休日の朝に何故か無性に聴きたくなるのがサザン・ロックだ。
サザン・ロックが持つ土の匂いを感じさせる音、つまりはブルースやカントリーのフレイヴァ―が、のんびりと過ごせる休日の朝に絶妙にフィットするのだ。
1970年代ならTHE ALLMAN BROTHERS BAND〔ジ・オールマン・ブラザーズ・バンド〕、THE MARSHALL TUCKER BAND〔マーシャル・タッカー・バンド〕、ZZ TOP〔ヅィー・ヅィー・トップ〕、LYNYRD SKYNYRD〔レーナード・スキナード〕、BLACK OAK ARKANSAS〔ブラック・オーク・アーカンソー〕等、1980年代ならTHE FABULOUS THUNDERBIRDS〔ザ・ファビュラス・サンダーバーズ〕、THE GEORGIA SATELLITES〔ザ・ジョージア・サテライツ〕等、1990年ならTHE BLACK CROWES〔ザ・ブラック・クロウズ〕、GOV'T MULE〔ガヴァメント・ミュール〕等、とにかく、このジャンルのバンドは演奏技術に長けた名バンドが多い。
そして、2000年以降の、このジャンルのホープと言えばBLACKBERRY SMOKE〔ブラックベリー・スモーク〕だろう。
先輩格のTHE BLACK CROWESと同じく、米国ジョージア州アトランタ出身のバンドであり、バンド名にBLACKが入っていたり、フロント・マンでメイン・ソングライターのCharlie Starr〔チャーリー・スター〕のルックスがTHE BLACK CROWESのChris Robinson〔クリス・ロビンソン〕に似ていたりという具合に、THE BLACK CROWESからの影響を強く感じさてくれるバンドだ。
ただし、音楽的にはBLACKBERRY SMOKEの方がTHE BLACK CROWESよりもカントリーからの影響が濃い。
インターネットで検索すると3rdアルバムの「THE WHIPPOORWILL」の人気が高いようだが、筆者は今回取り上げた2ndアルバムの「LITTLE PIECE OF DIXIE」を聴く回数の方が多い。
他のアルバムに比べて、「LITTLE PIECE OF DIXIE」を多く聴く理由は何かと問われても明確な答えは無い。
どのアルバムもカントリー・フレイヴァ―が漂う保守的なロックなので、アルバム毎に大きな違いなどは無く、他のアルバムよりも「LITTLE PIECE OF DIXIE」を聴く回数が増えるのは単なる筆者の好みだけの問題だろう。
このブログを書いている今日が正に休日の朝であり、「LITTLE PIECE OF DIXIE」を聴きながら文書を書いているのだが、やはり、休日の朝に聴くサザン・ロックは良い。
コンサバと言われようが、反骨精神に欠けると言われようが、何も縛られることない休日の朝に聴くサザン・ロックは最高なのである。