#0172) A SALTY DOG / PROCOL HARUM 【1969年リリース】

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PROCOL HARUM〔プロコル・ハルム〕と言えば、やはり、大ヒットしたデビュー・シングルの"A Whiter Shade Of Pale"(邦題:"青い影")ということになるのだろう。


筆者もロックを聴き始めた頃、この曲がどうしても聴きたかったのだが、当時、既にリリースから10年以上経過していたこのシングルは、どこのレコード店(日本盤取扱店)にも置いておらず、あちこちの輸入盤店を巡って、ようやくこの曲が収録されている1stアルバム「PROCOL HARUM」の米国盤を手に入れた。


ちなみに、"A Whiter Shade Of Pale"が収録されているのは米国盤であり、PROCOL HARUMの祖国でリリースされた英国版には収録されていないということを知ったのはだいぶ後になってからだ。


確か、初めて入った輸入盤店の店主に「青い影が聴きたいねん」と言ったところ、その店主が米国盤「PROCOL HARUM」を何処かから取り寄せてくれたように記憶している。


ついでに、その店主に上手いこと言われて1972頃のMUSIC LIFEもレコードと一緒に2冊ほど買わされた記憶がある。


焦がれていた"A Whiter Shade Of Pale"は予想を遥かに上回る名曲で、一説によるとバッハの「G線上のアリア」をモチーフにしたと言われるそのクラシカルな旋律は、聴くものを恍惚とさせる魔法を持っていた。


その後、CD時代になってPROCOL HARUMの過去のアルバムもCD化され、バイト先の洋楽仲間だったU君のお兄さんからカセット・テープ録音してもらったPROCOL HARUMのアルバムを聴きまくった(U君のお兄さんは熱狂的なプログレッシヴ・ロックのマニアで、膨大な量のプログレのレコードとCDを所有していた)。


中でも、とりわけよく聴いたのが今回取り上げた3rdアルバムの「A SALTY DOG」だ。


U君のお兄さんからは、「海の話をテーマにしたコンセプト・アルバム」だと教えてもらったような気がするが、詳しいことは憶えておらず真偽のほどは定かではない。


PROCOL HARUMの曲は、クラシックとブルースという、ちょっと相反するような要素が上手く組み合わされている所が面白い。


Gary Brooker〔ゲイリー・ブルッカー〕(vocal/piano)とMatthew Fisher〔マシュー・フィッシャー〕(organ)によるツイン・キーボードに注目が集まり易いバンドだが、後に、Bryan Ferry〔ブライアン・フェリー〕の「TAXI」や「MAMOUNA」にも参加するRobin Trower〔ロビン・トロワー〕の色気のあるブルース・ギターも聴きどころだ。