#0181) ACE OF SPADES / MOTORHEAD 【1980年リリース】

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「今、この世に存在するロックン・ロール・バンドは三つだけだ。それは、RAMONESラモーンズ〕とAC/DC〔エーシー・ディーシー〕とMOTORHEADモーターヘッド〕だ」と言ったのはRAMONESのJoey Ramone〔ジョーイ・ラモーン〕だったような気がする。


この発言の当時に現存するバンドとして上記三つのバンドの名を挙げたのだと思うのだが(筆者としてはここにZZ TOP〔ヅィー・ヅィー・トップ〕を加えて「四つ」と言ってもらいたかった)、あまりにも極端過ぎる発言とはいえ、これはある意味、当時(1990年代後半?)のロック界の核心を突いた鋭い発言だと思う。


確かにTHE ROLLING STONESザ・ローリング・ストーンズ〕やAEROSMITHエアロスミス〕、GUNS N' ROSES〔ガンズ・アンド・ローゼズ〕等、一流のロックン・ロール・バンドも存在していたが、THE ROLLING STONESAEROSMITHはロックン・ロール・バンドと呼ぶには成熟し過ぎていたし、GUNS N' ROSESは開店休業中だった。


つまり、この発言をしたRAMONESのメンバーは、大物バンドでありながら、コンスタントに活動を続け、ロックン・ロール・マニアの期待に応えているバンドは、この三つだけだということを言いたかたのだと思う。


それにしても、MOTORHEADというバンドは不思議なバンドである(ちなみに、このバンドの正式名は全て小文字で表記し、二つ目のoにウムライトを付けて「motörhead」と書くのが正解である)。


MOTORHEADは、パンクやヘヴィ・メタルが明確に確立するよりも前から音楽活動を始めていたLemmy〔レミー〕により結成されたバンドだ。


その音楽性はパンクと言われればそのように聴こえなくも無く、ヘヴィ・メタルと言われればそのように聴こえなくも無く、しかし、一番ぴったりとハマる言い方はロックン・ロールなのである。


欧米人は、やかましい音楽は全て「ロックン・ロール」の一言で片付けてしまう傾向があるらしいが、今回取り上げた彼らの4thアルバムにして名盤の「ACE OF SPADES」を聴いていると、その片付け方も正しいような気がしてくるから不思議だ。


オープニングを飾る名曲"Ace Of Spades"の極限まで疾走感を突き詰めた演奏、そして、Lemmyが濁声で咆哮するヴォーカル。


この問答無用にカッコ良い曲を聴いていると、ジャンル分けなんてするのがアホらしく感じてしまい、「かっこえぇもんは全部ロックン・ロールでえぇやん!」と思えるのである。