#0201) WHERE HAVE ALL THE GOOD GIRLS GONE / THE CRYBABYS 【1991年リリース】

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THE CRYBABYS〔ザ・クライベイビーズ〕は、元U.K. SUBS〔U.K.サブス〕のDarrell Bath〔ダレル・バス〕と元THE BOYS〔ザ・ボーイズ〕のHonest John Plain〔オネスト・ジョン・プレイン〕を中心に結成された英国のロックン・ロール・バンドだ。


しかし、筆者にとってのこのバンドは、THE DOGS D'AMOUR〔ザ・ドッグス・ダムール〕のアルバム「MORE UNCHARTERED HEIGHTS OF DISGRACE」でギターを弾いていたDarrell Bathがいたバンドという印象の方が強い。


「MORE UNCHARTERED HEIGHTS OF DISGRACE」は、1991年に解散したTHE DOGS D'AMOURが翌年の1992年に再結成し(何のための解散だったのか?)、1993年にリリースしたアルバムである。


この時期、THE DOGS D'AMOUR黄金期のギタリストであるJo Dog〔ジョー・ドッグ〕は、元HANOI ROCKSハノイ・ロックス〕のAndy McCoy〔アンディ・マッコイ〕が結成したSHOOTING GALLERY〔シューティング・ギャラリー〕のツアーに参加しており、THE DOGS D'AMOURの再結成には参加できなかったため、その穴を埋めてくれたのがDarrell Bathなのである。


Darrell Bathはギブソン系のギターをメインとして用いるギタリストであり、フェンダー系のギターをメインとして用いるJo Dogとは一味違った新しいテイストをTHE DOGS D'AMOURに与えてくれたとても印象深い人物だ。


この辺りのロックン・ロール・バンドは密接に関わりあっているので面白い。


そんな、Darrell Bathと、もう一人の主役であるHonest John Plainがメイン・ソングライターとして参加していたバンドがTHE CRYBABYSであり、今回取り上げたのは彼らの1stアルバム「WHERE HAVE ALL THE GOOD GIRLS GONE」である。


THE CRYBABYSの奏でる音は、THE DOGS D'AMOURが好きな人なら大抵好きになれるであろう、英国的な湿り気を帯びたロックン・ロールだ。


そう言えば、昔読んだ洋楽雑誌(たぶんMUSIC LIFE)に載ったDarrell Bath在籍時のTHE DOGS D'AMOURのインタビュー記事で、Darrell Bathが「俺はTHE DOGS D'AMOURのファンなんだ」と言っていた記憶がある。


THE CRYBABYS の曲には、THE DOGS D'AMOUR のTyla〔タイラ〕が描く短編映画のようなドラマティックな趣は無いのだが、一日中聴いていられるような肩の力の抜けた軽快さがある。


THE CRYBABYSのアルバム聴いている時に、筆者がいつも感じるのは、「このバンドを英国のパブで聴けたら最高だろうな」ということだ。


時代遅れのロックン・ロールと言われれば、将にそのとおりなのだが、それが好きなんだからほっといてくれという感じなのである。