#0207) BURN MY EYES / MACHINE HEAD 【1994年リリース】

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MACHINE HEAD〔マシーン・ヘッド〕というバンド名は、あのDEEP PURPLE〔ディープ・パープル〕の大名盤「MACHINE HEAD」から拝借したのだろうか?


いずれにしても、「MACHINE HEAD」なんていうロックの歴史に燦然と輝く大名盤のタイトルをバンド名に掲げる以上、相当の覚悟が必要なはずだ。


MACHINE HEADというバンドは、今回取り上げる1stアルバム「BURN MY EYES」一枚でMACHINE HEADを名乗るに相応しいバンドであることを証明してしまった。


このバンドはデビュー当時、PANTERA〔パンテラ〕のフォロワー的な扱いを受けることが少なからずあった。


確かにPANTERAが当時のメタル界に衝撃を与えた大名盤「VULGAR DISPLAY OF POWER」のリリースが1992年、MACHINE HEADの「BURN MY EYES」のリリースが1994年なので、MACHINE HEADがPANTERAから何らかのヒントを得ていることは間違いなさそうだ。


メタル系のバンドの多くは、弦楽器のチューニングを半音下げ、1音下げ、1音半下げ等、ダウンチューニングにして演奏することが多く、PANTERAもダウンチューニングを用いているのだが、「この曲は何音下げ」と言われているとおりにチューナーを使ってチューニングしても微妙に違っているように感じることがある。


これはもうPANTERA、というよりギタリストであるDimebag Darrell〔ダイムバッグ・ダレル〕独特の感性としか言いようがない。


そして、MACHINE HEADも、ギタリスト/ヴォーカリストであるRobb Flynn〔ロブ・フリン〕独特の感性でチューニングされた、何とも心地良いと感じる(ただし、聴く人によっては気持ち悪いと感じる)重低音のリフを叩きつけるバンドなのである。


MACHINE HEADは後のアルバムではヒップ・ホップからの影響を取り入れてニュー・メタル化していくのだが、この1stアルバム「BURN MY EYES」の土台はRobb FlynnがMACHINE HEADの前にやっていたVIO-LENCE〔ヴァイオレンス〕から引き継いだスラッシュ・メタルである。


このアルバムは55分という比較的尺の長い作品なのだが、起承転結のはっきりとした曲構成と、意外なほど古典的な感触のギター・ソロが詰めまれており、聴きどころが多く最後まで飽きることなく聴き続けることが出来る。


MACHINE HEADは次作以降も試行錯誤を繰り返し、極めて質の高いアルバムを出し続けるのだが、「BURN MY EYES」を超える衝撃的なアルバムは未だに出せていないように思える。