筆者は無節操に恥ずかしげもなく色々なジャンルの音楽を聴きまくる。
最もよく聴くジャンルはロックであり、中でもロックン・ロールが最も好きな音楽である。
その次によく聴くジャンルはブルースだ。
更にその次によく聴くジャンルとなると、クラシック、ジャズ、R&B、ソウル、ファンク、エレクトロニカあたりだろう。
逆に殆ど聴かないジャンルはレゲエだ。
上に挙げたよく聴くジャンルの場合、そのジャンルで大物と呼ばれるアーティストのアルバムは大抵持っているのだが、レゲエとなるとBob Marley〔ボブ・マーリー〕やPeter Tosh〔ピーター・トッシュ〕といった大物のアルバムですら持っていない。
けして、レゲエが嫌いなわけではない。
ロンドン・パンクやポスト・パンクのアーティストがレゲエやそのルーツのスカを取り入れて制作したアルバムは大好きだ。
ただし、レゲエそのものを積極的に聴くことはなかったし、これからも積極的に聴くことはないような気がする。
筆者がレゲエを積極的に聴いてこなかった理由は、たぶんレゲエ界から分かり易いギター・ヒーローを見つけられなかったからだ。
ブルース界の3大キング(B.B. King〔B.B.キング〕、Albert King〔アルバート・キング〕、Freddie King〔フレディ・キング〕)や、ロック界の3大ギタリスト(Jeff Beck〔ジェフ・ベック〕、Jimmy Page〔ジミー・ペイジ〕、Eric Clapton〔エリック・クラプトン〕)のような分かり易いギター・ヒーローをレゲエ界からは見つけられなかったのだ。
ブルースやロックのリスナーは、ヴォーカルを聴かず、ついついギターの音ばかりを追いかけてしまう人が多いのではないだろうか?
筆者が買った唯一のレゲエのアルバムは今回取り上げたMaxi Priest〔マキシ・プリースト〕の5thアルバム「BONAFIDE」のみ。
厳密に言うと、このアルバムはレゲエのサブジャンルであるラヴァーズ・ロックの作品だ。
1990年のリリースなのでかなり古いアルバムだが、今でも時々このアルバムを聴きたくなる。
このお洒落なサウンドと軽快なリズムを聴きながら、当時の愛車だった日産180SXでドライヴした頃が懐かしい。