若い頃はスリムだった体形も50歳になった現在ではお腹の出たポテッとした体形になった。
ズボンのファスナーが開けっぱなしであることに気付かず歩いていたとしても、大して違和感の無い見事なオッサンになったと思う。
ロック・スターというのはスリムであることを要求される職業である。
Mick Jagger〔ミック・ジャガー〕やKeith Richards〔キース・リチャーズ〕、Steven Tyler〔スティーヴン・タイラー〕やJoe Perry〔ジョー・ペリー〕なんて、ずっとスリムな体形を維持し続けていて凄いなと思う。
David Bowie〔デヴィッド・ボウイ〕なんて、スリムで美しい容姿のまま亡くなった。
皆、ロック・スターの鏡だ。
きっと、スリムな体形を維持するために不断の努力を続けていたのだろう。
だたし、「羨ましいか?」と問われれば、全く羨ましいとは思わない。
何故なら筆者は、好きな食べ物をお腹いっぱい食べたいからだ。
そんな、筆者が憧れるのは、上記したスリムなロック・スターよりも、むしろCharlie Daniels〔チャーリー・ダニエルズ〕だ。
彼の見事な太鼓腹を見ていると安心できるのである。
Charlie Danielsに限らず、サザン・ロックと言えば、何となく「禿」、「髭」、「太鼓腹」のイメージがある。
実際にはスリムな人もかなり居るのだが、なんとなく、サザン・ロックにはそのようなイメージがある。
Charlie Danielsはテンガロンハットを被っているので禿かどうかは分からないが、髭と太鼓腹は堂々たるものである。
今回取り上げたのは、そんなCharlie Daniels が率いるTHE CHARLIE DANIELS BANDの5thアルバム「FIRE ON THE MOUNTAIN」だ(バンド名義では2枚目にあたる)。
このアルバムは、「禿」、「髭」、「太鼓腹」を地で行くようなサザン・ロックであり、カントリー・ロックだ。
筆者が、もしアルコールが達者な体質なら、昼間からバーボンでも呑みながら聴いてみたい、そんな音楽なのである。