#0242) THE ANGEL AND THE DARK RIVER / MY DYING BRIDE 【1995年リリース】

f:id:DesertOrchid:20191014121851j:plain

 

バンド名が単語三つで構成されているバンドにはゴシック・ロックが多いような気がする。


ALIEN SEX FIEND〔エイリアン・セックス・フィーンド〕、SEX GANG CHILDREN〔セックス・ギャング・チルドレン〕、SOUTHERN DEATH CULT〔サザン・デス・カルト〕、DEAD CAN DANCE〔デッド・カン・ダンス〕等々。


THE SISTERS OF MERCY〔ザ・シスターズ・オブ・マーシー〕も定冠詞の「THE」を別にすれば単語三つだし、最初期のDEAD OR ALIVEデッド・オア・アライヴ〕もゴシック・ロックだった。


今回取り上げるMY DYING BRIDE〔マイ・ダイイング・ブライド〕もバンド名が単語三つだが、このバンドはゴシック・ロックではなくゴシック・メタルのバンドだ。


「私の死にゆく花嫁」とは、何とも不気味なバンド名だが、いかにもゴシックらしい音を聴かせてくれそうなバンド名でもある。


ゴシック・ロックとゴシック・メタル、共にゴシックという言葉を含んだジャンル名だが、ゴシック・ロックとは1970年代後半に興ったパンク・ムーヴメントが収束した後、ポスト・パンクの流れから出てきたジャンルであり、ゴシック・メタルとは1990年代初期に登場し、従来のヘヴィ・メタルにゴシック・ロックの暗黒性や耽美性が融合されたジャンルであると言われている。


MY DYING BRIDE は、PARADISE LOST〔パラダイス・ロスト〕、ANATHEMA〔アナセマ〕と共にザ・ピースヴィル・スリーと称され、英国におけるゴシック・メタルの創成期から活動を続けている名門中の名門である。


ちなみに、「ザ・ピースヴィル・スリー」とは、上記の3バンドが何れもピースヴィル・レコードに所属していたことから付けられた呼び方である。


今回は、そんなMY DYING BRIDEの3rdアルバム「THE ANGEL AND THE DARK RIVER」を取り上げてみる。


「THE ANGEL AND THE DARK RIVER」は、前作の2ndアルバム「TURN LOOSE THE SWANS」と比べると、デス・メタルドゥーム・メタルの影響が後退し、ゴシック・メタル特有の耽美性が強く打ち出されているのだが、真黒な物体に押しつぶされそうな陰鬱さは相変わらずだ。


分かり易く言うなら、夢や希望という言葉とは正反対にある音であり、気持ちが沈んでいる時に聴くと完全にやられてしまう音だ。


今日は体育の日で祝日なのだが、休みの日の朝からこんな暗い音楽を聴きたくなる自分にほとほと呆れている。