#0244) CLASSICS / MODEL 500 【1993年リリース】

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デトロイト・テクノにおける三巨頭」とは、Derrick Mayデリック・メイ〕、Kevin Saundersonケヴィン・サンダーソン〕、そして、今回取り上げているJuan Atkinsホアン・アトキンス〕のことである。


この3人は「ビルヴィレ・スリー」とも呼ばれており、これは3人が出会った場所であるビルヴィレ地区に由来している。


デトロイト・テクノにおける三巨頭」、或いは、「ビルヴィレ・スリー」と聞くと3人が同列のように聞こえるが、Derrick MayKevin SaundersonJuan Atkinsからテクノを伝授された弟子のような存在であり、Juan Atkinsは別格と言ってよい存在である。


Derrick Mayは「デトロイト・テクノとはJuan Atkinsのことである」と言っており、デトロイト・テクノとはJuan Atkinsから始まったと言っても過言ではない。


と、デトロイト・テクノの蘊蓄を書いてはみたものの、筆者がデトロイト・テクノを聴くようになったのは2000年以降であり、極々最近である。


筆者がテクノのようなエレクトロニック・ミュージックを好きになった切っ掛けはAPHEX TWINエイフェックス・ツイン〕とGoldie〔ゴールディ〕であり、1990年代からである。


そして、1990年代のテクノのルーツの一つとしてデトロイト・テクノがあることを知ったのだが、なかなかデトロイト・テクノを聴く機会がなかった。


聴く機会がなかったと書いたが、今、思い返すと、実際には聴くつもりがなかったのかもしれない。


デトロイト・テクノのアーティストは、アルバムよりもシングルやEPに力を入れたり、様々なプロジェクト名を使って作品をリリースしたり、とにかくロックで育った筆者には着いて行きにくいイメージがあったのである。


今回取り上げた「CLASSICS」は、Juan AtkinsMODEL 500〔モデル500〕というプロジェクト名でリリースした楽曲のコンピレーション・アルバムだ。


"No UFO's"、"Night Drive"、"Ocean To Ocean"、"Sound Of Stereo"というJuan Atkinsの代表曲がこの一枚で一気に聴けるので、Juan Atkinsを知るにあたり非常に最適な作品でる。


彼の創り出す16ビートのシーケンスはエレクトロニック・ミュージックにおけるソウル・ミュージックであり、この美し音を聴いていると得も言われぬ多幸感に浸れるのである。