Rock'n'Roll Prisoner's Melancholy

好きな音楽についての四方山話

#0290.7) 好きなグランジ/オルタナティヴ・ロックの曲

アーティスト 曲名 / 収録アルバム / リリース / コメント 出身国
ALICE IN CHAINS〔アリス・イン・チェインズ〕 【  曲  名  】Would?
【 収録アルバム 】DIRT
【  リリース  】1992年
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【  コメント  】
この曲が収録されているアルバム「DIRT」はグランジのみならずロック史上に残る名盤である。
それ故、ALICE IN CHAINSから1曲選ぶなら「DIRT」からと決めており、収録曲全てが名曲なので選ぶのは難しかったのだが、このバンドの特徴が最も色濃く現れているであろうWould?を選ぶことに決めた。
ALICE IN CHAINSの特徴は色々とあるのだが、最も大きな特徴はシンガーのLayne Staley〔レイン・ステイリー〕と、ギタリストのJerry Cantrellジェリー・カントレル〕による暗黒感漂うコーラス・ワークだろう。
この曲を聴いているとALICE IN CHAINSと共に奈落に堕ちる感覚を味わうことが出来る。
米国
BUSH〔ブッシュ〕 【  曲  名  】Machinehead
【 収録アルバム 】SIXTEEN STONE
【  リリース  】1994年
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【  コメント  】
BUSHはグランジ・ムーヴメントが勃発していた当時は知らなかったバンドだ。
数年前に筆者が愛読している「SMELLS LIKE PUNK SPLIT」というブログで初めて知ったのだが、アグレッシヴさとキャッチーさが入り混じったクールなグランジサウンドに一発でやられてしまった。
この曲Machineheadは1stアルバム「SIXTEEN STONE」の収録曲の中でもBUSHらしさが全開になっている曲だろう。
NIRVANAニルヴァーナ〕に似ているということで辛辣な叩かれ方をすることもあるようだが、それはインスパイアされているだけであり、こんなカッコ良い曲が書けるのはGavin Rossdale〔ギャヴィン・ロスデイル〕というソングライターに才能があるからである。
英国
BUTTHOLE SURFERS〔バットホール・サーファーズ〕 【  曲  名  】Who Was in My Room Last Night?
【 収録アルバム 】INDEPENDENT WORM SALOON
【  リリース  】1993年
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【  コメント  】
1980年代にインディー・レーベルから作品をリリースしていた米国の大物オルタナティヴ・ロック・バンドが、1990年代に入った頃から続々とメジャー・レーベルと契約し始めた。
それ故、気合が入っているのか、或いは、メジャー・レーベルからの圧力があったのか、どのバンドも押しなべてメジャー第一弾アルバムのクオリティが高く、特に1曲目に尋常ならざるテンションの曲が収録されている。
この曲も、BUTTHOLE SURFERSのメジャー第一弾アルバムの1曲目なのだが、もう制御不可能なほどの暴れっぷりである。
それまでにもスラッシュ・メタルハードコア・パンク等の喧しい音楽は聴いてきたのだが、オルタナ系の喧しさというのは整合感が皆無の喧しさであり、特にBUTTHOLE SURFERSのこの曲における散らかしまくりのぶっ壊れ方には良い意味で呆れさせてもらうことが出来た。
米国
DINOSAUR JR.〔ダイナソー・ジュニア〕 【  曲  名  】The Wagon
【 収録アルバム 】GREEN MIND
【  リリース  】1991年
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【  コメント  】
これもメジャー第一弾アルバムの1曲目を飾る曲であり、聴く者に凄まじいインパクト与える曲である。
J Mascis〔J・マスキス〕の引き攣った感じのヴォーカルは、けして上手いとは思わないのだが独特の哀愁があり、このヴォーカルがあってこそのDINOSAUR JR.なのである。
そして、何よりこの曲の決定的に素晴らしいところは泣きのギター・ソロだ。
このギター・ソロもまたJ Mascisによるものだが、ギター・ソロに入った瞬間から終わるまでの間にもたらされるカタルシスは尋常なものではなく、これを味わいたいがために筆者はこの曲を聴くのである。
米国
HELMET〔ヘルメット〕 【  曲  名  】In the Meantime
【 収録アルバム 】MEANTIME
【  リリース  】1992年
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【  コメント  】
このバンドはオルタナティヴ・ロックというよりはオルタナティヴ・メタルだ。
それ故、今回のグランジ/オルタナティヴ・ロックのリストに入れるには少し無理があるのかもしれないが、この曲を初めて聴いた時のインパクトが凄まじかったので入れることにした。
この曲はもう説明不要というか、ペイジ・ハミルトンが弾くESP Horizonから繰り出される鋼のようなギター・リフに全てが詰め込まれている。
「カッコ良いギター・リフを聴きたければ、この曲を聴け」ということである。
米国
MUDHONEY〔マッドハニー〕 【  曲  名  】Let It Slide
【 収録アルバム 】EVERY GOOD BOY DESERVES FUDGE
【  リリース  】1991年
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【  コメント  】
この曲が収録されているアルバム「EVERY GOOD BOY DESERVES FUDGE」自体が捨て曲無しの名盤なので、どの曲を選んでも良いのだが、今の気分で決めるならシングルにもなったキャッチーなこの曲だ。
キャッチーと書いてはみたものの、この曲はNIRVANAの"Smells Like Teen Spirit"やPEARL JAMの"Alive"のようなロックのアンセムとなり得る曲ではない。
ブリブリとファズの効いたギターはグランジというよりもガレージ・パンクのようである。
愛想が有るのか無いのかよく分からないヴォーカルも面白い。
米国
MY SISTER'S MACHINE〔マイ・シスターズ・マシーン〕 【  曲  名  】Hands and Feet
【 収録アルバム 】DIVA
【  リリース  】1992年
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【  コメント  】
この曲は、と言うよりも、このバンドはグランジ/オルタナティヴ・ロック原理主義者からするとメタルなのかもしれない。
一般的にこのジャンルで最もメタル度が高いと言われているALICE IN CHAINSよりもメタル度が高く、シンガーのNick Pollock〔ニック・ポロック〕はALICE IN CHAINSのLayne Staley と共にALICE N' CHAINSというグラム・メタル・バンドをやっていた人物だ。
この曲"Hands and Feet"はMY SISTER'S MACHINEの1stアルバム「DIVA」の1曲目であり、2曲目の"Pain"への流れが超絶的にカッコ良いので本当は2曲合わせてリストに入れたいところである。
売れる要素はかなり有ると思うのだが、残念ながら他のシアトルのバンドほどには売れなかったようである。
米国
NIRVANAニルヴァーナ 【  曲  名  】Serve the Servants
【 収録アルバム 】IN UTERO
【  リリース  】1993年
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【  コメント  】
NIRVANAの曲の中から"Smells Like Teen Spirit"以外を選ぶのはへそ曲がりなのだろうか?
しかし、この曲"Serve the Servants"が収録されている「IN UTERO」というアルバムは、筆者にとっては大ヒットした前作「NEVERMIND」よりも好きなアルバムであり、ロック史に燦然と輝く名盤だと思っている。
それ故、収録曲の全てが名曲なのだが、アルバムの冒頭を飾るこの曲が始まった瞬間、Kurt Cobainカート・コバーン〕というソングライターの才能を確信した。
これほど殺伐とした空気感を漂わせながら、これほどキャッチーな曲は、書こうと思ってもなかなか書けるものではない。
米国
PEARL JAMパール・ジャム 【  曲  名  】Rearviewmirror
【 収録アルバム 】VS.
【  リリース  】1993年
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【  コメント  】
アルバム「VS.」をCDショップで購入し、初めて聴いた時に、この曲が始まった瞬間「あれ?」っという感覚があった。
これより前に収録されている曲と比べ、この曲のテイストが顕かに異質に感じたので楽曲情報を調べてみたところ、Eddie Vedderエディ・ヴェダー〕一人のペンによるものだということが分かった。
前作「TEN」(1stアルバム)から引き続き作詞は全てEddie Vedderによるものだが、彼が作曲した曲が収録されたのは「VS.」(2ndアルバム)からである。
この軽やかで爽快感の溢れる曲を切っ掛けにして、PEARL JAMというバンドの表現力は更なる広がりを見せることになる。
米国
PIXIESピクシーズ 【  曲  名  】Alec Eiffel
【 収録アルバム 】TROMPE LE MONDE
【  リリース  】1991年
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【  コメント  】
PIXIESのグループ写真を初めて見た時は、そのあまりのイケてなさに、申し訳ないのだが聴きたいという気が全く起きなかった。
ところが、物は試しということで話題になっていた「DOOLITTLE」を聴いてみたところ、あまりのカッコ良さにぶっ飛んだわけである。
アルバムのリリースを重ねる毎に楽曲の良さはビルドアップされてゆき、解散の前年にリリースされた「TROMPE LE MONDE」は手に負えない凄い作品になった。
その中でも不気味なパワーを放つこの曲が一番のお気に入りである。
米国
SCREAMING TREES〔スクリーミング・トゥリーズ〕 【  曲  名  】Nearly Lost You
【 収録アルバム 】SWEET OBLIVION
【  リリース  】1992年
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【  コメント  】
この曲にはドラマティックな曲展開が有る訳もなく、歌メロが起伏に富んでいる訳でもない。
最初から最後までのっぺりとした感じが続くだけの曲なのだが、Mark Lanegan〔マーク・ラネガン〕の歌唱力と達者な演奏で聴く者をぐいぐいと引き込んでいく実に不思議な曲である。
Mark Laneganは、日本ではそれほど知られているシンガーではないが、この人もかなり歌の上手い人だ。
後に元BELLE AND SEBASTIANベル・アンド・セバスチャン〕のIsobel Campbell〔イゾベル・キャンベル〕とコラボしてダークなバロック・ポップ風のアルバムをリリースするのだが、これもまた筆者のお気に入りだ。
米国
THE SMASHING PUMPKINS〔ザ・スマッシング・パンプキンズ 【  曲  名  】Tonight, Tonight
【 収録アルバム 】MELLON COLLIE AND THE INFINITE SADNESS
【  リリース  】1995年
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【  コメント  】
グランジ/オルタナティヴ・ロックのリストということにトコトン拘るならムーヴメントのド真ん中にリリースされた2ndアルバム「SIAMESE DREAM」から曲を選んだ方が良いのかもしれない。
しかし、筆者がTHE SMASHING PUMPKINSをまとも聴くようになったのは3rd「MELLON COLLIE AND THE INFINITE SADNESS」からであり、ストリングスが高らかに鳴り響く"Tonight, Tonight"を聴いた瞬間にBilly Corganビリー・コーガン〕というソングライターの魅力に気付いたのである。
この曲を聴くまではBilly Corganのガチョウのような声が苦手だったのでTHE SMASHING PUMPKINSは敬遠していたのだが、この曲により過去のアルバムを改めて聴き直し、このバンドに嵌ることが出来た。
ただし、Billy Corganの声が好きになったかのかと言うと、未だに苦手なままである。
米国
SONIC YOUTHソニック・ユース 【  曲  名  】Dirty Boots
【 収録アルバム 】GOO
【  リリース  】1990年
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【  コメント  】
これもメジャー第一弾アルバムの1曲目を飾る曲であり、筆者が初めて聴いたSONIC YOUTHの曲である。
メジャー第一弾アルバムのオープニングを飾るに相応しい、とてつもない爆発力を持つ曲だ。
SONIC YOUTH自身はこの曲が収録されているアルバム「GOO」を気に入っていないようだが、筆者にとっては最も好きなSONIC YOUTHのアルバムであり、CDを再生させて"Dirty Boots"を聴いた時は新しい時代が来る予感がして興奮した記憶がある。
筆者はこのバンドが持つスノッブな雰囲気が好きになれなかったので、熱心にこのバンドの音源を追いかけることは無かったのだが、それでも何故かこの曲には思い入れがある。
米国
SOUNDGARDENサウンドガーデン 【  曲  名  】Jesus Christ Pose
【 収録アルバム 】BADMOTORFINGER
【  リリース  】1991年
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【  コメント  】
SOUNDGARDENには良い曲が有り過ぎて1曲だけ選ぶのはかなり難しい。
それでも、どうしても1曲選ばなければならないのであれば、やはりこの曲になってしまう。
この曲はChris Cornellクリス・コーネル〕という稀代のシンガーの圧倒的なヴォーカリゼーションを堪能できる曲である。
そして、レギュラーチューニング(EADGBE)から6弦の音を全音下げたドロップDチューニングと言えばSOUNDGARDENの代名詞でもある訳だが、この曲はそんなSOUNDGARDENの曲の中でも飛び抜けてカッコ良い曲だろう。
米国
STONE TEMPLE PILOTS〔ストーン・テンプル・パイロッツ 【  曲  名  】Big Empty
【 収録アルバム 】PURPLE
【  リリース  】1994年
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【  コメント  】
STONE TEMPLE PILOTSはシーンに登場した時期が遅かったせいで口の悪い音楽評論家からは「CLONE TEMPLE PILOTS」だの「産業グランジ」だの揶揄されたが、演奏技術も音楽的センスもグランジという枠を飛び越え、ロック界のトップ・クラスだと言えるだろう。
今どき、そんな音楽評論家の言葉を鵜呑みにするロック・リスナーは少ないと思うが、もしSTONE TEMPLE PILOTSを聴くことを躊躇っているのであれば、とにかくこの曲を聴いて欲しい。
先ずはScott Weiland〔スコット・ウェイランド〕という、これもまた稀代のシンガーのセクシーでエモーショナルにヴォーカルにやられることだろう。
そして、このバンドが奏でる高度な演奏に聴き惚れるはずである。
米国
TAD〔タッド〕 【  曲  名  】Giant Killer
【 収録アルバム 】8-WAY SANTA
【  リリース  】1991年
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【  コメント  】
上記のSTONE TEMPLE PILOTSは最もグランジのイメージからかけ離れた煌びやかなバンドだが、このTADはヴィジュアルといい音楽性といいグランジのイメージそのものを体現したような汚らしいバンドだ。
なんだか貶しているような書き方だが、筆者としては誉めているつもりである。
この曲が収録されている2ndアルバム「8-WAY SANTA」はTADの最高傑作だと思うのだが、中でも不穏な空気を撒き散らすこの曲は群を抜いてカッコ良い。
グランジというジャンルを人に教える場合、この曲を聴かせれば大体のイメージは伝わるだろう。
米国

今回も引き続き番外編である。

今回は好きなグランジ/オルタナティヴ・ロックの曲のリストを作ってみた。

このリストを作るのはけっこう難しかった。

オルタナティヴ・ロックというジャンル名に包含されるロックのサブジャンルが多すぎるので、どこまでを入れていいのか判断が難しいのである。

極端なことを言うと、ハード・ロック/ヘヴィ・メタル以外は全てオルタナティヴ・ロックのよう思えてしまう。

今回はインダストリアル・ロックやファンク・メタルは外し、筆者の個人的な思い入れだけで選んでみた。

見る人によっては、「これは違うだろ!」と思うアーティストも入っているかもしれないが、そこは「筆者の個人的な思い入れ」が基準なので何卒お許し頂きたい。