Garland Jeffreys〔ガーランド・ジェフリーズ〕のことを不意に思い出し、今回取り上げている「DON'T CALL ME BUCKWHEAT」を聴いてみた。
このアルバムの情報をWikipediaで調べてみたところ、1992年の作品であり、8thアルバムだ。
Garland Jeffreysの情報もWikipediaで調べてみたところ、1943年生れなので、このアルバムをリリースした頃には既に49歳になっている。
1943年生れというと、THE BEATLES〔ザ・ビートルズ〕のGeorge Harrison〔ジョージ・ハリスン〕、THE ROLLING STONES〔ザ・ローリング・ストーンズ〕のKeith Richards〔キース・リチャーズ〕やMick Jagger〔ミック・ジャガー〕と同い年だ。
Garland Jeffreysが最初のアルバム「GRINDER'S SWITCH FEATURING GARLAND JEFFREYS」をリリースしたのは1970年、この時の年齢は27歳なので、なかなかの遅咲きだ。
今回取り上げている「DON'T CALL ME BUCKWHEAT」は、前作「GUTS FOR LOVE」から実の9年ぶりのリリースとなったアルバムだ。
当時の筆者はGarland Jeffreysのことを全く知らなかったのだが、毎月購入していた洋楽雑誌で高評価を得ていたのでリリースとほぼ同時に日本盤を購入している。
雑誌という音の出ないメディアに書かれている文章だけを信じて、CDという音の出るメディアを買っていたわけだが、今にして思うとリスクの高いことをしていたなと思う。
しかし、今のようにインターネットで簡単に音源を聴ける時代ではなかったので、こういうCDの買い方が当たり前だったのである。
一か八かのような買い方をしたアルバムだが、その年に最もよく聴いた一枚となった。
レゲエとR&Bの影響を受けたロックなのだが、全体的にはレゲエの要素が強い。
しかし、本場ジャマイカのレゲエのようなコテコテに濃い感じではなく、そこはニューヨーク・ブルックリン出身のアーティストだからか、かなり都会的な音に仕上げられている。
音の感触としては、英国のレゲエ・バンドASWAD〔アスワド〕や、レゲエやスカから影響を受けた英国のポストパンク・バンド(所謂2トーンと言われるバンド)THE BEAT〔ザ・ビート〕に近い。
このアルバム以降、全く追いかけていなかったのだが2017年に「14 STEPS TO HARLEM」という2020年4月現在での最新作をリリースしているので、この機会に聴いてみようと思う。