Rock'n'Roll Prisoner's Melancholy

好きな音楽についての四方山話

#0336) SUNRISE OVER SEA / THE JOHN BUTLER TRIO 【2004年リリース】

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インターネットが人々の生活の基盤を支えるインフラストラクチャーとなって久しい。


現在では、多くの人がインターネットを介して商品を購入し、商品を販売する側の企業は顧客の購入履歴や閲覧履歴を分析することにより、次に購入させるべき商品を提案する。


筆者はこれを鬱陶しいと感じることの方が多かったのだが、それでも時々凄い商品と出会えることもあるので、最近ではこれもなかなか舐めたものでもないと感じている。


今回取り上げているTHE JOHN BUTLER TRIO〔ザ・ジョン・バトラー・トリオ〕の3rdアルバム「SUNRISE OVER SEA」は上記の所謂「お客様へのお薦め」として2~3年前に出会った一枚だ。


このアルバムは2004年にリリースされたアルバムであり、このブログを書いている現在は2020年7月なので、けっこう古い作品だ。


16年も前のアルバムなのだが、どうも最近は自分の感覚が壊れてしまっているようで、2000年以降のリリースとなると、少しも古いと感じなくなってしまっている。


THE JOHN BUTLER TRIOとは、その名のとおりJohn Butler〔ジョン・バトラー〕が率いるスリー・ピース・バンドであり、音楽性はブルースがベースとなっているが、ヒップ・ホップの要素もあり、かなり雑食感の強いバンドだ。


今回取り上げている「SUNRISE OVER SEA」は2000年代型のモダン・ブルースという感じで、初めて聴いた時は、その感性の新しさと、あまりのカッコ良さにぶっ飛んでしまった。


このアルバムを自分で発見できなかったのは2000年以降の作品ということもあるのだが、実はこのバンドがオーストラリア出身であるということも大きいような気がする。


どうも筆者は「ロックは英米の音楽」という前時代的な先入観が強く、オーストラリアを含め、オセアニアや南米など、南半球には目が向かない傾向がある。


これはロックを聴き始めた1980年代初期からの傾向であり、英米以外で目が向くのはドイツか北欧くらいである。


今回取り上げているTHE JOHN BUTLER TRIO以前で、最後に好きになった南半球出身のバンドとして、今パッと思いつくのはニュージーランド出身のTHE DATSUNS〔ザ・ダットサンズ〕くらいだ。


この年齢になり、THE JOHN BUTLER TRIOのような良質なアーティストに出会えて感じたのは、やはり、人間は長生きするべきだなということである。