#0342) ALPHA / ASIA 【1983年リリース】

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今回取り上げているASIA〔エイジア〕の2ndアルバム「ALPHA」は、収録曲の"The Heat Goes On"が、かつて新日本プロセスに所属していた伝説の覆面レスラー、ザ・コブラの入場曲として使われており、ザ・コブラのファンだった筆者にとっては非常に思い入れの深いアルバムだ。


そして、更にこのアルバムは1983年のリリースであり、筆者がロックを聴き始めた中学生の頃、早々に出会ったアルバムなので、アルバム・カヴァーを見るだけで気持ちを当時にタイムスリップさせてくれる一枚でもある。


ASIAというバンドは所謂スーパーグループだ。


KING CRIMSONキング・クリムゾン〕~ROXY MUSICロキシー・ミュージック〕~U.K.〔ユー・ケー〕のJohn Wetton〔ジョン・ウェットン〕(vocals & bass)、元YES〔イエス〕のSteve Howe〔スティーヴ・ハウ〕(guitars)、元ATOMIC ROOSTER〔アトミック・ルースター〕~Emerson, Lake & Palmerエマーソン・レイク&パーマー〕のCarl Palmer〔カール・パーマー〕(drums)、元THE BUGGLES〔ザ・バグルス〕のGeoff Downes〔ジェフ・ダウンズ〕(keyboards)という錚々たる顔ぶれだ。


ただし、当時の筆者は、まだロックを聴き始めたばかりの青二才だったので、ASIAのメンバーのキャリアがどれくらい凄いのかということは殆ど分かっておらず、何となく「1970年代に活動していたバンドのメンバーが集まっているので平均年齢が高そうだ」くらいの認識しかなかった。


今回取り上げている「ALPHA」は、前年にリリースされ、驚異的な売り上げを記録して世界的な大ヒット・アルバムとなった1stアルバム「ASIA(邦題:詠時感〜時へのロマン)」の次のアルバムなので、当時の洋楽雑誌で大きく取り上げられていたことを鮮明に記憶している。


とにかく注目のアルバムだったので、筆者は同級生の洋楽好きの友達数人でお金を出し合ってこのアルバムをレンタルし、しばらくの間は毎日のようにこのアルバムを録音したカセットテープを聴いていた。


後に分かったことなのだが、このアルバムはヒット作とはなったものの、1stほどの大ヒットには至らなかったらしい。


ただし、このアルバムは、薄っすらとプログレの要素を残している1stよりもキャッチーであり、完全なポップ・ロックになっているので大衆性においてはこのアルバムの方が上だ。


こういうキャッチーな曲を作るにはそれなりの音楽理論があるとは思うのだが、それにしてもこの時期のASIAの曲の完成度の高さは神がかっているとしか言いようがないのである。