#0349) FEEL THE DARKNESS / POISON IDEA 【1990年リリース】

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ロック史上、最も巨漢なバンドは多分POISON IDEA〔ポイズン・アイディア〕だろう。


下に貼ったPOISON IDEAのグループ写真を見ると、メンバーの5分の3がブタだということに驚かされる。

 

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筆者も中年以降、なかなか立派な太鼓腹のブタになってきたのだが、残念ながらまだPOISON IDEAの域には達していない。


とは言え、体重は年々増加する一方なのでPOISON IDEA級のブタになる日も、そう遠くはないのかもしれない。


POISON IDEAのグループ写真を初めて見たのは、1990年代に購入していた洋楽雑誌CROSSBEATの記事だと思うのだが、とにかくその視覚的インパクトに度肝を抜かれたことを鮮明に憶えている。


下らない感想だが、当時の筆者は「POISONとPOISON IDEAでは名前は似とるけどえらい違いやな」と思ったものである。


それまでにも、1970年代にはMeat Loaf〔ミートローフ〕、1980年代にはS.O.D.のBilly Milano〔ビリー・ミラノ〕、GRIM REAPER〔グリム・リーパー〕のSteve Grimmett〔スティーヴ・グリメット〕、CANDLEMASS〔キャンドルマス〕のMessiah Marcolin〔メサイア・マーコリン〕等、巨漢のロック・ミュージシャンは何人もいた。


しかし、言っちゃ悪いがPOISON IDEAは上記のミュージシャンとは比較にならないほど群を抜いて醜く、そこが逆にカッコ良かったのである。


「ロックとはハングリー精神が必要な音楽であり、ロック・ミュージシャンは痩せているからこそ説得力がある」


という理論も確かに一理あると筆者は思っているのだが、POISON IDEAのアルバムを聴いていると、あまりのカッコ良さに「そんなことはどうでもいい」と思えてくる。


POISON IDEAは米国のオレゴン州ポートランド出身のハードコア・パンク・バンドなのだが、その音楽性にはメタリックなテイストも少なからず入っており、ハードコアのリスナーのみならず、スラッシュ・メタルのリスナーにも受けるバンドなのではないだろうか。


今回取り上げている3rdアルバム「FEEL THE DARKNESS」のオープニング曲"Plastic Bomb"は、美しいピアノの調べで幕を開けるのだが、それも束の間、メタリックなテイストのギターと暗黒感漂うコーラスで奈落の底に突き落とされる。


そして、アルバムのエンディング曲まで彼らのペースで強引に引きずり回されるのである。