Rock & Roll Prisonerの憂鬱

好きな音楽についての四方山話

#0353) PURPLE RAIN / Prince & THE REVOLUTION 【1984年リリース】

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人類の歴史において、17世紀から19世紀は偉大な音楽家を輩出した時代だ。


17世紀のヴィヴァルディ、バッハ、18世紀のハイドンモーツァルトベートーヴェン、19世紀のシューマンショパン等、何となく思いつくままにざっと書いてみたが、この時代の音楽家の名前を書き始めると、かなりの人数になるはずだ。


では、上述した17世紀から19世紀の偉大な音楽家に匹敵する20世紀の音楽家の筆頭は?と問われた場合、筆者は迷うことなくPrince〔プリンス〕の名を挙げる(ちなみに、Princeの次に来るのはRichard D. James〔リチャード・D・ジェーム〕だ)。


特に、「AROUND THE WORLD IN A DAY」(1985年)、「PARADE」(1986年)、「SIGN O' THE TIMES」(1987)という、3年の間にリリースされた3枚のアルバムは20世紀におけるポピュラー音楽の最高到達点だと筆者は思っている。


ただし、最も聴いた回数の多いPrinceのアルバムは今回取り上げている「PURPLE RAIN」であり、これは筆者が初めて聴いたPrinceのアルバムでもある。


筆者にとっての「PURPLE RAIN」は最も好きなPrinceのアルバムではないが、最も思い入れの深いPrinceのアルバムなのだ。


このアルバムからのリード・シングル、"When Doves Cry"(邦題は"ビートに抱かれて")を初めて聴いた時の印象は悪かった。


「なんちゅう気色の悪い曲や」というのが第一印象、それが、ある日突然「物凄い名曲やん」に変わったのだ。


それが切っ掛けとなり、「PURPLE RAIN」の全ての収録曲が名曲に聴こえるようになり、それから1年くらいの間、毎日聴き続けた。


よく言われているように、「PURPLE RAIN」はPrinceのポップな面が最も濃く現れたアルバムだ。


ポップなものは飽きやすいという面も合わせ持っているが、このアルバムは初めて聴いた時から今日まで筆者は飽きたと感じたことが一度もない。


Princeの音楽家としての凄さは挙げだすとキリがないのだが、最も凄いところを一つ上げるなら曲を作り続け、短いサイクルでリリースし続け、第一線に居続けたことだ。


Princeはアルコールやドラッグといった、くだらない快楽とは無縁であり続け、生涯を通じて自分がやるべき仕事をやり続けたのだ。


膨大な年月を費やして傑作と言われるアルバムを4~5枚作ったくらいの音楽家ではPrinceの足元にも及ばないのである。