Rock & Roll Prisonerの憂鬱

好きな音楽についての四方山話

#0361) GO GIRL CRAZY! / THE DICTATORS 【1975年リリース】

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ニューヨーク・パンクの象徴と言えば、やはりRAMONESラモーンズ]なのだろうか?確かにRAMONESは最高だ。


人によってはTHE VELVET UNDERGROUND[ザ・ヴェルヴェット・アンダーグラウンド]やNEW YORK DOLLSニューヨーク・ドールズ]の名を上げるかもしれないが、VELVETSはニューヨーク・パンクと呼ぶには古すぎるし、DOLLSはニューヨーク・パンクと呼ぶには早すぎた。


やはり、RAMONES 以外では、TALKING HEADSトーキング・ヘッズ]、BLONDIE[ブロンディ]、TELEVISION[テレヴィジョン]、Richard Hell & THE VOIDOIDS[リチャード・ヘル&ザ・ヴォイドイズ]、Patti Smithパティ・スミス]あたりがニューヨーク・パンクの象徴と呼ぶに相応しい存在なのだろう。


筆者も10代の頃(1980年代)に上記のアーティストを一通り聴いてきたのだが、正直なところ、ロンドン・パンクに比べるとニューヨーク・パンクはそれほど嵌らなかった。


嵌らなかった理由は、RAMONES 以外の上記のアーティストの音が、自分のイメージしていたパンクの音とかけ離れていたからだと思う。


そんな筆者が最も嵌って聴いたニューヨーク・パンクのアーティストは今回取り上げているTHE DICTATORS[ザ・ディクテイターズ]だ。


THE DICTATORSに興味を持った切っ掛けは、10代の頃に毎月購入していた洋楽雑誌の「パンク名盤特集」のような記事で今回取り上げている彼らの1stアルバム「GO GIRL CRAZY!」を見たことだ。


上に貼った画像のとおり、かなり強烈なインパクトのあるアルバム・カヴァーなのだ。


このアルバム・カヴァーを見せられて「興味を持つな」という方が無理なのである。


早速、馴染みの輸入レコード店で購入して聴いてみたのだが、THE DICTATORSの音も自分のイメージしていたパンクの音とは違っていた。


ただし、THE DICTATORSの音は、筆者の好きなSuzi Quatroスージー・クアトロ]、SLADE[スレイド]、SWEET [スウィート]、MOTT THE HOOPLE[モット・ザ・フープル]あたりに通じるグリッターなロックン・ロールであり、一発で嵌ったのだ。


もしも「GO GIRL CRAZY!」のアルバム・カヴァーが違っていたら、筆者はTHE DICTATORSに興味を持たなかったかもしれない。


配信時代になって以降、アルバム・カヴァーなんて意味を持たなくなりつつあるが、筆者の世代にとって、アルバム・カヴァーは音と同じくらい大切なアイテムなのである。