Rock & Roll Prisonerの憂鬱

好きな音楽についての四方山話

#0383) BROWN SUGAR / D'Angelo 【1995年リリース】

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今回取り上げているD'Angeloディアンジェロ]の1stアルバム「BROWN SUGAR」は1995年にリリースされた作品なのだが、この年辺りから筆者はそれまで頻繁に聴いてきたロックへの興味を急激に失い始めた。


1995年には、King of Drum 'n' BassことGoldie[ゴールディー]の1stアルバム「TIMELESS」もリリースされており、「TIMELESS」の衝撃が決定打となって筆者はロックへの興味を失ったのである。


それ故、筆者が1995年に最も聴いたアルバムは間違いなくGoldieの「TIMELESS」なのだが、たぶん、その次によく聴いたアルバムはD'Angeloの「BROWN SUGAR」なのではないかと思う。


筆者はロックを中心に洋楽を聴いてきた音楽リスナーなのだが、ブルース、ジャズ、R&B、ソウル、ファンク等のブラック・ミュージックも結構な頻度で聴いている。


何故ブラック・ミュージックを聴くのかと言えば、ロックのルーツの一つがブラック・ミュージックだからであり、ロックを聴いている以上、ブラック・ミュージックはどうしても意識せざるを得ない音楽なのである。


D'Angeloに関しても、「今、最も重要なソウル・ミュージックの新人」として、当時のメディアに取り上げられていたので、聴かないわけにはいかなかったのである。


みっともない話だが、筆者はメディア、特に洋楽雑誌の煽りに対し、簡単に踊らされるミーハーな洋楽リスナーだった(というか、それは今でも変わってないような気がする)。


まぁ、そんな訳で当時の筆者はD'Angeloの「BROWN SUGAR」に飛びついたのだが、このアルバムはそれまでに聴いてきたブラック・ミュージックとは明確な違いを感じたのである。


上述したとおり、それまでの筆者はブラック・ミュージックをロックのルーツの一つとして聴いてきたのだが、「BROWN SUGAR」はロックには繋がらない、何か途轍もなく新しい音楽に聴こえたのである。


BROWN SUGAR」から聴こえてくるのは明確にヒップ・ホップを通過したソウル・ミュージックであり、後にD'Angeloの音楽がネオ・ソウルと呼ばれていることを知り、「ベタやけど、おもろいネーミングやなぁ」と思ったものである。


既に述べたとおり、筆者がロックへの興味を失う切っ掛けとなったアーティストの一人がD'Angeloなのだが、ロックへの興味が回復した今でも「BROWN SUGAR」を聴くと、これを聴く以前ほどロックへの情熱を持っていない自分に気付かされるのである。