ロックン・ロール・プリズナーの憂鬱

好きな音楽についての四方山話

#0391) STAY WITH THE HOLLIES / THE HOLLIES 【1964年リリース】

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筆者は、ここ数ヶ月でロックへの情熱がジワジワと無くなりつつある。


休日にはロックよりもクラシックやエレクトロニカを聴くことが多くなり、この状態が続くと数年後には日常的にロックを聴かなくなる日が来るような気がしてならない。


それ故、ロックへの情熱が残っているうちに、「これからロックを聴き始めようとしている人に向けたお薦めロック・アルバム」をピックアップしておこうと考えるようになった(こういうことを考えている間は、たぶん、まだロックへの情熱が残っているのだろう)。


例えば、THE BEATLESザ・ビートルズ]の全てのアルバム、これはもう鉄板中の鉄板だろう。


THE BEATLESほど初心者に優しく熟練者も唸らせるバンドは実際にはいそうでいないのである。


しかしながら、「これからロックを聴き始めようとしている人に向けたお薦めロック・アルバム」として、THE BEATLESのアルバムを挙げるのは鉄板過ぎて少々面白みに欠ける気がする。


では、THE BEATLESと並ぶブリティッシュ・ビートの、もう一方の雄、THE ROLLING STONESザ・ローリング・ストーンズ]はどうかと言うと、筆者は、THE ROLLING STONESは好きなのだが初心者には、あまり向かないのではないかと思っている。


特に初期のTHE ROLLING STONESは渋めのブルースやR&Bのカヴァーが多く、演奏も「上手い」というよりは「味がある」という感じで、意外なほど取っ付きにくいような気がする。


そこで筆者がお薦めしたいのは、今回取り上げているTHE HOLLIES[ザ・ホリーズ]であり、彼等の1stアルバム「STAY WITH THE HOLLIES」なのである。


THE HOLLIESの日本での知名度は、THE BEATLESTHE ROLLING STONESと比べると不思議なほど低いのだが、筆者はTHE HOLLIESを強く推したい。


THE HOLLIESの初期のアルバムも他のブリティッシュ・ビートのバンドと同様に収録曲の殆どがカヴァーなのだが、このバンドはAllan Clarke[アラン・クラーク](lead vocals, harmonica)、Graham Nash[グラハム・ナッシュ](rhythm guitar, vocals)、Tony Hicks[トニー・ヒックス](lead guitar, vocals)によるハーモニーが抜群に美しいのである。


演奏も非常にタイトで、この時代としては、かなりラウドな演奏なのではないだろうか。


何となく三番手のバンドという印象があるのだが、実は相当な実力派であり、彼等の美しいハーモニー・ワークとキャッチーな楽曲は、ロック初心者にとても向いているのである。