Rock & Roll Prisonerの憂鬱

好きな音楽についての四方山話

#0405) ADVENTURES IN JAZZLAND / Jeff Healey 【2004年リリース】

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このブログでは、ごく稀にジャズを取り上げるのだが、しばらくの間、ジャズから遠ざかっているような気がしたので、調べてみたところ、かなり昔の2019年5月19日に#0202でジャズ・フュージョンWEATHER REPORTウェザー・リポート]を取り上げたのが最後だった。


その前は予想が付いたので調べてみたところ、2019年4月21日に#0192で、これもまたジャズ・フュージョンRETURN TO FOREVERリターン・トゥ・フォーエヴァー]を取り上げており、予想どおりだった。


今日は久しぶりにジャズが聴きたくなった。


どのアーティストにしようか考えてみたのだが、歴史的な過去に遡ってモダン・ジャズのレジェンド達を聴く気分ではなかった。


そこで、思いついたのが今回取り上げているJeff Healey[ジェフ・ヒーリー]の「ADVENTURES IN JAZZLAND」だ。


Jeff Healeyは盲目のブルース・ギタリストであり、筆者の大好きなギタリスト・ランキングで常に上位にいる人である。


Jeff Healeyについては、既にこのブログの#0005において、彼がTHE JEFF HEALEY BAND[ザ・ジェフ・ヒーリー・バンド]として1988年にリリースした1stアルバム「SEE THE LIGHT」を取り上げている。


#0005という若い番号で取り上げているので、Jeff Healeyに対する筆者の思い入れの強さを分って頂けるのではないだろうか。


そんなJeff Healeyがブルース・ギタリストではなく、ジャズ・トランペッターとなってリリースしたアルバムが今回取り上げている「ADVENTURES IN JAZZLAND」なのである。


「ブルースの天才はジャズの天才でもあった」


そんな言葉が思わず口に出てしまうような、リラックスして聴けるご機嫌な1枚だ。


ジャンルとしてはクラシック・ジャズであり、ラグタイムやジャズのスタンダードをカヴァーしている。


Jeff Healeyがギターを演奏している動画を見たことのある人なら分かると思うのだが、この人は天才にして、物凄い努力家でもある。


筆者はコツコツと積み上げて努力することが好きな質であり、何故それが好きなのかと言うと、自分には天賦の才能が無いということをよく分かっているからであり、そうなると何事も一所懸命に努力して積み上げるしか道が無いからである。


Jeff Healeyの凄いところは、天賦の才能がありながらも、コツコツと積み上げて努力するところだろう。


そうでなければ、あんなにも凄いギターを弾けるわけがない。


残念ながら、Jeff Healeyは2007年に41歳という若さでガンにより亡くなってしまった。


死に方というのは色々あるが、筆者は親から貰った命を捨てて自殺する人や、ドラッグの快楽に溺れて死んでしまう人に対しては全く同情の気持ちを持つことができない。


自殺しようとする人がいたら「泥を啜ってでも生き続けろ」と言うだろうし、ドラッグで死んだ人には「自業自得だ」と言うだろう。


しかし、病気で亡くなってしまう人に対しては、何ともやり切れない気持ちになり、同情の想いを禁じ得ない。


Jeff Healeyは1歳の時にガンで視覚を失いながらも、天賦の才能とコツコツと積み上げた努力により凄腕のブルース・ギタリストとなり、その才能をジャズでも開花させた。


ところが、再びガンに侵され亡くなってしまったのである。


こういうことを目の当たりにすると、この世には神や仏は居ないんだなと思えてくる。


筆者はJeff Healeyの音楽を聴く時に感傷的な気分では聴かない。


彼が残した素晴らしい演奏や歌を、どんな時でも楽しんで聴きたいのだ。