Rock'n'Roll Prisoner's Melancholy

好きな音楽についての四方山話

#0438) HUNTING HIGH AND LOW / a-ha 【1985年リリース】

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a-ha[アーハ]がデビューした時のインパクトは大きかった。


今回取り上げている「HUNTING HIGH AND LOW」は、1985年にリリースされたa-haのデビューアルバムだ。


1980年代初期の筆者は、のべつ幕無し、手当たり次第に色々な洋楽を聴き漁っていたのだが、時代は第2次ブリティッシュ・インヴェイジョンだったので、やはり、英国のアーティストを聴くことが多かった。


中でも、DURAN DURANデュラン・デュラン]、CULTURE CLUBカルチャー・クラブ]、KAJAGOOGOO[カジャグーグー]、WHAM![ワム!]あたりを好んで聴いていたのだが、1980年代中期になると、上記のアーティスト達に陰りが見え始めた。


DURAN DURANAndy Taylorアンディ・テイラー](guitar)とRoger Taylorロジャー・テイラー](drums)が脱退、CULTURE CLUBは看板シンガーのBoy George[ボーイ・ジョージ]がドラッグ事件で逮捕、KAJAGOOGOOも看板シンガーのLimahl[リマール]を金銭トラブルでクビにしてからの活動が上手く行かず、WHAM!は変わらず人気があっのだが何故か解散への道を選ぶことになる。


言うなれば「沈みゆく大英帝国」とう状況だったのだが、そんな時にノルウェーから登場した新星がa-haだったのである。


当時の筆者は文系の授業が嫌いで、中でも地理はまともに授業を聴いていなかったせいか、ノルウェーと言われても、その国が何処にあるのかすら分かっていなかった。


a-haの音楽性を一言で言えばシンセポップということになるのだが、a-haの曲が持つ透明感やキラキラ感は、英国産のシンセポップとは一味も二味も違う新鮮味があった。


デビュー曲"Take On Me"の完成度の高さやミュージックビデオの面白さもあり、彼らのデビュー・アルバム「HUNTING HIGH AND LOW」は即決で購入したのだが、「"Take On Me"は前振りだったのですか?」と思えるほど全ての曲の完成度が高く、この時期に購入した洋楽アルバムの中では最も満足度の高い1枚だったのである。