Rock'n'Roll Prisoner's Melancholy

好きな音楽についての四方山話

#0460) 90年代における個人的 UK ロック 4大アーティスト

Grand Prix / Teenage Fanclub

[title]
Grand Prix [グランプリ]
 5th album
 released: 1995/05/29

  1. About You
  2. Sparky's Dream
  3. Mellow Doubt
  4. Don't Look Back
  5. Verisimilitude
  6. Neil Jung
  7. Tears
  8. Discolite
  9. Say No
  10. Going Places
  11. I'll Make It Clear
  12. I Gotta Know
  13. Hardcore/Ballad

[artist]
Teenage Fanclub [ティーンエイジ・ファンクラブ]
 origin: Glasgow, Scotland, U.K.

[comment]
 2nd アルバムの Bandwagonesque を聴いたときは、英国のシューゲイズと米国のグランジをミックスしただけのように聴こえていたのだが、数年後に曲の良さに気付き、それ以来、掌を返して愛聴するようになったバンド。
 基本的にドラマー以外の3人のメンバーが、それぞれ単独で曲を書くのだが、どのメンバーが書く曲もメロディーが秀逸なのは凄い。
 このバンドのアルバムから一枚選ぶのは難しいのだが、初めて聴くなら徹底して楽曲至上主義に振り切ったこのアルバムがいい。


Casanova / The Divine Comedy

[title]
Casanova [カサノヴァ]
 8th album
 released: 1996/04/29

  1. Something for the Weekend
  2. Becoming More Like Alfie
  3. Middle-Class Heroes
  4. In & Out of Paris & London
  5. Charge
  6. Songs of Love
  7. The Frog Princess
  8. A Woman of the World
  9. Through a Long & Sleepless Night
  10. Theme from Casanova
  11. The Dogs & the Horses

[artist]
 The Divine Comedy [ザ・ディヴァイン・コメディ]
 origin: Enniskillen, Northern Ireland, U.K.

[comment]
 欧米人から見るとアジア各国の違いが分からないように、アジア人の筆者から見ると欧州各国の違いが分からないのだが、一方的に「こういのが欧州っぽい」と思っているイメージにピタリと当てはまるのが The Divine Comedy の音楽だ。
 こういう音楽をバロック・ポップというらしいのだが、その始祖は Scott Walker であり、The Divine Comedy はその後継者と言えるだろう。
 1st ~ 3rd にかけて丁寧に作り上げてきた彼の世界観が、満を持して見事に昇華したロマンティシズムの塊のようなアルバムがこれである。


Everything Must Go / Manic Street Preachers

[title]
Everything Must Go [エヴリシング・マスト・ゴー]
 9th album
 released: 1996/05/20

  1. Elvis Impersonator: Blackpool Pier
  2. A Design for Life
  3. Kevin Carter
  4. Enola/Alone
  5. Everything Must Go
  6. Small Black Flowers That Grow in the Sky
  7. The Girl Who Wanted to Be God
  8. Removables
  9. Australia
  10. Interiors (Song for Willem de Kooning)
  11. Further Away
  12. No Surface All Feeling

[artist]
Manic Street Preachers [マニック・ストリート・プリーチャーズ]
 origin: Blackwood, Caerphilly, Wales, U.K.

[comment]
 内省的で暗い作風の The Holy Bible リリース後、リッチー・エドワーズ (rhythm guitar) の失踪によりバンド解散の危機に直面していた彼らが、リッチー不在のまま3人体制で放った起死回生の一発。
 このバンドの成り立ちを考えると、サポート・ミュージシャンの力を借りることはできても、新メンバーを迎え入れるのは無理なのだと思う。
 逞しく生まれ変わった明るいサウンドは過去最高のヒット作となったが、反体制/反権力というデビュー当時からのイデオロギーは全く失われていない。


Coming Up / Suede

[title]
Coming Up [カミング・アップ]
 4th album
 released: 1996/09/02

  1. Trash
  2. Filmstar
  3. Lazy
  4. By the Sea
  5. She
  6. Beautiful Ones
  7. Starcrazy
  8. Picnic by the Motorway
  9. The Chemistry Between Us
  10. Saturday Night

[artist]
Suede [スウェード]
 origin: London, England, U.K.

[comment]
 バーナード・バトラー (guitar) の脱退によりバンドの行く末が危ぶまれる中、リチャード・オークス を加入させて放った起死回生の一発。
 その状況は、かつて、ブライアン・イーノ (synthesizer and tapes) 脱退後、エディ・ジョブソン (synthesizers, keyboards, violin) を加入させて名盤 Stranded で健在ぶりを見せつけた Roxy Music に似ている。
Suede にとって、このアルバムは過去最高のヒット作となり、初期の耽美な一面は残しながらも、その音楽性には生き生きとした力強さが加わった。


~ 総括 ~

 90年代の UK を代表するアーティストと言えば、OasisBlurRadioheadPulp あたりなのだろうか?

 他には 今回取り上げた Manic Street PreachersSuede も上述のアーティストに肩を並べられる存在だと思う。

Oasis は 1st を聴いて「なかなか良いかも」と思ったのだが10回くらい聴いたら飽きてしまい、2nd も「なかなか良いかも」と思ったのだが5回くらい聴いたら飽きてしまった。

Blur は 1st を聴いて「?」となり、その後、5th までは熱心に聴いてみたものの、3rd 以外はアルバムの最後まで聴くのが苦痛だった。

Radiohead は、1st と 2nd は好きだったのだが、3rd は名盤と思いつつ「?」とも感じてしまい、4th 以降は着いていけなくなった。

Pulp は、当時も今も大好きだ(ただし、一世代前のアーティストという感じがする)。

 筆者にとって、90年代の UK ロックのビッグ4は、今回取り上げた4組だ。

 偶然にも、イングランド(Suede)、スコットランド(Teenage Fanclub)、ウェールズ(Manic Street Preachers)、北アイルランド(The Divine Comedy) という具合に、現在の UK を構成する4つのカントリーになった。

 今回、UK のアーティストを取り上げたのだが、実のところ、50代半ばになった筆者は日常的に聴く音楽の嗜好が変わってしまったので、取り上げた4組のアーティストも殆ど聴かなくなった。

 何となく、当時好きだった UK アーティストとのお別れをするために、この記事を書いたような気がしている。