筆者はロックを中心に音楽を聴いてきたリスナーだが、ロックが好きな女子とは付き合ったことがない。
どちらかと言えば、ロックが好きな女子は積極的に避けてきた感がある。
こんな書き方をすると、女子側からは、「こっちから願い下げだよ」とか「付き合ってもらえるつもりでいるよ、この男」って思わる可能性が大きい。
しかし、自分が付き合う女子には、ロックみたいなゴツイ音楽ではなく、もっと可愛らしい音楽を聴いてほしいなと思っていた。
筆者がこれまでに付き合ってきた女子は、ロックはもとより、そもそも洋楽を聴かない人が多かった。
ただし、洋楽は殆ど聴かないけど、ユーロビートは好きだという人は何人かいた。
そんな女子たちが好んで聴いていたのは、BANANARAMA[バナナラマ]、DEAD OR ALIVE[デッド・オア・アライヴ]、Rick Astley[リック・アストリー]、そして、今回取り上げているKylie Minogue[カイリー・ミノーグ]なのである。
筆者も、当時(1980年代後期)、付き合っていた女子からの影響で、ユーロビートはよく聴いていたのだが、中でもKylie Minogueの1stアルバム「KYLIE」は特に好きなアルバムだった。
当時の女性アーティストのトップはMadonna[マドンナ]だったのだが、筆者にとってのMadonnaは、それほど嵌れないアーティストだった。
Madonnaの曲やパフォーマンスは、脂っこく、胃もたれするような感じがして、アルバム1枚を最後まで聴く気にはなれなかったのだ。
それに比べると、Kylie Minogueの曲やパフォーマンスは、清楚で、清々しい感じがして、ずっと聴いていることができた。
歳も近いので(筆者はKylie Minogueの1つ下)、親近感が持てたというのもある。
MANIC STREET PREACHERS[マニック・ストリート・プリーチャーズ]の名曲、"Little Baby Nothing"は、Kylie Minogueにデュエットをオファーしていたそうだ。
もちろん、実際のデュエットの相手となったTraci Lords[トレイシー・ローズ]の歌唱も大好きだし、本当に素晴らしいしい曲だと思う。
しかし、Kylie Minogueとのデュエットが実現していたら、"Little Baby Nothing"がどんな感じになっていたのか、願わくは聴いてみたいものである。