Rock & Roll Prisonerの憂鬱

好きな音楽についての四方山話

#0429) AUGUST AND EVERYTHING AFTER / COUNTING CROWS 【1993年リリース】

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今回取り上げているCOUNTING CROWS[カウンティング・クロウズ]の1stアルバム「AUGUST AND EVERYTHING AFTER」を英語版のWikipediaで調べてみると、Genreの欄にAlternative Rockと書いてある。


「うぅ~ん」という感じである。


AUGUST AND EVERYTHING AFTER」は1993年にリリースされたアルバムであり、当時はグランジ/オルタナティヴ・ロックの全盛期だ。


当時の日本の洋楽雑誌でも、「AUGUST AND EVERYTHING AFTER」をオルタナティヴ・ロックとして扱っていたような記憶があるのだが、実際のところ、このアルバムは、どう聴いてもオルタナティヴ・ロックではない。


言うまでもないことかもしれないが、Alternativeとは、「取って代わるもの」、或いは、「代替手段」という意味である。


では、オルタナティヴ・ロックとは、「何に取って代わるもの」であり、「何の代替手段」なのかと言えば、「メインストリームのロックに取って代わるもの」であり、「メインストリームのロックの代替手段」なのである。


大衆に支持されるメインストリームの王道ロックではなく、支持してくれる人は少ないかもしれないが、独特の表現手段でロックをやるのがオルタナティヴ・ロックなのだ。


そうなると、COUNTING CROWSの「AUGUST AND EVERYTHING AFTER」に詰められた曲の感触はオルタナティヴ・ロックというよりも、むしろ、メインストリームの王道ロックなのである。


筆者の耳には、COUNTING CROWSの曲は、ハートランド・ロックと言われてる、かなり保守的なロックの音に近いよう聴こえている。


メインストリームだからダメなんて言うつもりは全く無く、むしろ、筆者は、オルタナティヴ・ロックも聴くが、本質的にはメインストリームの王道ロックが好きなリスナーだ。


何しろ、筆者のロックへの入り口は、第2次ブリティッシュ・インヴェイジョンとグラム・メタル(LAメタル)である。


筆者の周りには、オルタナティヴ・ロックを知ると、メインストリームの王道ロックを馬鹿にして聴かなくなる人もいたが、筆者はオルタナを好きになってからも、王道ロックを聴き続けたし、何より、そんなストイックなロックの聴き方ができない。


そんな無節操なロック・ファンである筆者にとって、COUNTING CROWSが奏でる、米国の大地の匂いのする王道ロックは大歓迎なのである。