ロックン・ロール・プリズナーの憂鬱

好きな音楽についての四方山話

#0387) REGULAR URBAN SURVIVORS / TERRORVISION 【1996年リリース】

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TERRORVISION[テラーヴィジョン]は、英国、ウェスト・ヨークシャー出身のロック・バンドだ。


TERRORVISIONは1993年に1stアルバムの「FORMALDEHYDE」をリリースしており、筆者はそれをリアルタイムで購入して聴いたのだが、予想していた音とだいぶ違っていたので、結局、数回聴いただけでCDラックの中に眠らせることになった。


デビュー当時のTERRORVISIONのヴィジュアルを見て、筆者は彼らにグラム・メタルっぽい音を期待していたのだが、「FORMALDEHYDE」は当時流行していたグランジオルタナティヴ・ロックに影響を受けたハード・ロックだったのである。


当時の筆者はグランジオルタナティヴ・ロックも好んで聴いていたのだが、その手の音楽なら、もっと上手にそれを出来るバンドが他に沢山いたので、それらのバンド以上とも思えず、同等とも思えないTERRORVISIONに対し、特別な興味を持つことができなかったのだ。


しかし、何故か、筆者は、翌年の1994年にリリースされたTERRORVISIONの2ndアルバム「HOW TO MAKE FRIENDS AND INFLUENCE PEOPLE」を買ってしまったのである。


そして、この2ndアルバム「HOW TO MAKE FRIENDS AND INFLUENCE PEOPLE」が以外なほど(と言うとTERRORVISIONに失礼なのだが)良かったのである。


中途半端にグランジ/オルタナに寄せたハード・ロックだった1stとは異なり、2ndでは変幻自在なメロディがしつこいくらい耳に残るポップ・ロックに変貌していたのである。


当時はこの2ndをヘヴィ・ローテーションで聴いていたのだが、筆者には熱し易くて冷め易いところがある上に、1990年代半ばには興味の対象がロックからドラムン・ベースに移ってしまったので、TERRORVISIONのことも時の経過と共にすっかり忘れてしまったのである。


今回取り上げている3rdアルバムの「REGULAR URBAN SURVIVORS」は1996年以リリースされているのだが、筆者がこのアルバムを聴いたのは2000年代の後半になってからだ。


某通販サイトでこのアルバムを見かけ、「あっ、TERRORVISIONって、昔、2nd好きやったなぁ~」、「かっこえぇアルバム・カヴァーやなぁ~」と思って見ているうちに気まぐれで買ったのだが、これが2ndを更に先に推し進めた強力なポップ・ロックになっており最高なのである。


そして、実は、4thアルバムの「SHAVING PEACHES」も3rdに匹敵する名盤であり、1990年代の英国において、TERRORVISIONほどブリットポップやインディー・ロックから離れた場所で、これほどユニークなメインストリーム型のロックをやっていたバンドはなかなか居ないのである。