筆者は2000年以降、仕事から受ける負荷により生活の仕方が大きく変わったので、2000年以降に登場したロックを積極的に聴いてこなかったのだが、最近は2000年以降に登場したロックを掘り起こして楽しんでいることを何時ぞやの記事に書いた。
今回取り上げているSOHODOLLS[ソーホードールズ]の1stアルバム「RIBBED MUSIC FOR THE NUMB GENERATION」もリリースが2007年なので、2000年以降に登場したアーティストのアルバムなのだが、これに関しては、たぶんリリースの2~3年後くらいには聴いている。
その切っ掛けは、筆者の大好きなHANOI ROCKS[ハノイ・ロックス]の名曲、"Dead By X-Mas"をSOHODOLLSがカヴァーしていたからだ(SOHODOLLSはタイトルを"Dead by Christmas"としている)。
HANOI ROCKSはロックン・ロール・バンド、SOHODOLLSはシンセポップ・バンドなので、繋がりは無さそうなのだが、実は、筆者はHANOI ROCKS の"Dead By X-Mas"を初めて聴いた時から「この曲はシンセポップのアレンジでも絶対にイケるはずだ」と思っていた。
「後出しジャンケンやないか」と言われると、証拠がある訳ではないので何も言えなくなるのだが、そもそもHANOI ROCKSのAndy McCoy[アンディ・マッコイ]は稀代の天才ソングライターなので、彼の書く曲はロックン・ロールという範疇に納まり切れるものではないのだ。
兎にも角にも"Dead by Christmas"のミュージック・ビデオを見てSOHODOLLSに興味を持った筆者は、その後、今回取り上げている「RIBBED MUSIC FOR THE NUMB GENERATION」にも収録されている"Stripper"のミュージック・ビデオを見て、女性シンガーのMaya von Doll[マヤ・ヴォン・ドール]の妖艶なヴィジュアルと官能的な歌声に嵌ったのである。
当然のことながらアルバム「RIBBED MUSIC FOR THE NUMB GENERATION」も購入したのだが、このアルバムで聴けるMaya von Dollのウィスパー・ヴォイスがゴシック風のシンセポップと絶妙にマッチし、何ともエロティックで良いのだ。
Maya von Dollに限らず、バンドのフロントに立つ女の子というのは容姿が美しいだけでも相当なアドヴァンテージがあると思うのだが、自らバンドのフロントに出てくる女の子は自分の魅せ方を明確に分かり切っている人が多いような気がする。
ちなみに「RIBBED MUSIC FOR THE NUMB GENERATION」のオリジナル・カヴァーはこの記事の冒頭に貼ったものなのだが、日本盤カヴァーは下に貼ったものであり、どう見ても日本盤カヴァーの方がSOHODOLLS とMaya von Dollの魅力が伝わり易いと思えるのは筆者だけなのだろうか?