Rock & Roll Prisonerの憂鬱

好きな音楽についての四方山話

#0371) YOUNG, LOUD AND SNOTTY / DEAD BOYS 【1977年リリース】

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中1で洋楽を聴き始め、齢50を超える2020年の今日までロックを聴いてきた筆者だが、パンクにはそれほど深く傾倒してこなかった。


そんな筆者だが、初めて聴いたロックのレコードは同級生のH君が貸してくれたSEX PISTOLSセックス・ピストルズ]のコンピレーション・アルバム「FLOGGING A DEAD HORSE」だった。


SEX PISTOLSは、異常にクセの強いヴォーカルを別にすれば、曲はストレートなロックン・ロールだったので、「パンクってこういう音楽なんやぁ~」という印象を、当時の筆者はこのアルバムにより植え付けられたのである。


その後、様々な洋楽聴きながら数年が経過し、勉強のために他のパンク・バンドも聴いてみようと思い立って購入したのがTHE CLASHザ・クラッシュ]の「LONDON CALLING」、THE DAMNEDザ・ダムド]の「PHANTASMAGORIA」、THE STRANGLERS[ザ・ストラングラーズ]の「DREAMTIME」、THE JAMザ・ジャム]の「THE GIFT」だったのだが、直ぐに好きになれたのはTHE JAMだけであり、他は「えっ、これってパンクなん?」という感じで、正直なところ全くピンとこなかったのである。


THE JAMも、ラスト・アルバムである「THE GIFT」の頃は半分くらいTHE STYLE COUNCIL[ザ・スタイル・カウンシル]になっていたので、パンクというよりも、優れたポップ・ミュージックを演奏するスタイリッシュなポップ・バンドだったので好きになれたのだと思う。


筆者の場合、オリジナルのロンドン・パンクよりも、その後に登場したDISCHARGE[ディスチャージ]、GBH[ジー・ビー・エイチ]、THE EXPLOITED[ジ・エクスプロイテッド]等のハードコア・パンクを聴いた時の方が「めっちゃパンクっぽい」と感じ、一発で嵌ったのである。


それ故、ニューヨーク・パンクに至っては、RAMONESラモーンズ]はパンクっぽいと感じたが、TELEVISION[テレヴィジョン]、TALKING HEADSトーキング・ヘッズ]、Richard Hell & THE VOIDOIDS[リチャード・ヘル&ヴォイドイズ]、Patti Smithパティ・スミス]あたりは「えっ、これのどこがパンクやねん!」と驚いたものである。


そんな中、ニューヨーク出身ではないが米国産パンク・バンドとして一発で好きになったのが、今回取り上げているDEAD BOYS[デッド・ボーイズ]の1stアルバム「YOUNG, LOUD AND SNOTTY」だ。


このアルバム1曲目の "Sonic Reducer"はディストーション・ギターの効いたパンク中のパンクとでも言うべきロックン・ロールであり、他の曲も早い曲ばかりではないのだが、時に切なさすら感じさせる秀逸なロックン・ロールは、パンクらしさが確実に担保された安心して聴ける優秀なパンク・アルバムなのである。