■ 第12位
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title | CRIMINAL HISTORY (compilation album) |
artist | THE JONESES[ザ・ジョーンゼス] |
released | 2000年 |
origin | Southern California, US |
comment | THE JONESESというバンドに、THE JONESESらしい個性は殆どないと思う。 THE JONESESは、Johnny Thunders & THE HEARTBREAKERS[ジョニー・サンダース&ザ・ハートブレイカーズ]のエピゴーネンだと思うのだが、極めて優秀なエピゴーネンなのである。 個性云々はどうであれ、こういう先人への愛が深いバンドを筆者は好きにならずにいられないのである。 1986年に「KEEPING UP WITH THE JONESES」という1stアルバムを1枚だけリリースして解散したバンドだが、このコンピレーション・アルバムで彼らの殆どの曲を聴くことができる。 |
■ 第11位
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title | WHATEVER HAPPENED TO... THE COMPLETE WORKS OF SOHO ROSES (compilation album) |
artist | ソーホー・ローゼズ[SOHO ROSES] |
released | 2007年 |
origin | London, England, UK |
comment | SOHO ROSESというバンドに、SOHO ROSESらしい個性は殆どないと思う。 筆者はSOHO ROSESを初めて聴いたときに「ちょっとBUZZCOCKS[バズコックス]っぽいな」と思ったのだが、このバンドは本当にBUZZCOCKSの名曲"What Do I Get?"をカヴァーしている。 個性云々はどうであれ、こういう先人への愛が深いバンドを筆者は好きにならずにいられないのである。 1989年に「THE THIRD AND FINAL INSULT」という1stアルバムを1枚だけリリースして解散したバンドだが、このコンピレーション・アルバムで彼らの殆どの曲を聴くことができる。 ちなみに、このバンドのドラマーPat ‘Panache ’Walters〔パット・ウォルタース〕は、この手のバンドとしては珍しい黒人である。 |
■ 第10位
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title | THE BABYSITTERS (1st album) |
artist | THE BABYSITTERS[ザ・ベイビーシッターズ] |
released | 1985年 |
origin | UK |
comment | THE BABYSITTERSは、70年代のSLADE[スレイド]やSWEET[スウィート]のようなグラマラスなロックン・ロールを80年代の英国に蘇らせようとしたバンドなのではないだろうか? 彼らの曲は、SLADEそのものに聴こえたりとか、SWEETそのものに聴こえたりとかするときがあり、THE BABYSITTERSらしい個性があるとは言い難い。 個性云々はどうであれ、こういう先人への愛が深いバンドを筆者は好きにならずにいられないのである。 記憶は曖昧だが、筆者はこのアルバムのレビューを当時の洋楽雑誌「音楽専科」で知ったと思うのだが、そのレビューを見た瞬間、とにかく買わずにはいられなかったのである。 |
■ 第9位
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title | DESERT ORCHID (1st album) |
artist | CRAZYHEAD[クレイジーヘッド] |
released | 1988年 |
origin | Leicester, England, UK |
comment | 筆者がこの「はてなブログ」で使っている「desert orchid」というIDは、このCRAZYHEADのアルバムから拝借している(そもそもDesert Orchidとは英国の競走馬の名前だ)。 80年代の英国は、インディー・ロックの人気が高かったので、所謂(いわゆる)普通のロックン・ロールをやるバンドは殆どいなかった。 そんな状況下にあって、突如、登場したロックン・ロール・バンドがCRAZYHEADだった。 このアルバムも、当時、購読していたいずれかの洋楽雑誌で知ったと思うのだが、MOTÖRHEADを連想させるCRAZYHEADというバンド名だけで買わずにはいられなかったのである(実際の音の方はMOTÖRHEADとは全然違うのだが)。 |
■ 第8位
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title | THE LORDS OF THE NEW CHURCH (1st album) |
artist | THE LORDS OF THE NEW CHURCH[ザ・ローズ・オブ・ザ・ニュー・チャーチ] |
released | 1982年 |
origin | US / UK |
comment | これもまた記憶が定かではないが、このアルバムは筆者が初めて買った洋楽雑誌「MUSIC LIFE」の新譜レビューに載っていたような記憶がある。 THE LORDS OF THE NEW CHURCHを語るときには必ず言われるのだが、このバンドは、元DEAD BOYS[デッド・ボーイズ]のStiv Bators[スティーヴ・ベイタース](vocals)、元THE DAMNED[ザ・ダムド]のBrian James[ブライアン・ジェイムス](guitar)、元SHAM 69[シャム・シックスティーナイン]のDave Tregunna[デイヴ・トレガンナ](bass)、元THE BARRACUDAS[ザ・バラクーダズ]のNick Turner[ニック・ターナー](drums)によって結成されたパンクのスーパー・グループだ。 そんな面子でありながら音の方にはパンクっぽさは殆どなく、後のL.A. GUNS[エル・エー・ガンズ]やTHE THROBS[ザ・スロブス]あたりの新世代グラム・メタルへの影響も感じさせるゴシック・ロック風味のあるロックン・ロールだ。 |
■ 第7位
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title | MORE SONGS ABOUT LOVE AND HATE (3rd album) |
artist | THE GODFATHERS[ザ・ゴッドファーザーズ] |
released | 1989年 |
origin | London, England, UK |
comment | 筆者は、このバンドの2nd「BIRTH, SCHOOL, WORK, DEATH」が聴きたくて、CDプレイヤーを買った。 当時、リリースされる音楽媒体は、アナログ・レコードからCDへの過渡期であり、日本では「BIRTH, SCHOOL, WORK, DEATH」がCDでしかリリースされなかったからだ。 ずっと永らくの間、最も好きなTHE GODFATHERSのアルバムは「BIRTH, SCHOOL, WORK, DEATH」だったのだが、ここ2~3年の間に「MORE SONGS ABOUT LOVE AND HATE」に入れ替わった。 今回取り上げた12組の中で、このTHE GODFATHERSだけは、グラマラス要素が全く無い 見た目はメンバー全員が短髪でスーツ着用、音の方は愛想の欠片も無いゴリゴリのロックン・ロールだ。 |
■ 第6位
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title | D.A.D. DRAWS A CIRCLE (2nd album) |
artist | D-A-D[ディー・エー・ディー] |
released | 1987年 |
origin | Copenhagen, Denmark |
comment | 当時、デンマークのバンドといえば、知っているのはPRETTY MAIDS[プリティ・メイズ]くらいだったのだが、D-A-Dが3rd「NO FUEL LEFT FOR THE PILGRIMS」でワールド・ワイド・デビューしたときは驚いた。 彼らの奏でるロックン・ロールがAC/DC[エーシー・ディーシー]級のカッコ良さだったからだ(これは偏見以外の何者でもない)。 曲として評価するのであれば、「NO FUEL LEFT FOR THE PILGRIMS」収録の"Sleeping My Day Away"になるのだが、アルバム1枚の完成度では2nd「D.A.D. DRAWS A CIRCLE」を推したい。 メンバーはデンマーク人なのに、このバンドの曲は何故か西部劇っぽいテイストがある。 ちなみに、このバンドの名前は1stの時点ではD*****LAND AFTER DARK(伏字にします)だったのだが、「夢の国」からの圧力でバンド名を変えざるをえなかった。 以降、D.A.D.、D-A-D、D☆A☆Dなど、バンド名の表記を変えながら活動しているのだが、筆者はこのバンドも「夢の国」も両方とも大好きなので複雑な気分である。 |
■ 第5位
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title | ROBESPIERRE'S VELVET BASEMENT (2nd album) |
artist | JACOBITES[ジャコバイツ] |
released | 1985年 |
origin | UK |
comment | 誤解を恐れず、そして、熱狂的なJACOBITESマニアからの攻撃を恐れずに書くのであれば、JACOBITESとは、偽物のJohnny Thunders[ジョニー・サンダース](Nikki Sudden[ニッキー・サドゥン])と、偽物のKeith Richards[キース・リチャーズ](Dave Kusworth[デイヴ・カスワース])によるデュオだ。 しかし、その「偽物」というのが難しい。 ヴィジュアル的にはエピゴーネンそのものなのだが、彼らの曲はJACOBITES以外の何物でもないのである。 この哀愁を撒き散らすアコースティックギターが印象的なロックン・ロールは「JACOBITESです!」としか言いようが無いのである このデュオの面白いところは、共作曲が殆どなく、それぞれで曲を書いて歌っているというところであり、Nikki SuddenとDave Kusworthがお互いのソロ曲に参加しあっている感じなのである。 そして、これは筆者の思い込みかもしれないのだが、JACOBITESの曲は、日常的にロックン・ロールを聴かない人(例えばインディー・ロック・ファンの人)でも抵抗なく聴けるような気がする。 |
■ 第4位
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title | RELAPSE (compilation album) |
artist | THE LONDON COWBOYS[ザ・ロンドン・カウボーイズ] |
released | 2008年 |
origin | London, England, UK |
comment | 「THE LONDON COWBOYS?なにそれ?」という人が殆どだと思う。 THE LONDON COWBOYSとは、元NEW YORK DOLLSのリズム隊だったArthur "Killer" Kane[アーサー・"キラー"・ケイン](bass)とJerry Nolan[ジェリー・ノーラン](drums)によるTHE IDOLS[ジ・アイドルズ]がアップデートして出来たバンドだ。 当然のことながら、NEW YORK DOLLSの要素を多分に持つロックン・ロール・バンドなのだが、時代の影響を受けているのか、薄っすらとニュー・ロマンティックっぽさがあるのが面白い。 シンガーのSteve Dior[スティーヴ・ディオール](この人の苗字の読み方がイマイチわからん)は、見た目もちょっとニューロマっぽい。 1982年に1stアルバムは「ANIMAL PLEASURE」、1984年にミニ・アルバム「TALL IN THE SADDLE」をリリースして解散したバンドだが、このコンピレーション・アルバムで彼らの殆どの曲を聴くことができる。 ちなみに、このバンドの左利きのギタリストBarry Jones〔バリー・ジョーンズ〕は、この手のバンドとしては珍しい黒人である。 |
■ 第3位
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title | FLIES ON FIRE (1st album) |
artist | FLIES ON FIRE[フライズ・オン・ファィア] |
released | 1989年 |
origin | Los Angeles, California, USA |
comment | FLIES ON FIREは、今回取り上げた12組の中で、唯一リアルタイムで聴いていないバンドだ。 数年前にAmazonのお薦めで知ることになり、軽い気持ちで聴いてみたのだが、あまりのカッコ良さに打ちのめされたバンドである(筆者がこのバンドを見落としていたというのは不思議である)。 たぶん、このバンドのメンバーは、相当なストーンズ・マニアなのではないだろうか? 音楽的には、70年代初期のTHE ROLLING STONES[ザ・ローリング・ストーンズ]、アルバムで言えば「STICKY FINGERS」から「IT'S ONLY ROCK 'N ROLL」あたりのSTONESの影響が極めて強いのだが、このバンドの凄いところは、これほどSTONESの影響を受けていながら、FLIES ON FIREとしての明確な個性があるところだ。 1991年に2nd「OUTSIDE LOOKING INSIDE」をリリースした後で解散してしまったのだが、1st、2nd共に名盤である。 ただし、一番好きな曲となると、2ndに収録されている"Blues #33"になるのだが。 |
■ 第2位
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title | BANGKOK SHOCKS, SAIGON SHAKES, HANOI ROCKS[白夜のバイオレンス] (1st album) |
artist | HANOI ROCKS[ハノイ・ロックス] |
released | 1981年 |
origin | Helsinki, Finland |
comment | 筆者がロックを聴き始めた頃(1982年、筆者は中1)出会ったアルバムだ。 そして、間違いなく、筆者をロックン・ロールの世界にに引き摺り込んだアルバムでもある。 HANOI ROCKSのルーツには、NEW YORK DOLLS[ニューヨーク・ドールズ]やAEROSMITH[エアロスミス]があると思うのだが、HANOI ROCKSの曲はNEW YORK DOLLSにもAEROSMITHにも似ていない(そもそもNEW YORK DOLLSとAEROSMITHの曲は全然似ていないのだが)。 天才という言葉を安易に使うと安っぽくなってしまうのであまり使いたくはないのだが、このバンドのソングライターであるAndy McCoy[アンディ・マッコイ]についてはどうしても天才という言葉を使いたくなる。 彼の書く曲は、「えっ、あのバースで始まって、このコーラスに繋げるって...こんな展開よく思いつきましたね」と感じることが多い。 物凄くメロディやリフが練られていて、所謂ロックン・ロールという言葉から連想されるような単調なイメージが全く無い。 Andy McCoyはフィンランド生れでスウェーデン育ちなのだが、そのちょっと変わったバックグラウンドが、彼のソングライティングに何らかの影響を与えているのだろうか? |
■ 第1位
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title | IN THE DYNAMITE JET SALOON (1st album) |
artist | THE DOGS D'AMOUR[ザ・ドッグス・ダムール] |
released | 1988年 |
origin | London, England, UK |
comment | THE DOGS D'AMOURは、筆者が生涯で最も好きになったバンドだ。 もう、残りの人生も僅かな時間になったので、これ以上好きになれるバンドには、この先の人生で出会わないような気がする。 またもや安易に天才という言葉を使ってしまうが、このバンドのソングライターであるTyla[タイラ]も天才だ。 彼の書く曲は、THE ROLLING STONES[ザ・ローリング・ストーンズ]やFACES[フェイセズ]の影響がはっきりと感じられるのだが、そこに彼自身のエッセンスが美しく注ぎ込まれている。 「彼自身のエッセンス」とは、敗者の美学を感じさせる人生の悲哀である。 勝者のまま人生を終えられる人など、ほんの一握りだろう。 大抵の人は敗北を味わうものであり、Tylaというソングライターはそれを表現するのが絶妙に上手い。 おそらく、彼が最も影響を受けているのは、STONESでもFACESでもなく、彼自身が語っているとおり、Charles Bukowski[チャールズ・ブコウスキー]なのだろう。 |
前々回はニュー・ウェイヴ、前回はポストパンクについて、好きなアルバムを10枚選んだが、正直なところ、しんどかった。
何故なら、特異なジャンル、或いは思い入れのあるジャンルではないからだ。
今回は逆に、最も特異なジャンル、最も思い入れのあるジャンルであるロックン・ロールについて、好きなアルバムを12枚選んだ。
ただし、単に「好きなロックン・ロールのアルバム」にしてしまうと際限なく出てきてしまうので、「好きな80年代ロックン・ロールのアルバム」に限定した。
過去に「好きなグラム・メタルのアルバム」を10枚ずつ3回に渡って書いたのだが、それと、今回の「好きな80年代のロックン・ロール」に違いがあるのかと思われるかもしれない。
しかし、筆者の中では明確な違いがある。
これは、言葉で説明するのが非常に難しい。
例えば、今回選んでいるHANOI ROCKSは、普段、グラム・メタルを聴かない人からすれば、グラム・メタルに思えるかもしれない。
しかし、筆者はHANOI ROCKSはグラム・メタルではなく、ロックン・ロールだと思っている。
今回選んだ基準は、筆者がグラム・メタルではなく、ロックン・ロールだと思っているバンドだ。
今回の記事を書いてみて感じたのは、ロックン・ロールというのは、ジャンルの幅が広すぎて、逆に選ぶのが難しいということだ。
例えば、THE REPLACEMENTS[ザ・リプレイスメンツ]のことを、普段の筆者はロックン・ロールだと思っているのだが、THE REPLACEMENTSを今回のリストに入れてしまうと、HÜSKER DÜ[ハスカー・ドゥ]も入れたくなるし、SOUL ASYLUM[ソウル・アサイラム]やGOO GOO DOLLS[グー・グー・ドールズ]も入れたくなり、ハードコア・パンクやオルタナティヴ・ロックにまで広がってしまう。
なので、これらのバンドは、また別の機会に取り上げることにした。