Rock'n'Roll Prisoner's Melancholy

好きな音楽についての四方山話

#0449) 好きなルーツ・ロック/ハートランド・ロックのアルバム10選

【10位】Slow Turning / John Hiatt

[title]
Slow Turning
 9th album
 released: 1988

[artist]
John Hiatt [ジョン・ハイアット]
 origin: Indianapolis, Indiana, U.S.

[comment]
John Hiatt を知ったのは、大好きな The Jeff Healey Band の "Angel Eyes" が 彼の書いた曲だったからだ(John Hiatt と Fred Koller の共作)。
 全体的に大地の温かさを感じさせるルーツ・ロックなのだが、特に最終曲のバラード "Feels Like Rain" が絶品である。


【9位】Men Without Women / Little Steven & the Disciples of Soul

[title]
Men Without Women
 1st album
 released: 1982

[artist]
 Little Steven & the Disciples of Soul [リトル・スティーヴン&ザ・ディサイプルズ・オブ・ソウル]
 origin: Winthrop, Massachusetts, U.S.

[comment]
 言わずと知れた The E Street Band のギタリスト、Little Steven が82年にが放った、けっこう遅咲きのデビュー・ソロ・アルバム(Bruce Springsteen や Southside Johnny との活動が忙し過ぎたのか?)。
 ギタリストのソロ・アルバムなのだが、ギターよりも歌に重きを置いたソフルフルな名盤だ。


【8位】Hearts of Stone / Southside Johnny & the Asbury Jukes

[title]
Hearts of Stone
 3rd album
 released: 1978

[artist]
 Southside Johnny & the Asbury Jukes [サウスサイド・ジョニー&ジ・アズベリー・ジュークス]
 origin: New Jersey, U.S.

[comment]
 収録曲の多くを Little Steven が書き、Bruce Springsteen も単独で2曲、共作で1曲書いている。
 Southside Johnny 本人は、上述の2人と1曲だけ共作しているのだが、この人はミュージシャンというよりは歌手であり、Little Steven の曲を最も輝かせることのできるヴォーカリストなのである。


【7位】Rumble / Tommy Conwell & the Young Rumblers

[title]
Rumble
 2nd album
 released: 1988

[artist]
 Tommy Conwell & the Young Rumblers [トミー・コンウェル&ザ・ヤング・ランブラーズ]
 origin: Philadelphia, Pennsylvania, U.S.

[comment]
 このアルバムを聴いたとき、「将来、この人は Bruce SpringsteenTom Petty 級の大物なる」と確信したのだが、残念ながら早々に失速してしまった。
 パンクを通過した感触を放つルーツ・ロックは、今聴いても名盤だと思うのだが、メタル・バブルだった当時の米国のニーズには合わなかったのだろうか?


【6位】Scarecrowr / John Cougar Mellencamp

[title]
Scarecrowr
 8th album
 released: 1985

[artist]
John Cougar Mellencamp [ジョン・クーガー・メレンキャンプ]
 origin: Seymour, Indiana, U.S.

[comment]
 このアルバムは物凄く売れたアルバムであり、主に英国のロック聴いていた筆者の興味が米国に向き始めた頃に聴きまくったアルバムだ。
 米国ルーツ・ロックの奥深さが詰った名盤なのだが、特に、2曲目 "Grandma's Theme" から 3曲目 "Small Town" への流れが絶品なのである。


【5位】Sports / Huey Lewis & the News

[title]
Sports
 3rd album
 released: 1983

[artist]
 Huey Lewis & the News [ヒューイ・ルイス&ザ・ニュース]
 origin: San Francisco, California, U.S.

[comment]
 筆者が洋楽を聴き始めた頃に売れまくっていたアルバムであり、初めて聴いたときは1曲目 "The Heart of Rock & Roll" のカッコ良さにブッ飛ばされた。
 80年代を強烈に感じさせる古臭さはあるのだが、そんなことは大したことではなく、Thin Lizzy の Phil Lynott も認めた骨太のロックン・ロールは最高にカッコ良い。


【4位】John Fogerty / John Fogerty

[title]
John Fogerty
 2nd album
 released: 1975

[artist]
 John Fogerty [ジョン・フォガティ]
 origin: Berkeley, California, U.S.

[comment]
Hanoi Rocks がカヴァーした "Up Around the Bend" で CCR を知り、CCRCosmo's Factory で原曲を聴き、その後、この John Fogerty のソロ・アルバムに辿り着く、というのが筆者世代で彼を好きな人のストーリーだと思う(筆者は2023年現在で50代半ば)。
 天才という言葉を簡単に使うのは嫌なのだが、この豊潤なルーツ・ロックを聴いていると、この人は本当に作曲の天才だとしか言いようがない。


【3位】Southern Accents / Tom Petty & the Heartbreakers

[title]
Southern Accents
 6th album
 released: 1985

[artist]
Tom Petty & the Heartbreakers [トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ]
 origin: Gainesville, Florida, U.S.

[comment]
 このアルバムをターンテーブルに乗せて、針を落とし、1曲目の "Rebels" が始まった瞬間、「ロックやなぁ~」と感じた(タイトルの "Rebels"、邦題は "反逆者" というのが如何にもロックらしい)。
 物凄く癖の強い声(濁声?)なので、けして聴き易くはないのだが、でもやはり、この声でなければ Tom Petty & the Heartbreakers は成立しない。
 当時、ロック初心者だった筆者が、「この The Heartbreakers が Johnny Thunders のバックもやっている」と本気で思っていたのは、今となっては恥ずかしい思い出だ。


【2位】Live 1975–85 / Bruce Springsteen & the E Street Band

[title]
Live 1975–85
 live album
 released: 1986

[artist]
Bruce Springsteen & the E Street Band [ブルース・スプリングスティーン&Eストリート・バンド]
 origin: Long Branch, New Jersey, U.S.

[comment]
 全40曲収録で約3時間半にもおよぶこのライヴ・アルバムを、このようなリストに選ぶのは反則なのかもしれないが、Born in the U.S.A. までの Bruce Springsteen なら、先ずはこれを聴いてみて、気に入った曲が入っているアルバムを聴くのが良いと思う。
 筆者は "Hungry Heart" がお気に入りで、The River を聴いた。
Ramones の Joey Ramone から頼まれて書いた "Hungry Heart" を、マネージャーから説得されて Ramones に渡さなかったというエピソードは有名だが、この曲、そもそも Ramones には合わないのでは...


【1位】Like a Rock / Bob Seger & the Silver Bullet Band

[title]
Like a Rock
 13th album
 released: 1986

[artist]
 Bob Seger & the Silver Bullet Band [ボブ・シーガー&ザ・シルヴァー・ブレット・バンド]
 origin: Detroit, Michigan, U.S.

[comment]
 Bob Seger は、筆者の中で、常に好きなロック・シンガーの上位にいる人であり、初めて聴いた彼のアルバムがこの Like a Rock だった。
 ロックらしいロックというのは色々あると思うのだが、この人ほどロックらしいロックをやっている人は、実際にはそれほど多くはいないのではないだろうか。
 そして、あまり言われないようだが、この人はメロディー作りのセンスも優れている。
 全てのアルバムを聴いてみて、一番好きになったのは Beautiful Loser(邦題:美しき旅立ち)なのだが、初めて聴いたせいなのか、思い入れが強いのはこのアルバムなのである。


総括

 ルーツ・ロック/ハートランド・ロックは、ハード・ロック/ヘヴィ・メタル、サザン・ロック、ロックン・ロールと共に、筆者が最も好きなジャンルのロックである。

 これらのロックが好きな理由、それは、ロックらしいロックだからだ。

 とにかく、分かり易いのである。

ハートランド・ロックには、タフな男のイメージがあるが、実際には男の弱さや脆さが滲み出ている曲が多い。

 本当は弱いし脆いんだけど、表向きはタフに振舞わなければならない、しかし、それはかなり辛い。

 大抵の男なら、そんな思いをしたことがあるのではないだろうか?