#0101で取り上げたLAST GREAT DREAMERS〔ラスト・グレート・ドリーマーズ〕に続き、また、筆者好みのバンドを見つけた。
ZEN MOTEL〔ゼン・モーテル〕というバンドなのだが、オフィシャル・サイトによると、2004年に1stアルバムをリリースしており、現時点(2019年)での最新アルバムを2017年にリリースしているので、たぶん、まだ解散していと思われる。
このページに彼らのインタビューが掲載されているのだが、ここで語られる彼らの音楽的影響源が実に興味深い。
動画を観ると限り、ギター×2、ベース、ドラムスという4人編成で、ベースがリード・ヴォーカルを兼ねるスタイルのようだ。
筆者はベースを弾きながら歌うシンガーが何故か好きで、THIN LIZZY〔シン・リジィ〕のPhil Lynott〔フィル・ライノット〕、MOTORHEAD〔モーターヘッド〕のLemmy〔レミー〕等に、やけに惹かれる傾向がある。
さて、ZEN MOTELだが、英国出身のバンドであり、あのTHE WILDHEARTS〔ザ・ワイルドハーツ〕のギタリストCJが結成したCJ & THE SATELLITES〔CJ&ザ・サテライツ〕のベーシストLee Wray〔リー・レイ〕が率いるバンドのようだ。
音楽的には、MOTORHEADやTHE WILDHEARTSあたりに通じる、所謂、爆走型のヘヴィ・ロックン・ロールである。
Amazon Music Unlimitedで2ndアルバム「STATIONS OF THE DEAD」と3rdアルバム「WE WANT YOUR BLOOD」を聴いてみたのだが、この手のバンドの御多分に洩もれず、両方とも大した違いは無い。
しかし、バカボンのパパではないが、こういうバンドは「これでいいのだ」。
故に、どちらを取り上げても良いのだが、とりあえず2ndアルバム「STATIONS OF THE DEAD」の画像を貼っておくことにする。
「ロックン・ロール・バンドに新しさなんて求めていない」とか「最近のロックは行儀が良すぎて面白くない」と思っている人には是非お薦めしたいバンドだ。
筆者がロックン・ロール・バンドのアルバムに求める音は、タイムクリックで正確に補正された完璧な音ではなく、このアルバムのような、ライヴ・ハウスで汗を飛ばしながらハチャメチャになって演奏してる感じをそのまま封じ込めたような音である。
ロックン・ロールは、まだ死んでいない。