#0191) OLD SCARLETT / JACOBITES 【1995年リリース】

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JACOBITES 〔ジャコバイツ〕は、元SWELL MAPS〔スウェル・マップス〕のNikki Sudden〔ニッキー・サドゥン〕と、元THE DOGS D'AMOUR〔ザ・ドッグス・ダムール〕のDave Kusworth〔デイヴ・カスワース〕により結成されたバンドだ。


バンドと書いてしまったが、この二人以外のメンバーは流動的であり、殆どのアルバム・ジャケットに写っているのはこの二人だけなのでデュオと言ってもいいくらいだ。


Nikki Suddenの「THE JEWEL THIEF」(1991年リリース)は今でも筆者の愛聴盤であり、Dave Kusworthが参加していたTHE DOGS D'AMOURは筆者が生涯で最も愛したバンドなので、出会いは必然のはずなのだが、とにかく知った切っ掛けは憶えていない。


そもそも、JACOBITESは中古CDに少なくとも1万円以上の値が付くアーティストであり、簡単に作品を入手し難いアーティストだったので、その存在を知ったのは1990年代前半だったのだが、傑作と誉れ高い1stアルバム「JACOBITES」と2ndアルバム「ROBESPIERRE'S VELVET BASEMENT」を漸く入手できたのは2000年代の半ばだった。


今回取り上げた4thアルバムの「OLD SCARLETT」に至っては、入手できることはないだろうと思っていたのだが、2年ほど前にリイシュー盤をAmazonで見つけて速攻で購入した一枚である(驚くべきことに、今ではこの「OLD SCARLETT」がAmazon Music Unlimitedでも聴けてしまう)。


JACOBITESの音楽性は、THE ROLLING STONESザ・ローリング・ストーンズ〕のアコースティックな曲や、Bob Dylanボブ・ディラン〕、Neil Youngニール・ヤング〕等からの影響を受けたフォーク色の強いロックン・ロールだ。


今回取り上げた「OLD SCARLETT」は彼らのアルバムの中でもロック色が強く、アルバム・ジャケットにもNikki SuddenとDave Kusworth以外のメンバーが写っている。


筆者の中では、このJACOBITESのフォーク・ロック寄りのロックン・ロールと、HANOI ROCKSハノイ・ロックス〕のハード・ロック寄りのロックン・ロールの真ん中にいるのがTHE DOGS D'AMOURという感じであり、HANOI ROCKSやTHE DOGS D'AMOURがNGなインディー・ロック・ファンでもJACOBITESならOKなのではないだろうか。


Nikki SuddenとDave Kusworthは、たぶん、かなり仲が良いと思うのだが、不思議と共作曲が少なく、それぞれが書いた曲を、それぞれがJACOBITESの中で淡々と歌い演奏している。


それなのに何故か二人の曲には共通の趣があり、失った大切な何かを、けして見つからないと分かっていながら探し続けている、そんな人が聴くと泣けてくるような曲なのである。