#0185) DESPERADO / EAGLES 【1973年リリース】

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今までに生で聴いたことのあるロック・バンドのシンガーの中で最も歌が上手いと感じたのは、JOURNEYのSteve Perry〔スティーヴ・ペリー〕だ。


この人は、音程、声量、表現力、どれを取っても完璧だと思う。


JOURNEYのライヴを観たのはロックを聴き始めの頃だったので、「プロのロック・バンドのシンガーとは、こんなにも歌が上手いものなのか」と、驚愕した記憶がある。


ただし、ロックを聴き続けるにつれ、全てのプロのロック・バンドのシンガーが必ずしも歌が上手いわけではなく、上手くはないが味があるシンガーというのがいることも知った。


Steve Perry以外のロック・バンドのシンガーでも、ライヴで歌を聴いて上手いなと感じた人は、もちろん何人もいるのだが、今回取り上げるEAGLESのDon Henley〔ドン・ヘンリー〕もその一人だ。


ただし、Don Henleyの生歌を聴いたのは、EAGLESのライヴではなく、Don Henleyのソロとしてのライヴだった。


EAGLESは、ロックを聴き始めた頃、ロック史に燦然と輝く超名盤「HOTEL CALIFORNIA」聴いていたし、"Hotel California"のミュージック・ヴィデオでドラムを叩きながら歌うDon Henleyを見て、カッコいいなと思っていた。


ただ、やはり、音楽というものはレコードやCDで聴くのと生で聴くのとでは大きな違いがある。


Don Henleyの生歌を聴いた時に感じたのは、その持って生まれた地声の良さだ。


ヴォーカル・テクニック云々と言う以前に、その地声の良さに彼の歌を聴く者は酔わされるのである。


そんな彼の地声の良さを代表する曲は、今回取り上げたEAGLESの2ndアルバム「DESPERADO」に収録されている"Desperado"だろう。


この曲は多くの人にカヴァーされ、今やバラードのスタンダードになっている曲だが、オリジナル(Don Henley)を超えることの出来た人は一人もいないと思う。


カヴァーした人の中には、Don Henleyよりもヴォーカル・テクニックで勝る人もいる。


でも、この曲は、Don Henleyの温かみのある、そして、ちょっと掠れたあの声で歌ってもらわなければ"Desperado"にならないのである。