#0260) THE ULTIMATE COLLECTION / THE MARVELETTES 【1998年リリース】

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THE MARVELETTES〔ザ・マーヴェレッツ〕と言えば直ぐに思い浮かべるのは1961年に放ったデビュー・シングルにして全米No.1シングルの"Please Mr. Postman"だろう。


この曲はTHE BEATLESザ・ビートルズ〕やCARPENTERSカーペンターズ〕のカヴァーでも有名な曲だが、原曲が名曲中の名曲だけに一定以上の歌唱力があって、よほどスカタンなアレンジでもしなければカヴァーに失敗しない神曲だと思う。


筆者はTHE MARVELETTESのオリジナルではなくTHE BEATLESの2ndアルバム「WITH THE BEATLES」に収録されているカヴァーの方を先に聴いたので暫くの間はこの曲をTHE BEATLESのオリジナルだと思っていた(ちなみにCARPENTERSは6thアルバム「HORIZON」(邦題は「緑の地平線〜ホライゾン」)でこの曲をカヴァーしている)。


THE MARVELETTESはMARTHA & THE VANDELLAS〔マーサ&ザ・ヴァンデラス〕やDiana Rossダイアナ・ロス〕のいたTHE SUPREMES〔ザ・スプリームス〕と並びモータウンの3大ガール・グループと言われている。


筆者はどのグループも好きなのだが、どうしても一つだけ選ばなければならないのであればTHE MARVELETTESと答えるだろう。


ダンサブルで躍動感あふれるMARTHA & THE VANDELLASや、都会的で洗練されたTHE SUPREMESにも強烈に魅かれるものがあるのだが、モータウンの優秀なソングライターが書き下ろした名曲を丁寧に聴かせるTHE MARVELETTESの実直なスタイルに筆者は強く魅かれてしまう。


1960年代(特に中期)は、それまで外国の曲はヒットしないと言われていた米国のチャートを、THE BEATLESをはじめとする英国のロック・バンドが席捲した時代であり、これが所謂ブリティッシュ・インヴェイジョンなのだが、それに対抗し得るヒットを量産したのがモータウンのアーティストである。


「良い曲を書き、良い歌手に歌わせ、そしてヒットさせる」というモータウンの手法(戦略?)を最も理想的な形で実現させたガール・グループがTHE MARVELETTESなのだと思う。


今回取り上げたのは彼女たちのキャリアから満遍なく代表曲を集めたコンピレーション・アルバム「THE ULTIMATE COLLECTION」だ。


この「THE ULTIMATE COLLECTION」シリーズは、当ブログでもTHE SUPREMESとMARTHA & THE VANDELLASの記事で取り上げており、正直なところあまり音は良くないのだが、モータウンからリリースされている音源なので、何となく安心して聴くことができ、THE MARVELETTESの入門には最適の一枚と言える作品である。