ロックン・ロール・プリズナーの憂鬱

好きな音楽についての四方山話

#0380) FINO + BLEED / DIE MANNEQUIN 【2009年リリース】

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筆者は2000年以降に登場したロックを積極的に聴いてこなかったのだが、そんな2000年以降でも時折「おっ」と感じさせてくれるアーティストに出会うことがある。


今回取り上げているカナダのオンタリオ州トロント出身のDIE MANNEQUIN[ダイ・マネキン]も、そんなアーティストの一つだ。


Care Failure[ケア・フェイリアー]という何とも変な感じのステージ・ネーム(「お手入れの失敗」という意味か?)を持つ女性シンガー/ギタリストが率いるバンドなのだが、実際にはバンドというよりもCare Failureソロ・プロジェクトに近いような気がする。


DIE MANNEQUINに興味を持った切っ掛けは、日本の洋楽雑誌に掲載されていたCare Failureの写真から只者ではないオーラが放たれていたからと言うとそれらしく聞こえるのだが、要はCare Failureのヴィジュアルが可愛かったからである。


「そんなん、全く音楽性とか関係ないやん、このスケベ!」と、突っ込まれそうである。


しかし、女性の場合はどうだか分からないのだが、男性が女性アーティストに興味を持つ切っ掛けは、結局のところ先ずは外見からなのではないだろうか?


筆者が最初に聴いたDIE MANNEQUINのアルバムは「UNICORN STEAK」という初期の音源を纏めた(らしい?)コンピレーション・アルバムなのだが、これを聴いた時は「1990年代のグランジとかオルタナティヴ・ロックに影響を受けた威勢のいい娘が出てきなな」という感じだった。


どうやらCare Failureは、SONIC YOUTHソニック・ユース]の「GOO」とDINOSAUR JR.[ダイナソー・ジュニア]の「GREEN MIND」の刺青を入れているらしく、かなりのオルタナ・マニアなようだ。


そんなCare Failure率いるDIE MANNEQUINが正式な1stアルバムとしてリリースしたのが今回取り上げている「FINO + BLEED」なのである。


このアルバム「FINO + BLEED」は「UNICORN STEAK」と比べると曲のクオリティが格段に上がっており、特にサビの部分ではかなりキャッチーなメロディが出てくる曲が増えている。


UNICORN STEAK」では殆どの曲をCare Failureが一人で書いていたのだが、「FINO + BLEED」では逆に殆どの曲を他のソングライターと共作しており、たぶん、それが刺激となって曲のクオリティが上がったのだろう。


2014年に2ndアルバム「NEON ZERO」をリリースして以降は音沙汰が無いのだが、才能のある人だと思うので何とか活動を続けてほしいものだ。