ロックン・ロール・プリズナーの憂鬱

好きな音楽についての四方山話

#0398) THE BIG AREA / THEN JERICO 【1989年リリース】

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今回取り上げているTHEN JERICO[ゼン・ジェリコ]は英国のロック・バンドだ。


1987年に1stアルバムの「FIRST (THE SOUND OF MUSIC)」をリリースしているのだが、今回取り上げているのは2ndアルバムの「THE BIG AREA」だ。


このバンドがデビューする時は、日本の洋楽雑誌でもけっこう大きめの取り上げられ方をしており、1stアルバムの「FIRST (THE SOUND OF MUSIC)」も当時リアルタイムで買っているはずなのだが殆ど印象に残っていない。


彼らが1stアルバムをリリースした1987年は、名盤が多いと言われている年であり、GUNS N' ROSESの1stアルバム「APPETITE FOR DESTRUCTION」、WHITESNAKEの7thアルバム「WHITESNAKE」、DEF LEPPARDの4thアルバム「HYSTERIA」、MÖTLEY CRÜEの4thアルバム「GIRLS, GIRLS, GIRLS」、Princeの9thアルバム「SIGN O' THE TIMES」、George Michaelの1stアルバム「FAITH」等、何も調べなくても次々とアルバム名を列挙することができる。


他にも沢山の名盤あるのだが、そんなことをしていると主旨が変わってしまうので、この辺で止めておくが、当時の筆者も上記した名盤を毎日のように聴いていた。


そんな名盤が犇めき合う時期に、THEN JERICOの1stアルバム「FIRST (THE SOUND OF MUSIC)」が入り込む余地は当時の筆者には無かったのである。


そして、2年後の1989年に今回取り上げている2ndアルバムの「THE BIG AREA」がリリースされたのだが、筆者は、このアルバムは女の子の友達から借りて聴いている(女の子の友達とは、筆者のブログに時々登場する同級生の女子のお姉ちゃんだ)。


正直なところ、THEN JERICOの2ndアルバムが聴きたかったというよりも、当時の筆者はその娘が好きだったので、その娘と話しをするネタが欲しくてTHEN JERICOの2ndアルバムを借りたのだが、これが思いの外良かったのである。


今思うと、THEN JERICOは1980年代初期に英国で興ったニュー・ロマンティックの香りを残す最後のバンドだったような気がする。


このアルバムは1989年のリリースなのだが、1989年の洋楽シーンは飽和状態の時期であり、その後、英国ではマッドチェスター~シューゲイザーブリットポップという具合にムーヴメントが変遷していくことになる。


THEN JERICOが活動していた時期はニュー・ロマンティックなんて既に終わっていたのだが、彼らは極めて1980年代的なバンドであり、こういうゴージャスで煌びやかな曲をやるアイドル性の高いバンドは、このバンドを最後に英国から現れなくなったような気がする。