Rock & Roll Prisonerの憂鬱

好きな音楽についての四方山話

#0402) MOVING PICTURES / RUSH 【1981年リリース】

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RUSH[ラッシュ]というバンドを聴いてみようと思ったのは1989年だったような気がする。


記憶が確かなら、筆者は1982年から洋楽を聴き始めたており、RUSHはカナダを代表する大物ロック・バンドなので、名前だけは洋楽を聴き始めた頃から知っていたのだが、当時の日本の洋楽雑誌で紹介されることが少なかったためか、情報が少なく手の出し難い存在だった。


とにかく情報の少なかったRUSHだが、このバンドの名前は洋楽雑誌におけるミュージシャンのインタビューで「好きなアーティスト」として挙げられることが殊の外多かった。


そして、面白いなと思ったのは、殆どのミュージシャンが好きなアーティストのトップにRUSHの名を挙げるのではなく、3つ、4つと好きなアーティストの名を挙げた後に、「それからRUSHも好きだ」という具合に、「おっと、これを忘れちゃいけない」的な感じでRUSHの名を挙げるのである。


決定的にRUSHのことが気になり始めたのは、当時、SKID ROWスキッド・ロウ]のシンガーだったSebastian Bach[セバスチャン・バック]がインタビューで「RUSHが好きだ」と言っていた時であり、それが切っ掛けで購入したのが今回取り上げているRUSHの8thアルバムであり、彼らの最高傑作として名高い「MOVING PICTURES」である。


RUSHを聴いてみよう」と思い立ち、最初に聴いたのは「MOVING PICTURES」の一つ前の7thアルバム「PERMANENT WAVES」なのだが、「PERMANENT WAVES」を聴いた瞬間に筆者はRUSHのファンになり、その次に聴いた「MOVING PICTURES」で完全にRUSHに嵌った。


Geddy Lee[ゲディー・リー](vocals, bass)、Alex Lifeson[アレックス・ライフソン](guitars)、Neil Peart[ニール・パート ](drums)の3人は、いずれも達者なプレイヤーであり、彼らによって演奏される全ての曲は完璧に構築されていて、無駄や不足が一切無いのである。


筆者はラフなロックン・ロールも大好きなのだが、それと同じくらいRUSHのような美しく構築されたプログレッシヴ・ロックも大好きだ。


筆者は仕事に関しては、しばしば人から「完璧主義」と言われることがあり、自分でも何となくそれを自覚しているので、もし、筆者に音楽を創る才能があったなら、ラフなロックン・ロールではなく、RUSHのようなプログレッシヴ・ロックをやっているのではないかと思うことがある。


RUSHの曲は緻密に計算されつくしていながら、ロックとしての猛々しさや、煌びやかな美しさも合わせ持っており、彼らのような曲は余程の音楽的才能がなければ創れないはずだ。