このブログでは度々書いていることだが、筆者が洋楽を聴き始めたのは1980年代の初期だ。
その頃に聴いていたアーティストは、JAPAN〔ジャパン〕、GIRL〔ガール〕あたりで、その後はDURAN DURAN〔デュラン・デュラン〕、CULTURE CLUB〔カルチャー・クラブ〕、KAJAGOOGOO〔カジャグーグー〕となり、いずれも英国のアーティストだ。
英国以外ではフィンランド出身のHANOI ROCKS〔ハノイ・ロックス〕も聴いていたが、ザックリと広く括って言ってしまえば、いずれも欧州のアーティストだ。
そして、いずれのアーティストにも共通しているのはヴィジュアルのインパクトが強いということである。
同級生のロック好きの女子達は、洋楽雑誌に載った上記のアーティスト達のグラビアを見てキャーキャー言っていた。
男子だった筆者にとっての洋楽への入り口も女子達がキャーキャー言っていたアーティストと同じなのだが、これは当時の洋楽雑誌(主にMUSIC LIFEとROCK SHOW)が取り上げていたアーティストの多くが女子受けの良いアーティストだったからだ。
もちろん、未だに上記したアーティスト達は大好きなのだが、1980年代の中期になると、それまでとはまるで違う「ヴィジュアルのインパクトが薄い」アーティストに嵌り始めた。
それは、Bruce Springsteen〔ブルース・スプリングスティーン〕であり、TOM PETTY & THE HEARTBREAKERS〔トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ〕であり、BOB SEGER & THE SILVER BULLET BAND〔ボブ・シーガー&ザ・シルバー・バレット・バンド〕であり、John Cougar Mellencamp〔ジョン・クーガー・メレンキャンプ〕あり、そして、今回取り上げたHUEY LEWIS & THE NEWS〔ヒューイ・ルイス&ザ・ニュース〕なのである。
いずれも米国のアーティストだ。
今回取り上げたHUEY LEWIS & THE NEWSの3rdアルバム「SPORTS」は800万枚以上を売り上げたメガヒット・アルバムだ。
でも、筆者がこのアルバムに惹かれたのはメガヒット・アルバムだからではない。
多少80年代的なチープなシンセの音も入っているが、彼らの鳴らすタフで軽快でストレートなロックン・ロールに惹かれたからだ。
アルバムの1曲目を飾る曲のタイトルが"The Heart Of Rock & Roll"なんて、それだけでもう既にカッコ良いのである。